Christian Stohr
Daniela Stohr
PD-Verlag
ホビージャパン
3〜5人
30分
ピクチャーズ
amazonで購入
16枚の写真の中から、それぞれ指定された写真を絵ではなく、
ちょっと変わった道具で「描いて」ほかの人に当ててもらう連想と表現力のボードゲームです。
靴ひも、色付きキューブ、積み木、石と木の棒、記号が描かれたカードで「お絵描き」しよう。
「ピクチャーズ」はだれでもルールを覚えられてすぐ遊べる、家族と楽しめるゲームです。
あなたは指定された「秘密の写真」をいろいろな道具で表現します。
使う道具は靴ひもや、色付きのキューブや、記号が描かれたカードや、
石と木の棒や、積み木など、ちょっと「お絵描き」には難しい道具ばかり。
みんなが「お絵描き」出来たら、それぞれ16枚の写真のうちどの写真を表現したのかを当てることになります。
ほかの人が描いたものを当てたり、あなたが描いたものを当ててもらえたら点数がもらえます。
「お絵描き道具」は毎回時計回りに隣の人に渡すので、毎回表現方法を考えないとなりません。
写真を与えられた道具でどのように表現したら当ててもらえるのか?
あの道具であの人の描いているのはどの写真なのか?
発想力と連想力が試される、誰もが楽しめるゲームです。
プレイ感
2020年
ドイツゲーム大賞
受賞作。見た瞬間、ああ、またパーティ系かと思った。とは言うものの、SDJ審査員がこの手のパーティゲームが溢れかえってる中で選んだ作品である。どんなのか当然気にはなるものの、どうみても予想可能。miaとコタ9歳、ソージロ6歳との4人プレイにて。ソージロはできるかどうか、やばそうなのでまずは交差の意味が分かるか、英語が読めるかをテストした。まあ、ギリギリできそうなのでやらせることにした。
4×4の格子状に16枚のカードを並べる。縦にABCD、横に1234のタイルを並べる。交差する場所がそのカードを示すという事だ。
それからアーティストに必要な5種類のお絵かきグッズが配られる。靴ひも、色付きキューブ、積み木、石と木の棒、記号カードだ。
これらは順繰りに周り、最終的にすべて1回ずつ使った5ラウンドで勝敗がきまる。
16枚の交差する写真を表現する。ランダムにタイルを1枚引いて、それを表現するのだ。わしの初回はカードでひまわりを表現しろというお題である。
さて、袋からタイルを1枚ずつめくり、どの絵柄を表現するのかを各自こっそり決まる。
その絵柄を与えられたお絵かきグッズを使って表現する。
他のプレイヤーも同時にこれを行い、誰がどの絵かを紙に書いて予想するのだ。
当てた場合も当てられた場合もそれぞれ一人に付き1点入るので、上手く表現することが大事。
これは分かるでしょう。できた作品の上下が分かるように、下にPicturesと書かれたタイルを置いてより作品ぽくする。
次のラウンドはお絵かきグッズを左隣にわたす。これを5回繰り返し(つまり全員がお絵かきグッズを1回ずつ使うことになる)、得点が高いプレイヤーが勝ちだ。
お絵かきグッズにはルールがあるやつがあって、色付きキューブは、額縁の中に9個入れる必要があり、記号カードは2枚から5枚を横一列に並べる必要がある。
最初のわしのグッズはカード。表現すべきものはひまわり。
これはかなり簡単。
コタは積み木、miaは色付きキューブの額縁、ソージロは木である。
それぞれ芸術家気取りで組み立てる。
コタの作品。これ、モロのんあるやん。上の写真を見てみれば分かる。
わし「コタ、これ、めっちゃ簡単やん」
コタ「でしょ」
まんま標識やな。
そして、御開帳。
miaのがさっぱりわからんかったが、ソージロは自分の造りたいものを作ってただけやった。
右の木がソージロの作品。これ、どうみても木よなあ? と思ったら全然ちがった罠。
わしのひまわりも、簡単に当てられたおかげで、わしのポイントとコタのポイントが並んでトップ。
次に回ってきたのは、石と木のセット。
階段と建物なので、石は当然、階段としてイメージ、木を建物として配置した。
石畳と横にある建物を表現したんやけどなあ。
mia「なに、それ?」
コタ「なんだろ?」
結構分かると思ったんやけど、そうでもないみたい。
と、こんな感じですすめる。
場のカードは同じのをかぶるのを防止するために、2回に1回リフレッシュした。
くっそムズイのが、色付きキューブの額縁。
わし「これ、全然、表現でけへん」
mia「でしょ!」
9ピクセルでは絵があらすぎる。
これが9ピクセルの額縁。かなり難しい。ちなみにこれは何を表しているかというとC-1である。
おそらく最も上手くできたのは、靴紐である。
コタ「わかりやすい」
これは余裕。
こうして5ラウンド行い、最終的にわしが勝利した。
ソージロはごまめみたいになってしまった。まだ難しかったみたい。
所要時間30分
コタのコメント
表現するのが面白かった。
miaのコメント
またやりたいかと言われると、微妙。
ソマーリオ
まあ、こんなもんかなという印象。
ドイツゲーム大賞
は最近、こういったコミュニケーション系が多くなってしまった。
個人的な印象ではエキスパート賞と分かれてしまって、大賞作品はぬるくなり、あんまり琴線に触れるようなゲームが選ばれなくなった。
面白さとしては、メンバーに非常に左右されると思うが、笑いが起こるのではなく、ほぉ、なるほどというタイプなので、盛り上がるというよりは、感心する感じで進む。
コンポーネントとしては、ほんまもんの石や木が入っており、カードもたくさん問題がだせるように表裏仕様となっている。
カードさえあれば、適当なもんを自作すれば済むやんという思いはある。100円ショップとか自作で集まる。
おっと、ネガティブな意見過ぎた。
ボードゲーマーは所有欲を満たすためにお金を払っているので、これを自作してまでやろうという人はおらんか。
このゲームの大きな利点は、絵を描かなくて良いというのが大きい。絵は下手な人にはめちゃめちゃ苦痛だからだ。コタなんかは絵を描くゲームにあまり乗り気じゃない。タカダなんかは思いっきり嫌がった。が、実のところ、絵が下手な人が入った方がゲームは盛り上がるのだ。
それはともかく、このゲームは様々な方法でもって表現するので、苦手な分野、得意な分野とバランスが取れて万人に楽しめる工夫がされている。こうしてまとめてみると、このゲームの受賞理由がわかった気がする。
gioco del mondo