2F-Spiele

2~6人
30分

5本のキュウリ

駿河屋で購入
おら、河童の川太郎
なんで、おめえ、キュウリ嫌うだ?
うんめぇよ。

プレイ感

フリーデマンフリーゼが、キューカンバー(きゅうり)という名で民間で遊ばれてるトランプゲームを製品化した。20世紀の北欧らしいが、作者は不明。
タナカマ家でゲーム会する時に、COQがタナカマに取り置きしてたものらしく、やってみることにした。タナカマ夫妻、COQ、タメラとの5人プレイ。


基本はマストフォローのトリックテイク。1から15までのカードが各4枚ずつ計60枚あり、プレイヤーに7枚ずつ配る。で、親から手札を1枚場に出す。フォロー条件は場にある一番大きい数字以上か、手札の一番小さい数のどちらか。一番大きな数(同点の場合後出し勝利)がトリックをとって、親としてまた1枚場に出していく。

変わっているのはトリックを取っても何の意味もないこと。というのはこのゲームで意味のあるトリックは最後の7枚目のトリックだけなのだ。こいつを取ると失点する。失点は自分の出したカードに書かれているきゅうりの数。これが6本以上になるとゲームから脱落し、残ったメンバーで繰り返して、最後の一人になるまで勝負を続ける。


なんの変哲もない1から15のカード。フォローの仕方は場の最大値以上か、自分の手札の最小値かのどちらか。

最初、途中のトリックに意味がないと聞いて、どゆこと? となった。
ところがやってみると、この7枚をどんな順番で使うかがとても重要で、最初からきちんと作戦を立てていかないとあかん事が解った。

最後のトリックは取ってはいけないので、最後の1枚は出来る限り小さいカードを残しておきたい。
しかしそういかないのが、フォローのルールである。例えば、親が15のカードを出してしまえば、自分は15を出すか、一番小さいカードを出すしかないのだ。一旦やられると延々やられまくる。

COQ「15」

わし「ない。2」



あっきー「14」

わし「ないっちゅうの、3」



COQ「14」

わし「腹立つなー、4」

と、こんな感じで、どんどん小さいカードをはき出されてしまうのだ。


きゅうり駒が6個以上になったら脱落だ。

そして運命の7トリック目。当然、残るのは…

わし「8」

タナカマ「9」

わし「助かったー!!」

となる訳だ。なんせじわじわと小さいカードを削り取られる悔しさは是非味わって貰いたい。

7トリック目を取ったプレイヤーは自分の出したカードの描かれているキュウリの数だけ、キュウリ駒を受け取る。これが5本を超えると脱落する。きゅうりの数は大きいカードほど数が多くなっているので、もうあかん場合も出来る限り小さい数を出しておきたい。つってもどうしようも出来んけど。
1のカードだけ特別で、7トリック目のキュウリを2倍にする。これを食らわせたらさぞ痛快やろうなと思ったけど、なかなか難しくて、今回のプレイでは誰も出来なかった。


一度は喰らわせたい1の2倍カード。

次々に脱落していき、最後はタナカマとわしの一騎打ち。
で、最後はキュウリを食らわされて負け。

所要時間30分

あっきーのコメント

これ、最初勝ち方が解らなかったんだけど、なんとなく掴めてきた。

ソマーリオ

最初、ルールを聞いたときはまたしても捻りに捻ったギュンターブルクハルトばりのトリックテイクかと思ったが、やってみると全然違っててルールはシンプルなのに、考えどころがあって非常に素晴らしいゲームやった。

確かにままならないところはあるけど、それも含めてゲームとして楽しめばよい。
2014年4月現在、密かな人気を呼んで、ほとんど在庫がないので、もうしばらくまって流通し出すんを待ったらいい。わしも待つ。

それまで待てない人の為にキューカンバー/Agurkというオリジナルゲームを勧めたい。こちらでルールが日本語訳されているので後はトランプがあればできる。

脱落方式だが、人数が減ると、スピードアップされるので、待ち時間は気にならないだろう。
この不思議なプレイ感は是非、一度やってもらいたい。余裕の。気軽で何度でも楽しめる。

追記

今回5本のキュウリを再戦するにあたり、前回1のカードをなかなか食らわす事が出来ないと書いたが、別にそれほど難しい事はなく、何度かそういうシーンに出会った。特にアマバは、ムゲンから2度もそれを食らい、2回ともキュウリ8本の一発退場となった。2回目は1ディール目で退場。面白い。

結局、その後、人気となり日本語版がでた。手に入りやすくなったのは素晴らしい。

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