Heinz Meister

Abacus

2〜4人
15分

オール・ザ・ウェイホーム

コブタたちがレースをやっています。
よーいどん!
ここで青豚が、トップに踊りでた。このまま一気に突き放すか。
コブタたちは、抜きつ抜かれつのデッドヒート。
このレースに勝てば、ご褒美の餌が貰えるからです。
さあ、一着になるのはどのコブタか、手助けしてあげましょう。

プレイ感

かなり古いが子供ゲームの大家カールハインツマイスターの子供ゲーム部門受賞作品。本来はボードゲームだったが、コンパクトなカード版となったのをようやく子供とやってみる事にした。5歳のコタとプレイ。


カード版なのでカードを並べてコースを作る。が、実はこれ、別に環状にする必要はない。
それから5色のブタを連続してコースに並べる。スタート位置のカードを縦にと書かれているが、それも実は不要。ブタカードをシャッフルして、7枚ずつ配る。真ん中に餌カードを置いておくが、餌の絵柄はゲームに関係ない。

手番には、手札からブタカードをプレイして、その色のブタを空いている1つ前のマスに進める。空いているマスなので、もし前が詰まっていたらその一つ前、そこも詰まっていたらその一つ前のマスに移動するということだ。つまり最初の状態からいっちゃん後のブタカードを出すと4頭ごぼう抜きで先頭に立つ。その移動が一番先頭にでる移動だったら、餌カードを1枚表向きに貰う。


最初に配られた手札を使い、豚を進める。トップにたてば、場にある餌カードを1枚貰える。

こうやって最後のブタカードを出し切ったら、ラウンド終了なのだが、最後のブタカードが一番重要で、この時に先頭に立てなかったら、このラウンドで集めていた餌カードを全て捨てる事になる。もし先頭にたてたら、通常通り餌カードを貰い、このラウンドで取得した餌カードを裏向きにして確保できる。これを数ラウンド行い餌カードが多いプレイヤーが勝ちである。

まずはコタから。

コタ「じゃあ、赤を動かすね」

なんと2番目の赤を動かした。わしの手持ちのカードには、先頭の赤、白のブタカードがない。


最初に赤豚を動かすと、そこに空白マスができる。

つまり

わし「ほな、黄色のブタを動かして、穴を埋める」

コタ「じゃあ、白を動かすね」

(|| ゜Д゜)ガーン!!

延々と、白と赤のたたき合いで、餌カードをゲットしまくるコタに対して、後のブタ3頭を動かして穴を埋めるだけでまったく餌をゲットできないわし。

これ、あかんゲーやん。。。

結局、1ラウンド目は、コタが7枚餌をゲットし、わしが0枚。

2ラウンド目はわしがスタートプレイヤーとなる。

いきなり中間を抜くとさっきみたいにコタが苦しむので、ケツからあげることにする。

それからお互いにとりつとりあいして、お互いに餌をゲット。

ほっ。


豚に勝敗はない。ひたすら手札がなくなるまで出し続けるだけだ。

3ラウンド目、またしてもコタに中ぶっこ抜きされる。

(|| ゜Д゜)ガーン!!

しかし、今回はそこまで手札が悪くないため、なんとか追いついてトップに食らいつく。

そして最後の移動でコタ、先頭取れず。

わし「あれ? 先頭とれへんの?」

コタ「うん」

わしは先頭を取って餌ゲット。

最終的にこの差でわしが勝利。

所要時間10分


餌カードはこんなに可愛く描かれて種類があるが、絵柄に特に意味は無い贅沢仕様だ。

もっかいというので、再びやったら今度はコタが勝った。

これは多人数でやりたいなと思ったところ、大阪に帰省したおりに4人プレイする機会があった。

なんせ最後のカードで先頭とれんとれん。

プレイ感はやっぱり4人の方が楽しい。

ソマーリオ

記憶によらない子供ゲーム、というだけで評価はあがる。
というか、これはハインツマイスター作品でもトップクラスの出来映え。誰でも簡単にルールが覚えられ、ちょっと変わったレースゲームで、オリジナリティに溢れている。

手札と展開によってはどうしようも出来なくなるところなんかは、もう少し方法があったのではと思ってしまうが、シンプルなルールによってまとめるにはこうするしかないのだろう。

本来はボードゲームだが、こうしてコンパクトなカードゲームになったことで、手軽に持ち運べるようになったのは痛し痒し。まあ、カードゲームといても駒入ってるので、カードゲームサイズのコンパクト版というのが正しい見方だろう。ブタ駒も絵柄も可愛らしい。餌カードなんかは種類を分ける必要もないのに、視覚的に楽しませるために種類がある。これだけで拡張ルールが出来そうだ。

すでに日本では入手難となっているが、どこかが輸入を再開して欲しい。値段も手頃で、楽しい時間を過ごせるだろう。

gioco del mondo