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Bruno Cathala
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Hurrican
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2〜10人
15分
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モウ
駿河屋で購入
MOWとは牛の鳴き声のこと。プレイヤーは、農夫になる。野原にいる牛たちを集めて、厩舎に入れる牛の群れを作る。しかし、牛の中にはハエがたかっているものがあり、その牛はみんなから嫌われている……
各プレイヤーは5枚の手札からスタート。各自の手番に、手札の牛カード1枚を場に出して、カード1枚を引く。手札の牛カードの場への出し方は、すでに場に出ている牛カードよりも数の大きいカードの場合はそのカードの右側へ、小さいカードの場合は左側へ置く(これを、牛の群れに加えると呼ぶ)。
手番が進むにつれ、出せるカードの選択肢は狭まり、自分の手番でカードを置けなくなったプレイヤーは、その群れ全部を引き取らなければならない。さらに、「カードとカードの間における」、「これ以上置けなくなる」などの特殊な牛カードがあり、他のプレイヤーに干渉する展開をも楽しめる。
最終的に、自分が引き取ったカードに記載されているハエの数が最も少ないプレイヤーが勝利。
戦略と駆け引きと運の要素が程よくブレンドされた、子供から大人まで楽しくプレイできる数字並べカードゲームだ。カラフルなカードとユニークな牛の絵柄もポイントが高い。
プレイ感
もう何年も前に簡単で楽しいと話題になってたが、もう少し安なってからとずっと買わずにいた。欲しいという思いも薄まり、このまま一生買わずに終わるところだったが、送料無料にする帳尻合わせのためにぽいっとバスケットに入った。もちろん箱を開けたら「もぉぉぉ!」と鳴くインターナショナル版である。どうせ買うならこのタイプしか要らん。
タメラ、ロー、miaとの4人プレイ。
ロー「これ、鳴く意味あるの?」
タメラ「あんまり意味ないっすよね。コンパクトの方で良かったんじゃ?」
わし「アホ言え、鳴くタイプしか興味ないわ」
手番に場に並べられている列に手札からカードを1枚配置していくだけ。列は大きいか小さいかのどっちかに並べる。基本的には間に入れる事は出来ない。数字は0から16まであるので、いずれ置けなくなる時がくる。その場合は、列を丸々引き受けて失点となる。それから新しいカードを1枚場に出して続けていく。
山札が尽きて、最初に失点したらゲーム終了。失点が一番少ないプレイヤーが勝ち。
失点は別に描かれるハエの数と6ニムトそっくりのルールである。牛といい絵柄もどぎついほど失点が高いところといい、完全に6ニムトの亜流と呼んでいいかもしれない。
失点の高いカードは、特殊能力を持っている。間に入れる事が出来るカード、同じ数字のカードの上に乗っかかるカード、0と16のカードもここに含まれる。
手札にこの特殊能力のカードがやたらとくる。
列の両端のどちらかに数を合わせて出していくだけ。緑色のが特殊カードで、持ってるとかなり強い。ハエの数だけ失点する。
順番に、列の大小に応じてカードを1枚置いていくだけだ。
数字がなるべく繋がるように置いていくと効率が良いのだが、当然それには限りがある。
わし「ちょっと失礼しますよ」
間を割って特殊カードを挿入。これによって失点は一気にふくれる。
mia「苦しい!」
タメラ「ほい」
ロー「ほい」
mia「もう出せない」
蓋をぱかっと開けるわし。
もぉぉぉぉ!!
失点後、miaからスタート
ここでもやたらと苦しがってるmiaを尻目に
わし「ちょっと失礼しますよ」
同じ数字の上に牛をのっける。
間に入れるには特殊カードが必要である。上に乗っかってるカードがあるのも特殊カードである。
またしてもmia、失点。
蓋をぱかっと開けるわし。
もぉぉぉぉ!!
mia「なんか、むかつくな」
わし「え、そう?」
蓋をぱかっと開けるわし。
もぉぉぉぉ!!
山札も最後の方に近づくと、今まで少しずつしか投入しなかった特殊カードを一気に放出開始。
というのは、最後に残った手札は自分の失点となるから、無くさなくてはならないのだ。
当然、マイナス点のでかい場が出来上がる。
mia「くっそー!!」
蓋をぱかっと開けるわし。
もぉぉぉぉ!!
結局、ほとんどのカードをmiaが引き受けて、ぶっちぎりのべったくそ。
わしがカードに恵まれて、余裕の勝利。
所要時間10分
わしの失点はこんなけ。右隣がmiaで特殊カードをいっぱい持ってる時点でマイナスが強烈。
miaのコメント
腹立つなー、良いカードが全然こない。もっかいやろう。
ローのコメント
今回、あきおさんの手札が良すぎた。
ソマーリオ
これは確かにおもろいわ。ルールは単純で、ほとんどウノに近いような運だけのゲームなのだが、牛のカードのひょうきんさや毒々しい色などが、なんとも言えない楽しさを醸し出してる。
6ニムトでは、不思議な処理があるおかげで、あっと驚く結果になるのだが、モウは直球勝負でそんな事はなく、予想した結果にしかならない。
システム的になにも目新しいものはないのだが、楽しいという事実は消えない。そこが対人関係を重視するアナログゲームの面白いところだ。優れたシステムを陳腐なシステムが圧倒するケースがよくあるのだ。
大人数でも幅広く楽しめるので、パーティゲームなどに重宝するだろう。
「もぉぉぉぉ!」という牛の鳴き声は、このレビューにあるような使い方をする訳じゃない。単なるオマケなのだが、おもろいから嫌がらせで始めたのだが、この使い方は是非やるべきである。というわけで皆に「こんなん要らんやろー」と否定されたが、わしゃ鳴くバージョンを勧める。