Wolfgang Kramer
Michael Kiesling

テンデイズゲームズ

3~9人用
30分

ペッパー

テンデイズゲームズで購入

クラマー&キースリングのコンビによる、愉快なトリックテイキングゲームです。
全員が1枚ずつカードを出し、最も強いカードを出した人がそれらをすべて引き取ります。ただしそこに激辛ペッパーカードが入っていたら大変!最後に大量のマイナス点をもらうかもしれません。
ゲームが進んでいく中で、うまく激辛のカードの放出し、マイナス点を食らわずにすませることができるでしょうか。

プレイ感

3人〜9人と人数の幅がやたらと広いクラマーの作ったマストフォローのトリックテイク。テンデイズのブースに行ったときに買うてみた。正月帰省した時に、コタを含めた家族7人でやってみた。


基本ルールはマストフォローのトリックテイクで、失点逃れタイプ。というか向こうのトリックテイクは基本トリックとったら損なのが普通やな。
変わっているのは、各色1のペッパーカード。こいつはトリックとったら、自分の場にオープンにして置いておく。今後、これは手札のように扱い、再利用可能なカードとなる。そしてこいつが失点を呼ぶカードとなってる。

だれかの手札がなくなったらゲーム終了で(ペッパーは再利用可能なので、各自手札枚数が変わってくる)、その時にペッパーカードを持ってたらマイナス2点、さらにそのペッパーと同じ色のカードは1枚につきマイナス1点だ。
いくらトリックをとっていようとペッパーがなければ0点となる。自分の場に置かれたペッパーをどのタイミングで手放すか、それがポイントとなる。


1のペッパーカードはとってしまっても、自分の前に出しておき、手札と同じように使える。

というわけでゲームスタート。

失点逃れタイプの基本は、自分の手札の色を少なくしていくところである。色がなくなってしまえば、あとはやたらとでかい数字のカードもうまく出していくことができるのだ。

そしてこのゲームのポイントであるペッパーカード。
これがどいつもこいつも超可愛いのだ。そのくせに悪さをする。


トリックをとってしまたっとしても、その色のペッパーカードを最後に持っていなければ0点だ。

確かにペッパーが自分にくることはあるが、こいつをどうタイミングよく手放すかだ。
あるいはたとえ持っていたとしても、自分がその色のカードを持っていなければ、せいぜい2点のマイナスで済んでしまう。

これは逆もまたしかりで、いくらトリックをとりまくっても、その色のペッパーさえ最後にもっていなければ、0点だ。注意すべきは自分がどの色のカードをたくさん取ったかだ。

第1ラウンドはトリック0を達成した。
これは素晴らしい。

1ラウンドだけやってもしょうがないので、さらに続けてやる。


タイミングよくペッパーを手放すのだ。

ここでも上記のことに注意してやったら、たくさんのトリックをとったものの、ペッパーを1枚も保持しなかったので、またしても0点。

3ラウンド目も0点で勝利。
まあ、手札運もよかった。

所要時間 20分

ソマーリオ

普通のマストフォローのトリックテイクなので、どう転んでも面白くないわけがない。これにおもろい、おもろくないをつけるのは卑怯だが、実際にやってみて楽しかったのでをつけたい。

ペッパーカードの再利用とそのマイナス点のつけ方が非常にパーティチックで面白い。通常、トリックテイクは割と深刻なプレイ感になりがちだが、こいつは簡単に再利用できるおかげで、めちゃめちゃ気軽だ。
これほど気軽なトリックテイクはあっただろうか?

人数の幅も広く、ゲーム会をやるならば1個くらい常備しててもよいだろう。やられたとしてもペッパーカードの愛くるしさと相まって、妙に許せてしまう。
このデザインっててっきりドイツデザインやと思ってたら、日本人デザイナーやったのか。素晴らしいデザインやわ。

唯一の不満は、箱はもうちょっと小さくして欲しかった。
ちょっと安っぽくて埋もれがちなタイトルだが、良作だった。
テンデイズゲームズのタナカマ店長は太りすぎだが、ペッパーをたくさんたべて痩せて欲しい。

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