Shadi Torbey

Z-man

1〜2人
20分

オニリム

駿河屋で購入 駿河屋で購入
プレイヤーは神秘の迷宮で迷ってしまったドリームウォーカーとなり、夢から覚める前、または永遠の罠に捕らわれる前に、神秘の迷宮の出口に辿り着かなければなりません。
このゲームは、悪夢の迷宮の出口を発見する、1人用または2人で協力するカードゲームです。
また、このゲームには「足跡の書」「塔」「暗黒の前兆と幸福な夢」の3つの拡張ルールも含まれています。

レビュー

テーマが幻想的なのと、一人でもプレイできる協力ゲームという事で買うてみた。当時は嫁が実家に帰っていたので時間があり一人でちょっくらやってみる事にした。このゲームは一人プレイが基本であり、二人プレイの方がおまけっぽいらしい。


手札5枚。カードは、4色の迷宮カードと扉カード、それと悪夢カードがある。迷宮カードには3つのシンボルと鍵マークがある。手番に手札から迷宮カードを1枚列にして出して、山札から1枚補充するの繰り返し。ただし直前に出した迷宮カードのシンボルと違うシンボルの迷宮カードを出さなければならない。そうでなければ1枚捨て札にして、補充する。どこかで同じ色の迷宮カードが3つ揃えば、扉を見つけた事になり、その色の扉カードを山札から取りだして場に出す。このように合計8枚の扉カードを出すことが出来たら勝ちで、その前に山札が尽きたら負けである。


同色の迷宮カードが3枚そろうと扉カードを山札から取り出して場に出す。各色2枚ずつの扉カードがある。

補充するときに悪夢カードを引いてしまったら、手札を全て捨て札にするか、山札から5枚捨て札にするか、手札の鍵カードを捨てるかを決めなければならない。
鍵カードは他にも強力な使い道があって、補充するときに同じ色の扉カードを引いたら、即座に場に扉を出せたり、予言として山札5枚を見て、そのうちの1枚を捨てて(悪夢があれば捨てれば良い)、好きな順番に山札に戻す事も出来る。

難しいという噂があったのでかなり慎重にゲームを進めた。

このゲームで怖いのは悪夢カードである。5枚捨てるという行為はかなりきついのだ。
しかし時と場合によっては、貴重な鍵カードを使わずに5枚捨てるというのも必要となる。

試しにやったところ、思ったよりも巡りがよくて、8つの扉カードを揃えることが出来て勝利した。

所要時間20分


初挑戦で8枚の扉カードを集めて勝利。

ソマーリオ

絵柄が幻想的で、そのムードにぴったりのテーマとなっている。暗中模索で扉カードを集める様は、悪夢の中をさまよっているようで息苦しくなってくる。

いつ悪夢カードを引いてしまうか、ドキドキするのだ。そして扉カードを公開したときの安堵感とまだまだ全ての扉を集めるまでは喜んではいけないと新たに身を引き締める感覚は、CUBEというホラー映画のようだ。

わしゃ一人でやるなら絶対にビデオゲームの方が楽しいと思っているのだが、オニリムは妙にマッチした絵柄とシステムに大きな魅力がある。アグリコラなどもソロプレイ可能だが、準備するのはめんどくさいし、途中の処理もめんどくさくて誰得となるのだ。その点、このゲームは、準備も処理も簡単なのだ。

ただこのゲームを何度もやってるとほんまに迷宮から出られない悪夢に悩まされそうなので自重している。
アナログゲームはやりたいけど、なかなか人が集まらない人などは、オニリムで鬱憤を晴らせばいいと思う。他のサイトを見てると隠れた人気があるようで、すぐに消えそうなゲームだと思ってたのに日本発売後2年近く経つが、未だに人気は衰えていないようだ。

良いゲームだと思うが、アナログゲームは他人と一緒に遊ぶからこそ楽しいという考えがあるので、は無しとする。テーマ的に複数で遊んでも雰囲気が台無しになるので、このゲームはこれで完成している。慣れた人にはより難しくなるオプションルールが3つあるので、挑戦すればいいだろう。

gioco del mondo