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Eugen Wyss
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HABA
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2〜4人
15分
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サイトシーイング
ぷっぷー
今度の行き先はどこかな?
エッフェル塔? ピラミッド? コロッセオ?
ヨーロッパ一周バスツアーが始まります。
プレイ感
オビ湾がゲムマの時にこれは面白いですよとやたらと勧めてきたのがこれ。オビ湾から格安で譲って貰う事になった。ラッキー&さんきゅー。miaと2人プレイにて。
手番には、チケットタイルを引きボード横に並べていく。直進ならばバスを進行方向にボード上に並んでいるチケットタイル数だけ進める。Uターンなら、バスの進行方向を逆にしてチケットタイル数だけ進める。
プレイヤーはそれぞれ目的地カードを1枚内緒で持っており、バスが目的地に達したら「到着!」と宣言して、そのカードを見せて捨て札にする。ボード横にたまってたチケットタイルを全て獲得し、山積みにして、新しい目的地カードを引く。
木製バス駒は1つで皆で共有する。前方という概念があるのできちんと前に向けておかねばならない。ヨーロッパの各地の名所がボード上に描かれている。
最終的にこのチケットタイルの高さで勝敗を決めるので、どれだけ目的地を達成したかは問題ではない。つまりロングドライブになれば、得点が高いのだ。
これに追加して☆マークのチケットタイルが5枚入ってる。これを引くと、自分の行きたい目的地まで、バスを好きに1マスずつ動かしていけるのだ。そして到着したら、チケットタイルに加えて☆駒も入手出来る。これも高さに加えるので、かなり享禄なタイルなのだ。ゲームは☆マークが5個出たら終わりである。
これがわしの目的地。ばれないようにバスを動かせばいい。別のプレイヤーが動かした時にゴールしてもOK。
とまあ、非常に単純なゲームなのだが、システムは恐ろしく練り込まれている。
バスは最初はのろのろ運転なのだが、後半になると一気に目的地に達するようになっている。やってみた感じでは5枚以内には目的地に到着する感じだ。
目的地に到着するまでは1マスずつ進む数が増えていくのでUターンしても、なんとかなるように出来ている。
引いたタイルはこのように並べていきその数だけバスを動かせる。誰かが到着するまでこのように手番ごとに1マスずつ進む数が増えていくのだ。この工夫でだれないようになっているのがよく出来てる。Uターンタイルだけが進行方向を変えることが出来るのでバスの前後ろの概念もある。
わし「じゃ、こっちにいく」
mia「ちょっとどうしてそっち行くのよ」
わし「しょうないやん。わしの目的地はこっちやねんから」
mia「ち、直進か。じゃ、こう、こう…」
わし「到着!」
エジプト到着!! この時点で並べてあるチケットタイルをすべてもらう。これの高さで勝負が決まるので、到着に時間が掛かれば得点も高くなるのだ。
このゲームのポイントは自分で移動させて到着させても、相手のターンに到着しても『到着』宣言出来てタイルを貰えるのだ。もちろん通過しようとしても、到着宣言してしまえばいい。
mia「あ、くっそー」
今までのチケットを貰い、新しい目的地を引く。
わし「じゃ、こうね」
mia「こう、こう」
わし「到着!」
mia「ちょっと、なにそれ!」
わし「ほら」
mia「なんかこれルールおかしいんじゃないの? オビ湾ルール間違ってんじゃない?」
☆マークがでたら、好きなだけバスを進めるので、相手の目的地を上手く素通りしよう。
その後もずっとこんな状態が続く。
mia「うーん、だいぶ大物になってきた」
チケットタイルは増えていくので、一発の得点が増すようになっている。
わし「あ、☆引いた」
☆で気をつけねばならないのは、1マスずつ進めていくので、途中相手に到着宣言をされないようなルートを辿らなければならないところだ。
これが星駒。この高さも勝負に関係する。
わしは当然、今来た道を引き返して目的地に導く。
わし「到着!」
mia「やっぱりこれルールおかしいわ」
☆駒もゲットして、ゲームはずっとこんな感じで続く。
5つめの☆が出てゲーム終了。
わし、ぶっちぎり。
所要時間15分
左がわし、右がmia。みての通りのぶっちぎり。
mia「もっかい!」
その後も、延々とこんなペースが続き、miaが勝つまでやると宣言したにも関わらずわしの4連勝に諦めて終了。
タイル入れる袋も素晴らしい出来。
miaのコメント
なんか、腹立つなあ。引きの強さに負けた! ここ一番で☆とか引くのよねえ。
ちょっとルールおかしいんじゃない?
ソマーリオ
なるほど、オビ湾の言うとおり、非常によう出来とる。
徐々に進む数が多くなるので、反転したとしても、まったくだれないように出来ている。また、到着した数じゃなく、チケットタイルの枚数で点数に幅を持たせているのも良い。枚数が多くなれば、到着させたくてやきもきするのだ。
名所ごとに絵が違っているので、見ているだけで楽しいばかりか子供に地図を覚えさせるのにも一役買っている。惜しむらくは、名所の名前をカードに書いて欲しかった。ルールブックには説明がしっかりとされているのにもったいない。バスの駒はみての通り木製で、造形も丸みを帯びてて可愛らしい。
わずか15分で収束するのもすばらしく、高さの違う☆駒まで勝利点に関係するのも試みとして面白い。タイル3枚以上の厚みがあるのでまさにボーナスって感じだ。
☆マークが出たとしても文中に書いてるとおり、相手の目的地を外して進まなければ、大損する事になるので、注意深く相手の目的地を予測しておかねばならないってのが非常に良い。また相手の手番でも自分の目的は達せられる可能性があるのでボード上を注視しておかねばならず、プレイヤー全員がずっとゲームに参加していられるのだ。
欠点は収束が良すぎて、もう少し深みが欲しいかなといった贅沢な悩みくらいだ。
このあっさりさにを付けないが、まあ、恐ろしく練り込まれたシステムやなとほとほと感心した。
プレイ感としてはエクスペディションにそっくりなのだが、子供向けにチューンされているので、子供と遊ぶ分には絶対にこちらを勧めたい。良いゲームだ。