Jurgen Strohm

Hans im Gluck

2〜4人
60分

利益・廃液

ルール説明

自分の工場から出るゴミをうまく処理しつつ、工場経営の合理化を推し進めて利益をあげる。


個人ボード+企業の成長度を表すメインボード。コマは全て木製。

プレイ感

ゴミを出さない国、少量生産少量消費のドイツ(?)ならではのテーマ。このゲームでは利潤を追求するよりも、工場の設備を整えた方がいいという、アメリカでは絶対に生まれなかったであろうISO14001なゲームである。

今回はMIRU、たっかんと3人プレイ。

このゲームのポイントは産業廃棄物の処理である。これがどんどん溜まって、環境汚染カードがめくられると、かなり大きな出費となるのだ。で、いつもやるたびにびびって産廃を出さないような工場経営を行う。また、借金すると返しにくいシステムになっているし、最後のマイナスも大きいので、出来る限り借金をしないようにゲームをする。


このようにカードを3枚ずつのグループをプレイヤー人数+1個作り(今回は3人プレイなので4個)、順番に選んでいく。このカードの通りの行動しか今回は出来ないので、よく選ぼう。カードは同グループ内で全て違うカードになるように配置されるのでバランスは上手く取れる。

そして終わるたびにいつも、産廃もう少し出した方がもっと儲かっただろうなあとか、借金がんがんして経営したほうがもっと勝利ポイント高かっただろうなあとか思ってしまうのだ。10枚以上ある借金カードを、ゲーム中通じて3枚くらいしか利用しないのだ。明らかに経営方針が間違ってるのだろう。…でも、まじびびってまうのよ、この2つの項目は。


いつものように一番下のゴミを出ない工場経営を目指す。これっていいんかのう。。

とりあえず、今回も前と同じく、産廃処理機能をアップさせつつ、人件費をカットする方向性でいく。ワンパターンなのだが、原材料を少なくてすむ効率化はあまり効果がないような気がしてしょうがないのだ。

最初、わしの提案で、MIRUが100人をリストラして400人にする。こいつの工場は最低500人いないと商品を作れないのだが、毎ターン最後に払う人件費がかなり高くつくのでこの方法はかなりいいのだ。いつも工場を稼動できるとは限らないので、次ターンに400人で稼動するように技術革新すればいい。

たっかんは製品を作るのに燃えており、がんがんと商品を生産するが、産廃がどんどんと溜まっていく。

わし「じゃ、不法投棄!」

全員、産廃+1

ここで狙ったとおり、たっかん産廃量がイエローゾーンに突入。そして…

環境汚染発生!

たっかんの工場が引っかかった。消費者から大クレーム!!

そして緊急記者会見。

たっかん「私も寝てないんですよ!!」と逆切れ記者会見。

(駄目だこいつ…)とテレビを見た人は思ったことだろう。

5ミリオンエウロを支払って、企業イメージが少し落ちただけにとどまった。

残念。


ラスト手前。メインボードでとうとう100人にまでリストラしたわし。当然、100人でも生産出来るように一番上の個人ボードも技術革新した。

そこから、わしはひたすらリストラを推し進め、従業員100人にした。これで人件費は毎回1ミリオンエウロだけで済む。当然、モノは作れない!

どうも、人のために働くものがいつのまにか、会社のためになってるのう。大体、モノを生産できないのに会社が存続するって意味わからんけどさ。

それではつまらないので、技術革新をがんがんやって、100人体制でもモノを作れる体制にした。ゆっくりと企業イメージをあげていくわし。

このゲーム、終わろうと思えばすぐに終われるゲームなのだ。企業イメージをあげるカードばかり取って、それを行っていけば、すぐに終わる。で、そろそろ勝ててるだろうという頃合で一気に二段階成長を果たす。

「はい、終了〜」

わしの思惑通り、トップ。二位は1ポイントの差でMIRU。
所要時間60分


で、二段階右に動かしてゲーム終了。狙い通りわしのトップ。要は6段階右にずらせば終わりなのである。そういうカードを選べば一瞬にして終わるのでタイミングをよく考えよう。

たっかんのコメント

工場で働いてるだけに、実感できて楽しいですわ。

ソマーリオ

このゲーム、そのマイナーなテーマでほとんど目立たないゲームやけど、今流行りの個人ボードの戦略ゲームとして(プエルトリコと同じ年に発売したのが響いたのもある)は時間が短い割になかなかに楽しめるゲームである。


借金してると最後にマイナス10ポイント食らうので嫌がってしまうねんなあー

テーマ的には工場をシミュレートしてるというよりも、ゴミをどんなけ出さずに頑張れるかってのを主眼においている。でないと、リストラしまくって最も悩ます人件費を下げ、製品を作らず(こうすると産廃は出ない)、原材料を売る(単に自分が売却カードを選び、周りが競りをして自分が出したとみなされる原材料を買うルール)だけで勝ててしまうなんて納得できないのである。製品を作らない工場ってのはやっぱりどう考えてもおかしいだろう。

まさにドイツならではのISO14001なゲームである。デザイナーはゲームデザイナーではなくゴミ問題の専門家だとか。なんかすごいぞ! 環境問題をゲームにして、遊べるゲームに仕上げるとは。

惜しいなあ、もうちょい工場シミュレート能力があれば、経営ゲームの名作になってたかも知れんのに。


gioco del mondo