Martin Wallace

KOSMOS

3〜6人
20分

ビュッフェのたたかい

チーズにサラミにサラダ
今日はビュッフエでパーティ
ネズミたちは大騒ぎ
たくさん食べてごちそうさま

プレイ感

ウントチュースをボードゲーム化したものらしく、あちこちで評判が良かったのでわしも買うてみた。オビ湾、タメラ、miaとの4人プレイにて。


ルールはウントチュースと同じで2位が何も手に入れられない。違いは得点タイルが別に用意された事で、同じ種類の得点タイルは上書きするというところだけ。この違いでどれくらいプレイ感が変わるかがポイントである。
カード構成については、得点タイルが別に用意されたので、-1から10までとなった。得点タイルは6種類の料理となっており、それぞれ-1から5までの合計36枚となっている。


今回は4人プレイなので盤面には3枚の料理タイルが置かれる。料理は得点の高い順番に並べるのだが、同点の場合は価値の高い料理が決まっておりその順番に従って並べる。抜ける場合、その順番に従って取っていくことになる。

料理タイルは上書きされるので、例えば5のチーズを持ってるとすると、-1のチーズを取りたくない訳だ。そういった思惑が入ると、ここで抜けたいみたいなそれぞれのプレイヤーの都合が出てくる。


取った料理は種類ごとに分けておき、同じ料理の場合それが上に置かれる。有効なのは一番上のタイルだけなので、上手く取っていかねばならない。


これはしょぼい。周りのネズミは自分のカードの合計値を表すだけの駒だ。

これを面白いと取るか、つまらないと取るかでこのゲームの評価は大きく変わってくるだろう。

特に一番最初に抜けたプレイヤーは手札を好きなだけ交換出来るので、-1のカードも結構重要となっている。

ゲームはバランスよく全種類の料理を集めたオビ湾が勝利。

所要時間20分


最後はすべての料理タイルがなくなったら終わり。オビ湾が勝利。

オビ湾のコメント

前にやったときは初心者が多くてまったり出来て楽しかったが、ゲーム上級者ともなるとテンポが悪く感じてしまった。

miaのコメント

何が面白いのかさっぱり解らなかった。

ソマーリオ

ウントチュースを持ってる人はわざわざこれを買う必要はないように思う。3人プレイが出来るようになったという工夫はあるかも知れないが、3人の場合は別のゲームをやるという選択肢もある。

全員の思惑が違う事があり、あっさりと淡々とゲームが進む時がある。全員の思惑がほぼ同じ方向を向いており単純に得か損かだけのカードを出し合うウントチュースと比べるとその熱さの差は歴然である。

元々ウントチュースのシステムは2番抜け、3番抜けを喜ぶという状況を想定していない。手札が悪くて仕方なく2番抜け3番抜けをしていく。何故なら出したカードは全て合算となっており、一度でも様子見のカードを出したなら挽回不可能なシステムとなっているからだ。

全力で出し続けた結果、2位になったときの悔しさこそがこのシステムの醍醐味だと思う。
ビュッフェのたたかいでは、プレイヤーは単純に2番抜け、3番抜けこそがベストの状況であるというのがよくある。プレイヤー全員が同じ方向を向いていないのでカードの出し合いに熱さがまったくなくなるのは当然の結果だろう。

考えどころは増えているが、なんともあっさり味のゲームとなってしまった。そもそもそうした状況を見て方向性を変えるゲームとしたいならば、途中で挽回不可能な合算システムを選択するのはベストではない。

コンポーネントについては、ボード上でいちいちネズミ駒で合算値を表すのはテンポが悪くなるので要らないように思ったがオビ湾の意見にもなるほどと頷けるものがある。
タイルや駒などひとつひとつのコンポーネントは愛嬌のある絵であり、とても良いように思うが、内容物の割に箱はでかく、例えボードを入れたとしてもKOSMOSの二人用の大きさで十分だ。

オビ湾曰く、前はネズミ駒を使ってまったりとやっていたので、楽しかったと話していたが、どうやらこのゲームはスピーディにやるよりもまったりと、あれこれ他人の狙いを模索しつつ楽しんだ方が良い変わったゲームなのかも知れない。いらちなわしにはウントチュースがぴったりだ。

そういうわけで、色々と厳しい意見を述べたが、あくまでこれはウントチュースと比べてという話であり、コンポーネントも含めて、それなりの出来であるので買うて損したという人はいないと思う。3人から6人まで出来るというのはなかなかに良い。いざとなったらウントチュースと同じルールでやってもいいのだ。その場合、お手軽さはないが、雰囲気は圧倒的にこっちの方がいいというメリットがある。

というより、料理タイルをすべて違うものにして、点数の差ももっと激しくして、そのまんまウントチュースのリメイクとして出せば一番良かったと思う。そうすれば料理を集める楽しさ、見た目の楽しさ、競りの熱さすべてそろってウントチュースの良いリメイクとして売り出せただろう。上書きはいらんでしょ。

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