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Jim Winslow
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Schmidt Spiele
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2〜4人用
10分
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トップバナナ
むかしむかし、2本の椰子の木と、ほかの場所よりほんの少し強い日差しと、野生の猿の群とバナナ。つまり、私たちは典型的ないわゆる南国の楽園にいるわけです。誰にも平和をじゃまされることはありません。
本当に?いいや、サル山からは大きな悲鳴が聞こえてきます。このゲームのタイトルの"Top Banana"のもと、競争が行われるのです。どんなものか、一度見ていってください。
サルの持つすばしこさで、サルたちは段から段へと移動します。時には登り、時には下り。このとき、皆の目的はただ一つです。それは、ラウンドの終了時に他のものよりもより高い位置にいて、もっともよい見晴らしを獲得することです。これを通じて最終的にもっとも多くの名誉を獲得したプレーヤーがTop Bananaと呼ばれます。
Top Bananaはサルの群のリーダーとなり、他のサルたちからその賢さを賞賛されます。少なくとも、喧嘩になるよそ者が来るまでは。
メビウス訳より
プレイ感
絶版になって久しいが、隠れたる名作として、ヤフオクでは高騰してしまうしで手に入れられなかった。ゲームマーケットでちょっとボロボロになってるものの2000円で売ってたので即購入。というのがかれこれ数年前の話。レビューせんとあかんなあと思い、COQ、タメラと3人でプレイした。
全員が1から5のカードを持つ。で、順番にカードを出して、その数だけ自分の猿を猿山を登らせるか下らせるかする。相手のマスはパスして計算し、最上段や最下段までいったら折り返してその数を進めなければならない。こうして5枚のカードを出し切った時点で、一番トップにいたプレイヤーが2バナナ、2番目が1バナナチップを貰う。2回目以降はこのままの体制から再び5枚スタート。こうして最初に5バナナ集めたプレイヤーが勝ち。
全員1から5のカードを1枚ずつ出して、サルを上り下りさせるだけ。
最後の1枚を出した時点で、一番高い場所にいるサルは2バナナ、二番目は1バナナチップ貰う。合計5枚集めたら勝ちだ。
ルールはこのようにシンプルで、レビューするにしても現場の状況を書いてもつまらないと思うので割愛。
前に4人でやったときも、結局、書くところがなくて、そのままお蔵入りになった経緯がある。
相手のカードのカウンティングは非常に大事だが、実はどうやれば猿山のボスになれるかよく解らないところがこのゲームのミソ。
取ったどー!! 2回戦目以降は、カードをすべて手札に戻し、サルはそのままの場所でスタートする。
今回は3人プレイなので、珍しく読める。まずは大きな数を出来る限り早く使い切って、後は小さい数字で猿山の頂上に向けて寄せていくだけだ。
この作戦が功を奏して、わしが勝利。
所要時間 10分
COQのコメント
シンプルなルールが良い。
タメラのコメント
これ、3人より4人専用ですよね。もっと訳分からんかった気がします。
ソマーリオ
動かし方は穴掘りモグラとよく似ているが、ああいった凝った仕掛けはなく、カードマネージメントと相手の猿との位置取りで勝敗を決める。
ルールは非常にシンプルだが、何が起こるか解らない驚きがあるのだ。なんか知らんが勝ったり負けたりする。
今回は3人プレイで、割と読めたのだが、4人だとタメラの言うように「勝ち方がよー解らん」という不思議なゲームとなる。そういった意味でこのゲームは絶対に4人でやって欲しい。
猿山でボスざるの戦いに相応しい馬鹿げた戦いっぷりで、テーマとシステムの適合っぷりは文句のつけようがない。
またそれを支えるコンポーネントも実に馬鹿素晴らしく、絶版ながら人気となるのもよく解る。
ただプレイ感は非常に軽く、やったった感が少ないのではなしとしたい。ジュースいんじゃんなどに利用すると良い気がする。重いゲームの合間に、さくっとプレイすると良いだろう。