Martin Wallace

Fanatasy Flight Games
Arclight

1〜6人
150分

ルーンバウンド 第2版

駿河屋で購入
空に黒煙が舞い上がり、街は瓦礫と化した。
暗黒竜マーガスが今よみがえろうとしている。
英雄は、これを阻止せんと立ち上がった。

プレイ感

剣と魔法の国、タリスマン、そしてルーンバウンド。
ファンタジーRPGボードゲームはどんどんと進化してきた。
もうファンタジーは食傷気味のわしとしては買う気なかったのだが、たまたまイエサブで10%オフしてたんでつい衝動買い。やる気ゼロ。一生やらんかもと思いつつも、なんとなくTAMとやる機会を得た。


英雄は12人の特殊能力ありで、カードで引いてみた。わしビラビラ卿、TAMモッコリでスタート。

わしのビラビラは、順調に緑の敵をぼこしばして、経験値を稼ぐ。


結構でかいマップ。右にあるのが各街で売っているアイテムや従者、左が遭遇カードである。上から順番に強くなっていく。ドラクエの橋を渡ると強くなるぞ、みたいなそんな感覚。ボードにある色にいくと、そのカードの遭遇が起きるという簡単なルール。しかし地名が笑える。絶望山脈やら苦しみヶ丘、首くくりの森って、どんなけ不吉でネガティブな名前ばっかりやねーん! 住民なんか知らんけどやってれんで。

ぱらっぱっぱっぱ〜ん♪

ビラビラは、かしこさが3あがった。

つよさが2あがった。

ぬるぬる度が1あがった。

※このゲームはいわゆるドラクエのようなRPGをボードゲームにしたような感じで、このようにほんまにレベルが上がって、強さを強化していくシステムになっている。

そのころ、モッコリは超Hぽいおねいちゃんに誘われ、、、

死亡。


ちょっとHなおねいちゃん。に、殺された、ハートの負傷マークいっぱい載ってるTAMのもっこり。街のカードも見える。上が白の剣という武器ですな、下が従者の模様。数字は金額ね。

モッコリ談「ぼったくりバーでした。気づいたときには死んでました」

序盤に転ぶと、挽回不可能つうのを聞いたことがあるので、お金を取り上げずそのままスタートさせた。

あまりにもHぽいおねいちゃんだったので、ビラビラも訪れることにした。

※敵を倒していない場合、未解決事件としてその場に留まるのでこうして戦いにいくことが出来るのだ。

軽くしばきあげて(ひーひー言わせて)、またまたレベルアップ!


既に手のマーク(白兵戦)が+4になってるビラビラ。これは当たり判定とダメージにそれぞれ+4になるので激強になる。(と思ってたら、柴宮くんの指摘により、ダメージはあがらないと発覚。果たして1ダメージずつとかで勝てるのかしらん??)

いったん、レベルがあがるとすさまじく強くなるのがこのゲームの特徴だ。(と思ってたw)
ビラビラ最大の長所である肉弾攻撃をレベル上げまくると、今まで緑のカードしか遭遇できなかったところ黄色のカードと戦うことが出来るようになった。

※このゲームの特徴はレベルの違うカードがあり、それぞれ遭遇チットで選べる。
経験値を稼ぎレベルアップすると、射撃、白兵、魔法の攻撃系のどれかを2段階あげるか、ライフや耐久力などをあげることを選ぶことが出来る。

順調にレベルが上がったころ、街が壊滅状態になった。

おお! 街が滅んだ。

突如として沸いてでたドラゴン軍団。

物語はクライマックスへと進んでいく。

ビラビラ「やるしかねえ!」

そのころ、モッコリは2度目の死亡をしていた。

わしは、空飛ぶ翼アーマーみたいなんを発見し、それでルーンバウンド最大のわずらわしさ、サイコロから開放されていた。

※サイコロを振って、その地形マークを使って移動するシステムなのだが、なれるまでちょっとややこしい。慣れると別にどってことないし、冒険してる感じはままあるのでシステムとしては悪くはない。


このレギアロスの翼がびゅんびゅんと飛ぶのだ。横に見える先ほどヒーヒー言わしたキャバ嬢。

ビラビラ「わし、ひょっとしてもう青色いけんちゃう?」

モッコリ「いけますよ。いってみてください」

マーガスの雛が現れた。

超強力射撃攻撃を喰らい、わしの従者(盾)死亡。

あ、あぶねー! 従者居らんかったら即死やんけ!

即座に、肉弾攻撃でぶち殺したけど、生き残ったら終わってた。

※射撃、白兵、魔法の順に攻撃が行われていく。射撃がいっちゃん最初に判定されるので、こいつが強いとすぐに葬りさる事が出来る。従者は2人まで従えることが出来、それぞれ、自分が攻撃を行わなかったポイントに配置できる。射撃で自キャラが攻撃してたらマーガスの雛によってダメージを受けて死んでいたところ、従者に射撃を負わせ、ビラビラは白兵で攻撃をするようにしたのだ。どれか1箇所しか攻撃できず、それ以外は防御しなくてはならないルールなのだ。

超びびってもた!


超強力な射撃を持つマーガスの雛。射撃18以上出さないと5ダメージで即死である。わしの射撃修正はわずか4なので、10面体サイコロ2個で14以上出さないとあかんのだ。こぇぇー

それから、確実に黄色で稼ぐ。ライフもアップさせておく。

ようやく青にかかったら、弱いのなんのって!

どうやら、あのマーガスの雛がやたらと強力でびびってもたようだ。

その頃モッコリは、街で武器を買い揃えようとしてたが、物価は倍になっていた。

利にさとい商人どもが、これからは北斗の拳の時代がやってくると見越して値段を吊り上げやがったのだ。

「わ、わしの種もみ、それだけはぁぁぁ!」

※このゲーム、段階をおって物語が出来上がるようにこうやってイベントが進行していくのだ。

ここで、最後の敵であるマーガスのいる赤色に挑戦。

うちには最強の従者軍団が備えている。坊さん軍団。

そのコス枢機卿あーんど業火の司祭のお祈りパワーは、数々の苦難を救ってくれる。


最強と誉れ高い我が坊さん軍団。この二人、特殊能力が凄い!


武器を揃え、数々の弱点を克服し、まずは一匹目のドラゴン族を撃破! ロビンマスクみたいなタイルは、射撃修正である。ハートはHPである。ちょっと怖いのであげてみた。

祈りにより、試練を軽くクリア(最初に接近した時になんかせんとダメージを受けるとか罰則の試練があるのだ)、白兵戦をさらに一撃必殺にし、一気にドラゴン族を撃破、撃破、撃破!

勝利!

所要時間 2時間半(短縮ルール)

※ マーガスを倒すか、ドラゴン族を3匹倒せば勝利。ドラゴン族は倒すとドラゴンルーンになり、特殊な能力を発揮するのはなかなか楽しい。


3匹のドラゴンを撃破して余裕の勝利! こんなけ武器とかアイテムがそろうと楽しくてしょうがない。

TAMのコメント

まあまあですね。多人数でやったらおもろいんですかねえ?

ソマーリオ

なんかすっげぇおもろかったんすけど? それに比してTAMの冷めたコメントは??

どうやら、このゲーム相対的にみて自分が順調かどうかでおもろさが決まるよう
だ。

わしはTAMと比べてやたら順調にレベルを上げ、従者を増やし、武器を手に入れた。TAMは、序盤に結局3回死亡してしまい、わしより1段階ほどレベルが遅かったのみならず、あまり武器に恵まれなかったのだ。

遅れを取っていると思うと、全然楽しくないのだ。これはあまりにもおもろかったので後日BBと2回目をプレイしていてわかった。今度はわしがビハインドしてまったくおもろくなかった。最後は無理やり赤に挑んで瀕死を負いながらマーガスをやっつけて勝ったが。このゲームは過程を楽しむゲームなのだ。

いろんなイベントをこなし、仲間をみつけ、武器を買う、その過程が楽しいのだ。

最初やったときはBuonissimo級やと思ったが、二回目でいきなりちょっとだけシナリオに飽きた感じである。シナリオが進展していくのがこのゲーム最大のポイントだが、前と同じイベントが起きたのでちょっとつまらなくなった。

というわけで評価はとても難しい。雰囲気だけのモノなので、ゲームとしてシステムやら絡みやら、そういったモノを楽しみたい人はやらない方がいい。勝っても負けても、ああ、そうかと思うだけで、やたらと時間がかかってむかつくだけだ。ただ色んな装備をつけて、従者を雇い、悪に立ち向かっていくといったRPGが好きな人なら間違いなくBuonissimoである。ゲームとしてどんなものを楽しめるかによって評価はがらりと変わってくる。

わしとしては別にゲームとしての妙という感じではないがをつけてみた。(前にをつけてたが、これはパーティ系という明確な目的のために作ってたので変更)

どんどんと悪が進行していく様が見事に描かれているカチッとした世界観を持っている代わりに、やるたびに同じ感覚に見舞われる。逆にタリスマンは無茶苦茶な世界観であり荒削りだが、やるたびに世界観が変わるので新しい冒険譚が出来上がる。これはどちらがいいとか悪いとかの問題ではない。

前に久しぶりにTAMとやったときは、あいつは目が不調で、細かいテキストが読めずにいらいらしており、それがわしにも伝わり楽しくなかった。もっかいタリスマンはやるべきだと思う。

レベルアップの方法、戦いのやり方、敵との遭遇イベントなど、ほとんどの点でタリスマンに優っているが、ひとつだけ確実に劣っているところがある。それは魔法の存在だ。

魔法というと超法規的なものであり、タリスマンなら蛙に変えたり、一撃で相手を葬ったり、テレポートしたりと様々な魔法があった。しかしルーンバウンドは、ただの攻撃の手段のひとつであり、魔法を連想させるようなものは何もない。これはあまりにも寂しい。

プレイ時間が長いのが欠点であるが、短縮ルールでやるよりも、普通のルールでじっくり遊んだ方がいいゲームでもある。そうでないとたくさんの敵と出会えないのだ。敵との遭遇イベントが主となっているゲームなので、あっという間にレベルがあがってはつまらなく感じるだろう。

またソロプレイであるならビハインドしてるとは思わないので確実に楽しいはずだ。出来たら色々な追加キットの日本語版を作って欲しい。

ファンタジー好きなら絶対に買いのゲームであることは間違いない。勝ち負けに拘らず、のんびりと皆で過程を楽しむのがいいだろう。

ちょっとだけ蛇足。

このゲームの戦闘方式では、射撃がなんせ強い。また一点豪華主義の方がいいというのもあり、射撃ばかりあげていくのが一番強いように思う。2chとかで話題になっていたようだが、魔法は強力アイテムが多くて、戦闘前に瞬殺出来るようになったりする。二度目にBBとやった時は確かにそれで勝てた。そして白兵戦に関する能力は試練でよく使われるようになっている。と、思ってたら柴宮くんの指摘により、何度も戦闘は回るので色々あげてないと駄目なようである。

射撃だけでええやんと思ってたら、割とよく出来てるようである。

gioco del mondo