Ulrich Blum

Ravensburger

1〜4人用
60分

マインクラフト:ポータル・ダッシュ

アマゾンで購入

「マインクラフト」の世界を舞台にしたボードゲーム。灼熱の地下世界・ネザーからの脱出を目指す、協力型アドベンチャーゲーム。プレイヤーはツルハシで貴重なブロックを集め、ブーツでゲームボード上を移動し、剣と弓でモンスターと戦いながら、ポータルを完成させなければなりません。様々な難易度で繰り返し楽しむことができます。

プレイ感

マインクラフトのボードゲームはいくつか出ているが、やはりきちんとしたデザイナーが作ってるゲームが望ましい。というわけで、マインクラフト:ビルダーズ&バイオームと同じ作者ブラムのポータルダッシュを購入した。今回は協力プレイである。マインクラフト好きの二人、コタ13歳、そーじろ9歳との3人プレイにて。


ルールはかいつまむとそんなに多ないと思うんやけど、なんかやたらとページ数がある。他言語版の和訳ルールなので、分かりにくくルールが間違ってるかもしれないがそこはご容赦を。
最初なので、おすすめパターンでセットアップする。これがちと面倒くさい。


初期配置。各自個人ボードと初期装備を持つ。

資源ブロックを枠の中にいれてガサゴソ揺らすとルービックキューブみたいな資材置き場が完成する。枠は捨て場として使うので、横においておく。

メインボードを裏向きに混ぜて、適当に2枚出してきて、スタートとなる細いボードと合体させる。その横に敵キャラをランダムに一列に並べる。ボスキャラの駒(最初はワイルドファイア)とボードを出して、ハートマーカーをボードに置く。
スタートボード隣のボードを表に向けて、スポーンマークのところに敵キャラを種類ごとに1個ずつ配置する。敵キャラは一列に並ぶ順番に登場することになる。宝箱マークのところに宝箱タイルを置く。

ネザライト(灰色)のアイテムは表向けに並べて、それ以外のアイテムは裏向けにシャッフルして山積みにしておく。
ピグリンボードをプレイ人数に合わせた方にしておく。

各自、個人(インベントリ)ボードを持ち、初期アイテムを上の段に置く。ライフゲージのところにハートマーカーを1個ずつ、鎧の上にも耐久度に応じたハートを置く。これが1人でも全てなくなれば負けである。

手番はサイコロを2個ふる。色サイコロに応じた資源ブロックを1個、捨てる。取れる資源は上面と横が2面以上見えているもので、その一番上を取る必要がある。
数字さいころは、その数字の敵が活性化して移動して攻撃を行ってくる。もしその数字の敵がいなければ、列の戦闘の敵キャラを空いているスポーンの一番若いマスに登場させる。活性化した敵は、表示のマスを移動して、攻撃範囲内にプレイヤーがいれば、攻撃してくる。書いてあるハートマークを取り除くが、必ず鎧の上から取り除く。


相手からの攻撃は一定ダメージだが、こちらからの攻撃はサイコロの×の数で決まる。

それが終われば、さいころをインベントリに置いて、2アクション行う。サイコロは1アクションごとに右のマスに移動して、今何アクションをやっているかの備忘録となる。
アクションは以下から選ぶ。

採掘 資源のルールに従って1つキューブを取ってピグリンボードに置くか以下のアクションを行う。ブロックの色によって効果が違う。
赤 プレイヤー1人のライフをすべて回復
茶 ブロックを移動できないマスに置いて移動できるようにする
黄 プレイヤー1人はアイテム山札から2枚引き、そのうちの1枚をインベントリに置く
灰 プレイヤー1人のアイテムをすべて修理する(上のマスに移動させる)
黒 ネザライトから1枚取り、アイテム山札から5枚取ってシャッフルして山札に戻す

移動 1マス移動する。

修理 アイテムを1つ修理する(上のマスに移動させる)

上記が基本アクションだが、アイテムを使えば、もっと効果の高いアクションが実行できる。アイテムは1度使うと破損する。(下のマスに移動させる)鎧は耐久度がなくなれば破損する。

ブーツで移動 ブーツに書かれている数字だけ移動する。

武器で攻撃 剣なら隣接マス、弓矢なら射程内のモンスターを攻撃する。書かれているサイコロの数だけを振り、?の合計数が敵のライフを上回れば、モンスター駒を列の一番うしろに戻して、報酬として、アイテム山札から2枚引き、そのうちの1枚を獲得する。ボスモンスター以外は、ダメージは蓄積しないので一撃でライフを上回る必要がある。

つるはしで採掘 つるはしに書かれている数だけ資源ブロックからブロックを取る。ブロックの効果は先に説明した通りで、もちろんピグリンボードにも配置できる。

ピグリンボードは、一種の時限装置で、資源ブロックの一段目がすべてなくなるまでに、1つ目のピグリンタスクを、二段目がなくなるまでに2つ目、三段目がなくなるまでに3つ目のタスクを埋めなければ負けとなる。各タスクの列を同じ色で埋める必要がある。
3つ目のタスクを完成させたら、最後のマップタイルを表向けて、ボスが登場する。以降、雑魚モンスターはスポーンに登場せず、ボスを倒せばゲームに勝利する。
ボスモンスターだけは、ライフメーターを持っているので、ダメージが蓄積する。

アイテムのうち、パンツは、上下で効果が違う。鎧にするか、ブーツにするかを選択でき、修理するたびに、変更できる。また色が薄くなったアイテムは他のアイテムを強化するアイテムでくっつけて使用する。

というわけでゲームスタート


一度使ったアイテムは下段に移動させる。強化アイテムは2個つけていいのか不明だが、2個つけてるブーツがある。
鎧は上に耐久度を示すハートマークをおく。ボード上の白サイコロ2個は2アクションあるよという備忘録で使用すると一つずつ右のマスに移動させる。

最初の位置が結構、重要で、わしが置いた場所は敵が近くてボコ殴りにされる。

まずは殴られからスタートすんのが納得いかんがまあしょうがない。

その後、自分の手番が回ってきたので、撃破していく。
意外とここらへんが最初手間取るので、あまり移動できない。

また移動するのもハートが1減るのが多くて、なかなかに移動しにくいのだ。

そーじろ「灰色をとってネザライトを混ぜる」

コタ「あ、ソージロ、その茶色の資材使うな」

そーじろ「なんで?」

コタ「この床埋めないとダメージ受けるので、それに使う」

確かに、ここにとりあえず置いとけば、隣のボードに進めるのが楽になる。


茶色の資材をボードに置いて、ダメージなしでくぐり抜けるようにした。

そーじろは前のマインクラフトと同じく、ひたすら自分の装備を強化していく。

わし「お前、もういっぱいいっぱいやんけ。それ以上装備強化してもしょうがないやろ」

そーじろ「ネザライトの装備がもっと欲しい」

引いてはアイテムを入れ替えてる。
アホかつうの。

わし「ちゅうかね、これ自分等ばっかりに資材使ってるとピグリンタスクがやばいぞ」

なんと資材ブロックの一段目がもう枯渇しそう。

コタ「やばい。そーじろ、ピッケルつかって、ピグリンに置け」

わし「何色使うかな。赤が一番無難か」

というわけで大夫復活はこんなに要らんので、赤色を使ってピグリンタスクを埋める。


このピグリンタスクが曲者で、3つの段階があり、それぞれ資材ブロックの段階ごとに埋めておかないとゲームオーバーとなる。
赤色はあんまり使わないので、ピグリンタスクのおすすめだ。

マップの端にきたわしは、横のボードを表向ける。
実は、この行動はしっかりと考えてしろとルールに書かれてたが、さっとめくってしまった。

ようやく落ち着いてた敵がまたドバっと現れるのだ。

新規ボードで良いところはアイテムボックスがあるところだ。
というわけでまずはアイテムボックスを目指す。

そこからワイルドファイア用に強化した武器を集めつつ、ワイルドファイアの近くまで移動する。

アイテムもお腹いっぱいになってきたころ、ピグリンタスクがやばくなってことに気づく。

わし「おい、これタスク達成できひんやん!」

コタ「あ、これ最初のサイコロで、黒かワイルドでたら終わりだ」

そーじろ「ころころ、黒」

(|| ゜Д゜)ガーン!!

わし「今のナシ」

コタ「うん」

という卑怯なことをやって茶色になる。


ここがねえ、ほんまは黒が出て失敗したんよ。

そしてワイルドファイアには強化した武器でしこたま殴りつける。

アイテムの中でも最も重要と思われるものは、鎧である。なんで途中で赤はそんなに要らんとなったかは、鎧でかなりの部分カバーできるからだ。


ワイルドファイアを攻撃あるのみ。ボスのダメージは回復せず、ゲージで示される。

ワイルドファイアは遠距離攻撃してくるものの、弱いダメージであっても蓄積させることができる。

当然、ここまでいってしまえば、コツコツ殴り続ければ勝てるということだ。

最後はコタが決めると息巻いてたが、わしがその前に倒したった。

所要時間60分


最後は見事なオーバーダメージで決める。

そーじろのコメント

ネザライトで強化できたのが楽しかった。

ソマーリオ

反則をしたが、プレイ感としてはマインクラフト好きにはとても楽しいと思うが、ボードゲーマーからすると今となってはよくあるシステムなので、ぼちぼちといったところ。
ただし元々のターゲットがマインクラフト好きになっているので、人によって評価は分かれるだろう。こういったボードゲームが初めての人やマインクラフト好きの子供にとっては、かなり楽しいゲームであるのは間違いない。

前のマインクラフト:ビルダーズ&バイオームとはうってかわって、戦闘重視のゲーム展開である。アイテムで強化して敵を倒すといった、RPGでも最も古いD&Dのようなタイプだ。
個人的にはもう少し戦闘以外のところにも膨らみを持たせてほしかったが、元ネタのマインクラフトダンジョンズでは、こんなのだろうか? やったことがないので分からない。

コンポーネントは相変わらずタイルの質が悪いが、雰囲気はマインクラフトまんまで良い。資源ブロックに金かけすぎたのだろう。
ただこの資源ブロックは他のゲームでも応用の効きそうなシステムなので、どこかのサブシステムにして使うと面白いかもしれない。

gioco del mondo