Jean du Poel

Ferti

2〜8人
10分〜

ピッチカー・ミニ

さあ、各車スターティンググリッドにつきました。
シグナルが赤から青になりスタート。
おっとスタートした途端、激しい小競り合いが続いています。
これこそ相手を押しのけ、ぶつけて構わないピッチカーレースの醍醐味でしょう。

プレイ感

わしがこの趣味をやり始めた頃、カラバンデというでかいサイズのおはじきゲームがあった。当時は正月ゲーム大会と称してバイト連中らと徹夜でゲームをやっており、メンバーも10人近く集まった。その人数やと当然パーティゲームになってしまうので、カラバンデを買おうとしたのだが、結局悩んだ末、フォーミュラ・デを買うた。

その後、ずっとカラバンデの事が気になってたが、どうにも巨大なコースというのがネックとなり、ピッチカーとして再販されたにも関わらず買わなかった。メーカーもその弱点が解ってたようでピッチカーミニとして小型版を出した。そしてようやく長年の夢(?)であったカラバンデができる事となった。
多人数でやるのが楽しいと思うのだが、miaと2人でやってみた。


2人プレイの場合は、各自駒を2個もってレースをする。

ルールは至って簡単。
手番になったら、自分の駒を指で弾いて、コースを3周したら勝ちである。コースアウトしたら、元の位置に戻される。相手の駒をぶちあててそいつがコースアウトしても元の位置。自分の駒が裏返ったら、1回休み。そんだけ。

ガードレールを上手くつかってコースを廻すと、びっくりするくらい距離が伸びる時がある。
ただしあまり強く弾きすぎると、相手の駒を進めてしまったり、落としてしまったりするのでなかなかに奥が深い。

昔、兄貴とやってた、コイン落とし対戦を彷彿とさせる。


おはじきレースなのだが、ガードレールを上手く使えば一瞬にして、稼ぎ出す事ができるテクニック重視のゲーム。コースは木製で質感は抜群によく、微妙なざらざら感加工がされており、誠に持って見事な出来映え。

コースのレイアウトはかなり色々できて、拡張コースを含めるとかなりのコース数ができる。
ここで重要なのが、ミニかそうでないかの違い。

コースの表面はほどよい加工がされており、非常になめらかだ。またコースの結合部分も美しくかちりと嵌り、凹凸が原因で駒が妙な動きをすることがないように出来ている。職人技だ。

ただし、それは下が平面であった場合である。おそらく畳の上なんかでやると凹凸が出来上がってしまうだろう。
ミニは4人掛けのテーブルで十分載せられるのだ。コースをいくつか作り直してみても、ばっちり載る。


コース変更。いくつかのコースレイアウトが載っており、多人数で、F-1のようにポイント争いすれば猛烈に盛り上がるだろう。ただミニだと駒がかなり軽いので、もう少し重みのある駒を用意したいところ。

おもしろかったので、連続で何度も対戦した。
最初はへたれやったmiaも、途中からコツを掴んできたのか、だいぶ上達してきた。
そういう上達の要素があるのも良い。

結局、勝ったり負けたりした1時間だった。
ちなみに3周なんてすぐに終わる。時間が掛かるのはコースの改変だけだ。

ソマーリオ

ただのおはじきレースなのだが、コースの作りが素晴らしく、非常に面白い。おそらくボード写真からみたまんまの楽しさだと思う。子供と出来そうなのも良いので、今度、こたとやってみようと思う。指先の力加減の訓練になりそうだ。

これをやると本家本元のカラバンデもしくはピッチカーがめっちゃほしくなった。ミニでは駒が小さく軽いので、真の面白さを味わう事は出来ないように思う。
コースの大きさから思いっきり弾く経験というのはまさにこれがあるからこそアナログゲームと言えるもので、ミニではその良さを完全に生かし切れないのだ。

しかしミニにも上記に書いたようにテーブルの上で好きなレイアウトが出来るという良さがある。どちらも入手はオークションくらいでしか手に入れられないだろうが、自分のライフスタイルに合わせて買うのが良いだろう。フローリングなど地べたにしかおけないなら、子供ならいざ知らず、大人は腰にくるのは目に見えてる。テーブルの上で出来るってのは、かなりの利点である

ちなみにガードレールはつけるのが結構面倒なので、そのままにして箱にしまっている。
これが結構かさんできちんと蓋がしまらないところだけが難点かも。
拡張セットも色々でており、全て買うた。ゆえに今からカラバンデを買い直すのには二の足は踏んでいる。

gioco del mondo