Stefan Kogl

Murmel Games

2〜4人
30分

ルミ

ゲーム説明

インカ帝国では皇帝パチャクティが太陽の子として崇められていた。
今宵、父なる太陽神にささげる最も高い神殿を作りたもう。
それは、どの建物よりも高く、美しく、高貴で、尊大である。
また、階段状のピラミッドも建てよう。
頂点は太陽にまで届くように。

プレイ感

Bisco邸にて初めて遊びにいったときに、やろうということになった。一般で公募するゲームデザインの登竜門ヒッポダイス賞で2位に輝いたゲームであったが、どうにもブロックスやプエブロが流行ったおかげで適当に作ったとしか思えないぱちもんやと思ってたのでやる気はなかった。最近そういう考え多い。なんつうても、映画でよくあるのである。リングが流行ったとみれば、呪怨みたいな三流ホラー映画が出まくる。タイタニックが流行ったとみれば、パイパニックというエロ映画が出るのとはちょっと違うが、すべて流行にのっただけで中身もなにもない。


4つのシナリオボードがあるのだが、最も分かりやすい塔を作ることに。それぞれ高さや面積のルールが違うのだ。しかも二人ならブロックが少なくなってつまらないというので、ヴァリアントにあるように2色担当でやってみた。

ルールは単純で、地面か、自分のブロックの上か横に面するようにしておいていく。最終的にてっぺんからみて、たくさん見えてる方が勝ちである。塔のボードは真四角で高さは8階建て。9階以上にブロックがおけないのが味噌である。


地面の升目に合わせてブロックを置いていくだけ。2色担当の場合、色は交互においていく。1つでも浮いてしまうブロックの置き方は駄目なのと、必ず1つは同色か地面に接触させておかなければいけない。

最初、手馴れたbiscoの動きにわしのブロックは次々に被され消えていく。

ちきしょー!!


赤、緑のbiscoに散々な目に合わせられるわし。青なんか覆われて死に目やんけえ。こうなると地面から青を置き直さなければいけない。とほほ。と思ったら、側面接しさせてもOKとの事で青はこの後復活することになる。

と思いながらも勝ち筋がまったく見えない。消えていくといいながらも完全に封殺されることもなく、1つ2つ見えてるのでそこからまた広げる。できる限り相手のブロックを隠すように配置したらええんかと思うのだが、なかなか上手くいかないのである。

そうこうしながら8階に近づいた。ここは最も重要な攻防である。8階にさえおけば確実にポイントになるからだ。


ゲーム終盤、bisco赤駒のマス1つが見事に8階に達している。こうなるともう上にはおけないのでやられたって感じ。

すでに置けない色に関しては、地面にまだスペースが残ってたのでそこから再び始めることにする。

最終的に、微妙な勝負になった。てっぺんからみて数えると、なんとわしが勝ってた。

我ながら驚き。

所要時間30分


上からみて一番多く見えてる方が勝ちである。青と黄色の方がよく見えてるのでわしの勝ち。

別の日にBBとやってみた。今度は階段状ピラミッドのシナリオである。


このシナリオでは下は1段から始まり徐々に高さの制限があがっていく。まさに階段状のピラミッドになるという寸法。


最終形。ちょっと窪みが出来たりしてw


上からみた図。青黄の俺に対して、赤緑のBB。20対20の同点でした。こんな感じに4つのシナリオボードがある。素晴らしい!

Biscoのコメント

おもろいでしょ? 僕はプエブロより好きです。他のボードは完成形が建築物ぽくて素晴らしいですよ。

BBのコメント

出来上がった姿がいい。面白いねえ。最初ブロックスぽいんかなと思ったけど、全然違うし。勝ち方が分からん

ソマーリオ

実は今回、輸入しようと思ったのは、このゲームが欲しかったからなのでした。アメリカのメーカーでもルミは出したが、素材はなんとプラスチックである!

あかん! これはこの木製のブロックがいいのだ。プラスチックはやめとけっつうの! 木製以外なら建築物なので石やレンガなら抜群にいいだろう。デラックス版で是非作ってもらいたいものだ。

それはさておき、勝ち方がさっぱり分からない。最終的にてっぺんからみるだけで、積み重ねがあまり意味のないものなので運ゲームのような気すら起きてくる。しかし、それを考慮しても作っていく楽しさはかなりのもの。若干探すのに時間がかかりテンポは悪いが、そんなこともどうでも良くなるくらいブロックは狂い無く入り、とても気持ちがいいのだ。

以前、掲示板で、プエブロかルミかどっちがいいって訊かれたことがあったが、導入部分の理由でプエブロと答えた。まだプエブロをやってないので、なんともいえないが、ルミは相当楽しいと評価しておこう。Geekで5枚目の追加ボードも公開されてるので、早速作ることにした。

もうひとつ、このメーカーの姿勢が素晴らしい。説明書に「駒が不足しないように確認してますが、万が一なければ連絡くださいだとか販売店を募集しています」と書かれている。木製のブロックを丁寧にのり付けしているところといい、小さなメーカーが手作りで頑張っている感じが抜群にそそられる。その割にこの値段は安い。日本語ルールも公開されてるので輸入して欲しい。もちろん木製版ね。


ちょっくらGeekから拝借。こちらがプラッチック版。ブロックス3Dという名前で日本でも発売された。ボードも洗練されてるが、やっぱりわしゃ木製のがいいね。

gioco del mondo