Reiner Knizia

alea

3〜5人
40分

ラー


エジプト古王国。ファラオが支配するその国で3つの王朝が誕生した。太陽神ラーを崇め、ラーの力によってナイルに洪水が起きエジプトの土は肥沃となった。人々はそこで天文学、薬学などの文明を発達させた。そして古王国が滅亡するとき、ただそこには先人の知恵によって作られたモニュメントだけが残される。

プレイ感

ラッツィアというマフィア物のリメイクが出たラーだが、その反応は賛否両論。個人的にはラーよりもラッツィアの方がシステムとテーマが上手くまとまっていると思う。

りゅうさんがやった事ないというので、けがわさんの薦めでやる事となった。メンバーはPHY、ろーを加えた5人。よく考えたら東京ツアー序盤、クニッツィアばっかりやらされてるな。。誰の策略かはすぐ分かるけどね。


画像はナナキとやった時のもの。タイルは今まで袋に入れていたが、このように山積みにして引いた方が2割増しでおもろい事に気づいた。青い駒がむやみにでかいがやたらと人気のあるラー駒である。競り開始プレイヤーを示すだけであるが、取らないと確かに忘れる。競りは1度だけしか値付け出来ないのが特徴。

このゲームは一言でいうと麻雀の役集め。ポンとかチーをしつつ役を拾っていくと思ってくれればいい。

序盤、早め早めに抜けていくわし。けがわ、ろー、PHYの3人は何度もやっているだけあって、ひたすら耐えてなかなか入札しない。安めで取れたらラッキーという方法だ。初プレイのりゅうとわしが嬉しがって入札する。特にポイントとなるのは、手に入る太陽チップである。


上にラータイルを並べていく。これがケツにまでいけばいきなりその時代は終了なので、それまでに落札しておかないと損である。中央に置いているのが太陽チップで競り落とすとここの太陽チップと交換して次のラウンドにいく。下がめくったタイルを置くところで、これをまとめて競り落とすのだ。わしはいつものようにファラオ主体で攻めている。緑色がファラオである。

次に手に入る太陽チップを見ずに、場のタイルだけをみて競り落とすわし。

1、3、8、10ってなんやねん!!


自分の太陽チップがしょぼいときは早めのラーに限る。

第二王朝、惨敗は見えてる太陽チップである。これで競り勝てというのだからかなり無理がある。

米 知ってる人は分かると思うが、この組み合わせはかなりしょぼい。。

しかし、一抜け二抜けのわしとりゅうを尻目にやたらと牽制して粘る3人。

ラーはどんどんと増えていき、もうすぐ第一王朝が終わる際になっても、太陽チップの交換をする程度でほとんど動かない。

「うーむ、、こいつらプロだな」

わしらが身内でやる時などは、びびってタイル1枚でもやっちゃうところだが、あくまで動かないのだ。


重ね重ね申し訳ないが写真取り忘れた為、ナナキのタイル。エジプト王朝好きのこいつは黄色の神様タイルを集めて喜んでる図。神様は場にある好きなタイルと交換出来る優れもの。

結局、そのまま8枚目のラーが引かれて、第一王朝は滅びた。

わしゃ太陽チップを犠牲にしたおかげで、このゲームの肝だと自分で思っている文明タイル(1枚もないとマイナス5点もくらう)とファラオ(一番多い人は5点、少ない人はマイナス2点)を集めて、好スタート。一番、慣れているけがわ王朝、このWマイナスを食らって手元のステーレン(得点タイル)が一気になくなる。

そして第二王朝がスタート。

なんせこのしょぼしょぼの太陽パワーじゃ、ろくに勝負できん。つまり、、、
わし「ラー!!」

早め早めのラー宣言が効果的なのだ。

第一王朝から継続する作戦は、ファラオがっちょり作戦である。ファラオは通じて持っておけるので、一度マイナスの嵐に会うとずっとマイナスを食らい続けるし、プラスになるとずっとプラスである。

神タイルを使ってファラオと交換する。

けがわ「へえ、そんな使い方するんだねえ」

へ? 間違ってる?? いつもファラオでTAMに負けるんやけどなあ。。

しかしけがわ第一王朝の失敗を繰り返さない早めの勝負を仕掛けてくる。対して相変わらず粘りを見せるPHYとろー。

けがわ抜けの後、わしも抜けた。

意外と早くにラーが引かれてファラオ少ないまま第三王朝へ突入。当然、わしがファラオボーナス&文明マイナスなしでぶっちぎりの様相。また、少ないタイルだが、着実に取ったおかげでモニュメントも充実。敵は同じくモニュメントパワーに賭けるりゅう一人となった。

PHY「もうこれ、あきおさんの勝ちですやん」

ふふふ、甘い、甘いぜ、PHYよ。わしゃここだけの話、ラーで勝った事がない。。つまり勝った感触が分からないのだ。ここだけの話やから内緒にしとけよ、みんな!


ナナキ最後の図。これに対してわしは……


今回もどっちゃり取りそろえたファラオと真ん中のモニュメント。ファラオの隣にある2枚のタイルは文明タイルでこいつは絶対に1枚はないとえらい目に合う。一番右はナイルで、よく見れば洪水タイルがある。こいつがないと得点貰えないというルールになっている。

そして第三王朝、皆、もうマイナスを食らえんとファラオ狙いの早め早めの抜けで、相変わらず太陽チップしょぼいわしは抜けられず、ろーと一騎打ち。

しかし、7枚まで貯まり、ラーも6枚まで来ているのにも関わらず、太陽チップ10で落札出来るわし。

まあ、ここでこれとっても逆転は出来んのを見越してだから当然のプレイ。おかげでわしがモニュメントもがっちょり増やして抜け。

ろー「あー、ラー引いた。終わりー」

わしのぶっちぎり勝ち。所要時間35分


ステーレンという名の得点タイル。これは最後まで隠して持っておく。リメイクのラッツィアにはない。ただこのゲーム二人でやってもおもろなかった。。

けがわのコメント

あれだけファラオが出なかったら、あきおさんのプレイもありだよね。それにしても最後どうして抜けなかったの?

ろーのコメント

だって、あっこでわし抜けても全然得点が伸びないタイルじゃん。

そう、おかげでモニュメント7種ボーナス&4枚ボーナスまでいただきました。

ソマーリオ

このゲーム、おもろい時とおもろない時がある。というか、今回初めておもろかった。勝ったのもそうだが、熟練者とプレイしてみてなんとなくゲームの進め方が分かったって感じである。

いつもはラーをびびり早めの抜けの後、一人残ったTAMの最後の残り鬼引きでごそっとやられて負けてしまう。すっげえつまらんかった。

ところが今回の3人のようにタイルは獲得出来ずとも粘る、という男気を見せてもらった。
こういうプレイをすれば結構白熱しておもろいかも知れない。

このゲームの欠点は、相場観のつかみ所のなさとどれがどういうボーナスになりマイナスになるのかさっぱり分かりにくいところだ。リファレンスシートが必須である。

テーマについては、慣れてきたせいもあってか、エジプト王朝かもと思えてきた。特にエジプト王朝に思い入れがない人は、ラッツィアの方が手に入れやすく価格も安いしテーマも合っているのでそっちの方がいいだろう。ただ競るお金(太陽チップ)が4つしかないにも関わらず、初心者には取っつきにくいゲームだと思う。何度もやらないと勝負感が分からないのでやらされている感じ(面白味が分からない)になる。

gioco del mondo