Reiner Knizia

Hasbro

3〜5人用
40分

ドリームファクトリー

ルール説明

監督、俳優、特殊効果、音響などを競りで仕入れて、最初に配られた脚本通りに配置して良い映画を作っていく。4ラウンド行って最後に映画賞などのボーナス得点がもらえる。


ボードに書いてる数だけタイルを置いて、競りをしていく。最初のマスだけはヒッチコックなどの名監督が競りに出される。ついたての後ろに隠してるのが契約書だ。

プレイ感

兄、ぴの、MIRUの4人プレイ。

最初に、ボードに書かれている数字の数だけタイルをランダムに配置する。タイルにはいくつかの☆印が書かれており、この数が多いほうが優秀なモノというわけ。競りは契約書チップで競っていくのだが、このゲームの変わってるところは、競り勝った人以外のプレイヤーですぐに等分に契約書チップを分けるのだ。このシステムのおかげで、滞りなくゲームは展開していく。

最初は、優秀な監督から競る。たった1枚なのだが、☆☆☆☆なので、かなり優秀なのだ。監督名や俳優名は全て実名で、最初に貰う脚本も『ベン・ハー』とか『市民ケーン』など実名映画となってる。


こんな感じでシナリオボードを貰う。脚本には既に☆が刻まれており、程度が決まっている。最後の部分はカメオ出演の場所で置いても置かなくてもよい。わしのではハーヴェイが最も良いシナリオだ。

☆が4個もあることで、いきなり競りは高騰するが、わしゃ、とりあえず前の3人プレイでの教訓からしょぼくても早く映画を作る作戦にでる。前はこれでTAMに敗れ去った。タイル1枚に情熱をかけるより、4枚くらいの競り場でたくさんタイルを入手する。よってここは、静観だ。

最初の作戦どおり、超しょぼい映画だが、1ラウンド目で即作りして、最初の映画賞を貰う。観客からはブーイングされつつも、うまくいけばこれが数ラウンドにわたってわしに利益をもたらすはずだ。わしの『フランケンシュタイン』はどうみてもぬいぐるみにしか見えない特殊効果がウリだ!

お! わしってアメリカ人ぽいやん。


どーだ! この駄作っぷり。わずか5点。カメオに大根役者のライナークニッツィアを擁したのがわしのプロデューサーとしての手腕だ。

と、思ったのもつかの間、2ラウンド目にぴのが『風と共に去りぬ』で素晴らしい作品を作り上げた。おすぎ大絶賛!
なにぃぃ! 2ラウンド目にしてわしの作ったしょぼしょぼ『フランケンシュタイン』は日の目を見ないC級映画と成り下がってしまった。

ちきしょー!!

しかしここまできて作戦変更は出来ん。ひたすら、しょぼい映画を連発するわし。それに対して有名俳優を起用し、質の高い映画製作を手がける兄。

パーティタイム!

パーティタイムでは契約している俳優が多いほど、優秀なキャストを手にすることが出来るのだ。有名な俳優を要する兄はここで次々に優秀な人材に声をかけていく。

おお! 高級別荘でパーティなんてあめりか〜んな感じ? ここでワイングラス片手に「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」とハイソな人たちは言葉を交わすのだ。

やべえ! このパーティタイムを考えると、絶対に俳優は確保しなければならん!
このしょぼい俳優陣では目立つことが出来ねえ! いっそプレイメイツパーティのように脱ぐか?

そこから俳優をゲットするために色々手を尽くすが、時既に遅し。

ぴの「じゃ、映画完成」

見ると、わしの自慢の駄作『フランケンシュタイン』を下回る、超駄作。


な、なんと驚異の3点!!(本当なら4点だが、先に兄が4点チップを取ったので、3点になる)

こ、これは! あの水野晴郎先生、監督、脚本、主演である超迷作『シベリア超特急』に匹敵するほどの駄作っぷり。

やべええ! わしゃこの映画でゴールデンラズベリー賞(最低な映画賞)は確実やと思ってたのに。


4作完成。しかし、ベン・ハーを完成させれんかったのは痛かった。。。

結果、ドラマ、エンターテイメント、アドベンチャーの3作品賞は共に兄の作った映画に与えられ、最低俳優ライナークニッツィアを起用したわしに『フランケンシュタイン』もぴのの作った映画に敗れてゴールデンラズベリー賞を逃し、ぎりぎり1ポイント差でMIRUに勝って3位。もちろん兄ぶっちぎり。


全作品賞を取られてしまった。確かに☆だらけだ。

所要時間40分

プレイ感がとても軽く、何度やっても疲れない。映画は名作揃いだがとても古い作品ばかりなので、クニッツィアの主義みたいなものが見え隠れしているのが楽しい。最低の役者として自分を登場させたり、ゴールデンラズベリー賞があったりと、洒落がきいていて好感度の高いゲームである。のレベルではないかも知れないが、やり終わった後、爽快な気分にさせてくれるのである。

わしの持っているのは映画音楽の入ったCDが同梱されていて、まさにいたれりつくせりといった感じである。競りはまったく厳しくなく、ゲーマーでない人にも軽快に楽しめる良いゲームである。ヘビーゲーマーも合間に楽しめること請け合いだ。

gioco del mondo