|
Wolfgang Panning
|
Abacus
|
3~8人
20分
|
オーレ!
永遠に出せるカードゲーム。
オーレ!
プレイ感
COQが「このカードゲームはかなりレアで今ならオクで1万円くらいで取引されます。なかなか手に入らなくてオーストラリアに1つ新品があったので購入しました」との事。タナカマ夫妻、COQとの4人プレイにて。
手札を全て無くしたらラウンド終了。カードは赤、青、緑、黄とあり、それぞれ1から8とか1から10とか少し最大値が違う。最弱のカードを持っているプレイヤーからゲームスタートして、順番にそれよりも価値の高いカードを出していく。価値の高さというのは数字が大きいか、色が強いかのどちらかで決める。
色の強さは親プレイヤーが、赤青緑黄か黄緑青赤にするかを決めてよく、最初の宣言によって、カードをひっくり返すのだ。今回はずっとその強さである。
COQ「このゲームの面白いのは強さがギザギザになってて永遠に出せることなんです」
例えばパターン1で一番強そうに見えるカードは赤の8だが、青とか緑に9、10のカードが存在するため、出せる。そして青の10を出したところでも赤の1の方が強いので、出せる。このように強弱がメビウスの輪のようにループ化されて、最強カードというのがないのだ。
写真が1枚しかないが、数字のところに色の波が描かれている。これが強さの順番。カード全体をひっくり返すと強さが真逆になる。黄色はマイナスチップだ。カードが出せない場合これを取らなくてはならない。
もうひとつ重要なルールがあって、数も色も強いカードを出した場合、もう一度手札から出す。最初の1巡目以外は、4枚までこれを繰り返して良いのだ。追加のカードは”出せる”ではなくて”出さなければならない”だ。これが、破滅への導きとなる。あまり考え無しにやってると、しょうもないカードが残ってずっとパスし続けなければならないインケツ状態となるのだ。パスするたびにマイナス5点チップを取らなければならない。
誰かがあがった時、手札に残った数字の合計がマイナス点である。
こうして人数分ラウンドをやり、マイナスが少ないプレイヤーが勝ち。
序盤、タナカマが調子よく2枚だし3枚出しを繰り返して手札がもうすぐなくなりそう。
タナカマ「あ! しまったぁ!」
ラスト1枚になったときに、タナカマ、インケツ状態に陥る。
廻ってくるたびにマイナスチップを取る。
あっきーが手札を無くして上がりにならなければ、ずっととり続けるところだった。
タナカマ「黄色の1なんですよ。最弱」
マイナスを計算して、2ラウンド目。
あがりのあっきーが、赤が上か下かを決める。
わしの手札、赤少ないので、赤下になれ、赤下になれと祈る。
あっきー「赤上で」
(|| ゜Д゜)ガーン!!
黄色ばっかりやんけ。
COQ「あれ、スタートプレイヤーって、どうやるんでしたっけ? 黄色の1を持っているんですが、これって最初にしか出せないんじゃないですか?」
わし「あ、ほんまや。じゃあ、スタートプレイヤーは、最弱のカードである黄色1か赤1なんやな」
タナカマ「そうなると、さっき損したなあ。ま、いいか」
というわけで、黄色の1をペッとだしたCOQからスタート。
それを持たないと確かにこれには気づかない。
4ディールを終えて、わしは完全に手札負け。
赤色が多いときに赤下にされたり、赤が1枚しかないのに赤上にされたりして、ボコボコにされた。
結果、COQの勝ち。
なんとこの日、COQ全勝であった。
所要時間20分
タナカマのコメント
これは元々、マイナーで面白いゲームを探そうという企画で、とある人があちこちに持ち込んで布教したんですよね。手軽で良いゲームだと思います。
COQのコメント
この強さのギザギザが素晴らしいと思います。買えて良かったです。
プレイするコツは、手札を色別にして数字順にソートをしておく事です。こうすると素早く選んで出せますよ。
ソマーリオ
最近、5本のキュウリで、お手軽で楽しめるゲームを紹介したところだが、このオーレも非常にお手軽で楽しめるゲームだった。これに1万円も出すつもりはないが、正規価格であろう1500円前後なら出してもよい。
最初、COQの強さがギザギザという意味が解らなかったが、やってみると非常によく解った。確かにこれだと永遠に出せる可能性があるのだ。最弱だけが決まっているので、ルールブックにさっと目を通しても書いてなかったようだが、間違いなくスタートプレイヤーになるべきである。
デザインは、まあボチボチといったところか。赤が上、下というのが赤のカードにおいて解りにくいのだ。別の形で表した方が良かったように思う。
思ったほど視認性はそんなに悪くはないが、まあ、要望という事で。
とてもお手軽なので、どこかで再販をしてくれたらいいのにと思う。ただ間違っても1万円のゲームではない。