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Pawn
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冒険企画局
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1人用
20分
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シェフィ
産めよ、増やせよ、地に満ちよ!
1匹のひつじを1000匹に増やせ!
プレイ感
ゲームマーケット2013秋に話題作となってた。わしも人に勧められたが、ボードゲームを一人でやるのはちょっとなあと思い購入を見送った。が、やたらと評判が高いようなので、アマゾンで結局買う事にした。
届いた初日に、どんなんかパラパラとルールをみたらすぐに出来そうだったので、わしの一人プレイにて。(当然)
1匹,3匹,10匹、30匹,100匹,300匹,1000匹の羊カードがそれぞれ7枚ずつあり、それを場に並べておく。それからイベントカードを手札5枚として持つ。最初は1匹の羊カードを1枚だけ置き、最終的に1000匹のカードを置ければ勝ち、羊カードが0になるか、3回山札が尽きたら負けである。
手番には、手札のイベントカードを1枚プレイして、5枚になるように山札から補充する。ゲームを実行するイベントカードには、羊カードを1枚コピーするとか、1ランクあげるとか良いカード以外にも、羊カードを2枚捨てるとか、1種類を全て捨てるとかが悪いカードもある。悪いカードは使わんかったらええやんと思うが、そうはいかない。というのは山札が尽きると、手札を全て使い切るまで、新たに山札を作る事は出来ないのだ。
最初は1匹からスタート。
初回は、たまたま手札に増やすカードがなくて、どうしたらいいか解らなかったので、このレビューは2回目である。ちなみに1回目は30匹にしたところで、子供がお風呂からあがりそうだったので諦めた。たぶんあのままやっても負けてた気がする。
今回はコピーするカードがあったので、まずは1匹をピーコする。これで2匹。
(お、地に満ちよがきた)
このカードは1匹の羊カードを好きなだけ置くことが出来るカードだ。
といっても場におけるカード枚数は7カ所なので、7枚しか置けない。だから全てのカードは7枚ずつある。
よし、最初にこのカードがきたのは大きい。場の最大値である7枚をおく。
これで7匹。ここから如何に増やしていくかが問題だ。
さらに増やすカードを出しても空振りとなり、効果が発揮されないので、まずは場に空きを作ることが大事である。
全てのカードは絶対に1度は使わないといけないので、ここを幸いにして、羊カードを減らすカードを使う事にする。
一時的に減ったとしても、それはしょうがない。
そうやって調整しつつ、数を合算できる統率カードを待つのだ。
これがなかなかこない。で、しょうがないので山札から1枚選べるカードをここで使うことにした。
これで3匹のカードが出来上がる。
このゲームのポイントは羊カードのランクを上げることだ。1匹のカードがいくらあっても勝つ事はできない。
ランクをあげるという黄金の蹄カードがある。これを使えばカードがランクアップし、3倍の頭数になるのだ。どんどんと繰り返していけばネズミ講のようにどんどんとふくれあがる。これを利用しないとこのゲームでは勝てない。
このゲームでは1匹のカード3枚よりも3匹のカード1枚の方が圧倒的に価値があるのだ。
初3匹カードゲット。ここから徐々にランクをあげていくだけ。
ずばりランクをあげるカードを使う前に、ちょっとでもランクをあげておきたい。そのために数を合算出来るカードが有効となる。
さらに統率を使い、10匹のカードを手に入れる。
ここではたと困った事があった。
万能ひつじ、こいつの使い方が解らない。
ルールを読んでも書いてない。
うーむ、どうしたものか。インターネットで調べてジョーカーという文字をみてようやく解った。
プレイするとき手札に持ってるカードと同じ効果をもたらすのだ。
最初から手札に持ってる対策ひつじをどのカードに利用するか。
このカードは永久的に手札1枚をゲームから除外させる強力なカードだ。わしはランクを下げるカードが嫌だったので、それを除外する事にした。
これは後で思いっきり後悔する事になる。
そうやって順調に60匹まで数を増やしていった。
山札が尽きかけた頃に衝撃的なカードがやってきた。
シェフィオン。
羊カードを7枚捨てる。
しもうたぁ!! こんな恐ろしいカードがあったのか!!
場におけるカードの上限は7枚。つまりそのまま素で出したら即座に負けである。
マジックザギャザリングの神の怒りである。
せっかくええ感じでここまで増やしたのにここで負けるのか。対策ひつじをあんなとこで使うんじゃなかったと非常に後悔。
自分のカードを一生懸命眺めてみると、牧羊犬ってのがある。こいつは手札カード1枚を捨てる効果だ。
なんや、これ使うたらええんやと、シェフィオンを捨てる事に成功。
ここで手札が尽きたので、再シャッフルして山札を作り直す。
敵ひつじカードを10匹にする。これが山札を尽きる毎に10倍ずつ増えていき1000匹になったら終わりである。つまりラウンドマーカーである。
すべてのカードを使い切ったのでラウンドマーカーである敵ひつじカードが10匹になった。この時点で60匹。再びカードをシャッフルして山札として再スタート。
2回目の山札では対策ひつじをシェフィオンに使う事をしっかり忘れずに行って、どんどんと増やしていくことに成功。
110匹となる。
敵ひつじが100匹になったとき、300匹となる。
3回目の序盤に、1000匹カードを並べる事ができた!
やったー!!
よっしゃ! 1100匹で勝利。
ここで本来なら勝利して終わりなのだが、敵ひつじが1000匹になるまでに何匹まで増やせるかに目的を変更。
最終的に3303匹で終わり。
所要時間25分
最終はこの通り。
ソマーリオ
これは面白い。ロビンソン漂流記でも書いたと思うが、ボードゲームは多人数でやってこそという思いがあったが、ソリティアでこんなにおもろいとは驚いた。
ルールは非常にシンプルにまとまっており、わしがそうであったようにちょこっとルールを読んで「じゃ、試しにやってみよか」とやれてしまう気軽さがある。
シンプルにまとまってると書いたが、場に置ける枚数、羊カードの頭数、イベントカードの効果など、もの凄く入念に調整されており、誰でも勝てるか勝てないかの微妙なラインをさまよえるように出来ている。
シンプルにまとめるというのは、決して簡単に作ったとイコールではないのだ。テストプレイを繰り返し、入念な作り込みをしなければ、バグのあるゲームとなってしまう。
カードが1枚1枚違う絵柄となっており、コンポーネントに関しては言うことなし。羊の絵も非常に可愛らしい。白を基調としたところも羊のイメージを上手く利用しており、印刷コストを下げつつ、デザインも良いという一石二鳥である。恐れ入った。
何度か繰り返すとパターンが見つかると思うが、この楽しさにはやはりをあげたい。個人的には少し簡単だったので、もう少し難しくしても良いと思う。手札を4枚にするのが一番かも。
一度は勝ったがパーフェクトの7000匹を目指して、またやってみようと思う。
ドイツのエッセンで販売してたらしいので、世界がこれをどのように評価するか非常に楽しみである。
そういやTGIWのゲームマーケット秋の評価でこのゲームが8位というのはちょっと驚きである。やっぱり絶対数が少ないとこんな事があるんやろな。しょうがないけど。