Christwart Conrad

Winning Moves

2〜4人
20分

ナゲット

駿河屋で購入

ルール説明

柵で囲うか、チットを置いていく。全員がパスした時点で囲われた場所ごとにチットの影響力を比べて金塊の所持者を決める。一番たくさん金塊を取ったプレイヤーの勝ち。

プレイ感

TAMと二人プレイ。基本は二人用ゲームぽいので問題なし。

このゲームのポイントは柵を置く時のルール。どう置いてもいいのだが、4マス未満になるようには置けないのだ。つまり7マスで囲ってしまうと、分割不可能となる。

最初、柵を置くかチットを置くかでかなり悩む。というよりどうしたらいいのか分からないといった感じ。
まずは柵である程度めどを付けて置かないと、柵でチットを除外される恐れがあるので、柵作りから始める。

TAMも同じように柵作りを始めるが、所々チットを置きだした。ある程度形が見えそうになったところでわしも同じくチットを置き始める。


こんな感じに柵で区切ってはタイルを置く。柵は一度に2つしか置けないのがポイント。この時点では一体どうなるかさっぱり予測不能。


チットはこんな感じで、1が大量、他は少ない。ついたてがあった方が便利なので適当に利用した。

終始無言の中、わしが時々チットを除外しようと柵を置くのをみて、勘所が分かってきたのかTAMが「なるほどなあ」とか「そうきますか」とか呟きだす。


段々と展開が見えてきた。慌ててチットを置く。

うーむ、このチットを置く感覚は、人差し指と中指で挟み込みぱちんと指す感じは囲碁に似ていて自分に酔いしれるぜ。

Sai「神の一手を見極めたいのです!」

……

……

誰??

二人共パスした時点で最終結果となる。

わし23、TAM25でTAMの勝利。

わし「うーん、3点チットが殺されたんが痛かった」

このゲームは1点チットは山ほどあるのだが、2、3、4、5点のチットは1枚くらいしかないのだ。このチットの置き所が勝利を左右する。

所要時間20分


最終結果。ここで全てが明らかになる。左上の3のチットが除外されたんが超イテー!!

わし「もっかいやろか?」

つうわけで二回戦。

今度は二人とも勘所が分かったので、最初に漠然と何したらええんやろという感じはなく、ある程度柵が置かれたところでチット置きの熱い攻めぎ合いが始まった。

TAM「ここは一旦やめて新しいところを攻めますわ」

途端に新しい場所で陣取りが始まる。

ぴしっ

ぴしっ

ぴしっ

Sai「ヒカル、そこで分断するのです!」

だからお前、誰やねん!

5のチットを早めに打つわし。そしてすぐに柵で囲ってしまう。ここ、取れんかったら負けやな、と思いながら勝負の一手を打つ。

Sai「コスミですね!」

……はいはい


まとまった戦いが繰り広げられた二回戦目。かなり上手くなっている。左の方に浮いている緑チットは
TAMが一手目に打った悪手。8の隣に勝負の5のチットを置く。


外したろうと思ったらうまくつなげられてしまった。やるのう。しかしここで標的変更。


ほれーい、外したったー! 更に5の真上の奴を外そうと思ったら……


見事に柵を伸ばされて無理となった。こうされると4マス未満になってしまうのでどうしてもつなげなくてはならなくなる。やるな?

そして得点集計。

わし「うわっちゃ、やられたー。そこ取れんかったら負けやわ」
TAM「まだ分かりませんよ」

わし23、TAM25、さっきと同じ結果。


くー、また負けてしまった。あの8と7が取られたのが痛い。

二人なら勝利ラインは25のようで、それを考えながら打てばいいようだ。

TAMのコメント

大賞、これでしょ。

ええー、こんな安いのん大賞にならんやろー。

いや、大賞、これですよ。おもろい。メビウス版が出たら絶対に買います。人気の高いアッティカよりも絶対に面白いですって。でもなー、コンポーネントがなあ。

腹立つやろ?

いいゲームだけに余計腹たちますわ。

ソマーリオ

超魅力のないコンポーネントとうってちがって、ゲーム内容は抜群。箱みた途端、誰も買いたくなくなるようなコンポーネントをしている癖に、ルールは簡単、時間は20分と短く、二人から四人まで楽しめ、戦略的で、心理的駆け引きまである素晴らしいゲームである。

ゲーム内容については申し分なし、問題はコンポーネントである。

まず、箱絵。何これ? じゃがいも? 紫の背景がさつまいもを思わせ、金塊がじゃがいもに見えてしょうない。大体ナゲットってチキンマックナゲットを想像してしまうのもよくない。まあ、これはマクドのせいやけどさ。ナゲットは金塊らしい。

ボード。酷い。ただ升目が引いてあるだけやん。しかも色がさつまいもカラーで、これのどこが、金塊を捜し当てるガリンペイロを意識させるのか理解に苦しむ。土地の絵を描いてくれよ。周りも土色にしてさ。

駒。木製なのはいい。でもな、金塊駒を円柱にしたら、全然金塊ぽくないぞ。角ばったもんにしろよー。つかなんで真鍮にせんかなー。柵もさー、黄土色で木製を強調するんじゃなくて、そもそも有刺鉄線でしょ? ほな銀色、最低でも白にして欲しいわい。もう、自分で銀色に塗っちゃおうかな。あとさ、自分で金塊駒に得点シール貼らせられただけで駄目ゲーぽい印象受けるねんなあ。

よくぞまあ、こんなにセンスのないコンポーネントにしたなあ、って感じ。大体、箱絵のとこに有刺鉄線描いてあって、ちょっと土地っぽい絵もなるのに、なんでボードはこうなっちゃうかなあ。こんなにいいゲームやのに歯痒いわい。これちゃんとしたコンポーネントにしたらかなり売れるで、ほんま。実際、このコンポーネントのせいで危うくやれへんとこやったつうの。アブストラクトぽくするか、テーマタイプにするかかなり悩んで中途半端になったんかも? でもこれコンポーネントが好みやったらつけたな。

gioco del mondo