Robert Harris

Games Workshop

3時間

タリスマン 第2版

ルール説明

駿河屋で購入

さいころを振って駒を進めて、ボードに書いてある指示(ほとんどはアドベンチャーカードを引く)に従って力と技を鍛え上げて中央にある支配の王冠のマスに辿り着き、支配の呪文によって他の全プレイヤーを屈服させたら勝ち。


ゲーム全景。このファンタジー世界をうろうろするのだ。英国調の美しいボードだが基本はただの双六である。ここでたくさんの出会いや戦闘が繰り広げられるのだ。

プレイ感

かつてRPGというジャンルが言葉のやりとりとさいころだけで行われていた頃、ボードゲームとコンピューターゲーム、二種類の分野でRPGの可能性を模索していた。ボードゲームの分野では剣と魔法の国(MagicRealm)とこのタリスマン、コンピューターゲームでは、ウイザードリィとウルティマである。

当時は、プリンターやパソコンなどがなかった時代なので、和訳と比べながらアドベンチャーカードを解決してたのを思い出す。
そしてとうとう、去年、わしの持っているタリスマン第二版、タリスマンアドベンチャー、エキスパンションの全てを日本語化した。ふぃー、しんどかった。つーかテキスト細かくせんとあかんつうのが辛い。

どんな感じか死ぬほど久しぶりにTAMと二人プレイしてみた。

キャラクターを適当に引くと、わしは暗殺者、TAMはオークである。タリスマンの凄いところはキャラクターが多く(40種類くらいかな)その全てに特殊能力がある事である。


わしの暗殺者。馬がいるので、マス数は多く進めるし、ロバは4つ以上のアイテムを運べるようになる。アイテムも段々と揃ってきた。

さいころを振って、アドベンチャーカードの指示に従う。アドベンチャーカードには怪物が出たら戦闘したり、お金が貰えたり、古代のアーティファクトや、傭兵やピクシーなどの従者がいたり、露天商が店を開いたりとほんま様々である。

これで自分の冒険のドラマを彩るのだ。まさにテイストはRPGである。


こんな感じでボード上に露天商やら、力の泉、魔法使いなどが出現する。そこに行けばアイテムを買ったり売ったり、力が手に入ったりするのだ。まさにRPG。中には王女様を城に連れて行くなどのイベントもあるし、呪文もある。

とまあこんな感じで雰囲気で遊ぶゲームなのだが、やってみると、かなり冗長な感じがした。こんなファンタジーが好きなTAMもかなりだるそう。

ほんまにびっくりするくらいたくさんのイベントが用意されてるのだが、敵の数が少ないのかレベルアップしないのだ。戦闘は簡単で、力にさいころの目を加え高いほうが勝ちというもの。時々、技で勝負する怪物もいるが、基本は同じである。そして怪物の力を7集めると自分の力を1増やす事が出来る。

ぱぱんぱっぱぱっぱーん
とんぬらはレベルが1あがった。
つよさが1あがった。
すばやさが2あがった。
かしこさが1あがった。
呪文を1つおぼえた。

例の奴である。
これが少ないのだ。従者や魔法のベルトとかで強くする事は出来るがどうにも燃えるものがないのだ。

支配の王冠に達するまでには結構レベルがあがってなくてはならないし、従者とかアイテムもたくさん必要なのだ。

結局90分くらいで、「やめよか」となった。


最終段階。お金も十分、力もライフもレベルアップしている。更に魔法のランプのジニーも手に入れ、タリスマンウイナーになるに十分な実力を持っている。

TAMのコメント

ほんまただの双六でしたね。ゲームブックにはまってた頃やったらおもろかったんやろなあ。
最初ドルアーガの塔かと思いましたわ。

まあ、テキストが細かい割に眼鏡忘れて、没頭出来んかったってのは大きかったかも知れませんが。

ソマーリオ

やっぱり、今やったらおもろなかった。たしかにびっくりするくらいたくさんあるイベントはわくわくするものがあるんやけど、ドイツゲームの完成度の高さから比べるとちょっとなあ。タリスマンは世界に入る事を前提として初めて楽しめるゲームなので淡々とやってもまったくおもろないんよ。

なにかイベントあっても「だからなんやねん?」と思った時点でやめるべきであった。今はファンタジー世界に入り込めなくなったんやろな。気分が盛り上がってる時にやらないといけないゲームなのだ。

※こんな風に思ってしまったのは、TAMの目の調子のせいでノリが悪かったせいもあるので、やっぱりこれはもう一度やらんと駄目やと思う。この手のゲームで一番大切なのは雰囲気に浸れるノリなのだ。

実は昔からこのゲームはそれほどやってない。これより前に剣と魔法の国があったが、あっちの方が好きでそればっかりやってたのだ。だからタリスマンのただの双六つうのがあまりおもろなかったのかも知れない。特にこの第二版は魔法やイベントがやたらめったらある代りにゲームバランスがきつくなっている。第三版はゲームバランスを良くしているらしいが、イベントが少ないのでタリスマンらしくないらしい。

ファンタジーで好きやったゲーム、というより楽しかったゲームはもうひとつある。SPIから出ていた魔法の大陸(BARBARIANKINGS)というゲームだ。のちにタクテクスの付録ゲームとしてついていたが、これは友人を集めて何度もやった。今やってみたらどうなんやろ? と思う。今でもおもろいんちゃうかなあと思ってるので是非今度試してみよう。

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