Matthew Dunstan

Ravensburger

1〜4人用
30分

マインクラフト:エクスプローラーズ

amazonで購入
マインクラフトの世界を仲間と一緒に探検し、協力してチェストカードに描かれたアイテムを探します。
1つを除いた残りのチェストに、指定されたアイテムを入れればプレイヤー側の勝ちです 。
風景カードを探検して隠されているアイテムを探したり、敵のモブと戦ったり、空腹カードを支払ってアクションを実行したりすることでマインクラフトの世界を存分に楽しむことができます。
ゲーム自体は比較的シンプルなルールで構成されており、マインクラフトのファンやカードゲーム好きな方々に楽しんでいただけます。

プレイ感

ラベンスバーガーによるマイクラのアナログゲーム化シリーズ。今度はお手軽カードゲームになった。協力ゲームということでうーんと思ったが安いので購入した。富士山旅行にゲシェンクトと一緒に持っていった。コタ14歳、そーじろ10歳、miaとの4人プレイにて。


最初に風景カードをシャッフルしてそのうち5枚をめくっておく。
モブカードを人数に応じてゲームから取り除き残りを山札とし、一番下の4枚とゲームオーバーカード混ぜて山札の一番下に戻す。

難易度に応じてチェストカードを何枚かめくっておく。
最初なので一番楽な5枚にした。このうち4枚まで条件を満たせれば勝ちだ。それまでにゲームオーバーカードが出たら負けだ。

スタートプレイヤーは、夜カードと空腹カードを6枚手に持ってゲームをスタートする。


手番プレイヤーは空腹カード6枚と夜カード1枚を手に持つ。
5枚の風景カード、上に勝利条件である5枚のチェストをめくってゲームスタート。

手番は、手持ちの空腹カードを使ってアクションを行う。手番の終わりは夜カードを出して、すべてのカードを時計回りに渡して手番を実行していく。
つまり空腹カードは何アクションポイントを使ったかの表示方法である。

風景カードを探索するにはそれに記載された空腹カードを使う必要がある。ただし風景カードに剣やツルハシのマークがあれば、そのアイテムを持っていれば利用する空腹カードの枚数を減らすことができる。

空腹アクションを支払えば、風景カードを裏返しにして結果をみる。裏返したカードにモブが描かれていればモブカードを別途めくる。モブカードの効果は同じなので後述する。また表面にモブが描かれているのは、裏面でモブが登場するかも知れないという意味である。マジックレルムな感じ。


右下にあった森を2空腹カード使って探索して裏返すとりんごだった。
これは書いてあるとおり2空腹カードとして使えるし、チェストに食べ物指定があればそれにも使える。

風景カードには村のカードがある。これは交易カードで、村人が欲しがっているアイテムを渡せば、そこに描かれたアイテムが手に入る。

空腹1で、場の風景カードを好きな枚数残して、5枚になるように引くことができる。風景カードは自動で補填されないのだ。

モブカードをやっつけるには、モブカードに記された空腹カードが必要である。剣のアイテムを使うことができる。やっつけたモブカードは同じ種類を2枚を捨てる事で空腹カード1枚として使用できる。

勝利条件であるチェストにアイテムを入れるには、空腹1使う。指定されたアイテムを全て入れたチェストは裏返しにして満タンにしておく。

アイテムのツルハシと剣は2回使うことができる。1回使うと上下反転させ2回目に捨て札にする。他にもアイテムは色々あるが、そこは割愛。

手番終了時には、夜カードを出してエンドを宣言して、モブカードを1枚めくる。表向けのモブと同じモブが出たらモブカードをもう1枚めくる。これは何度も連鎖する。モブは群れるのだ。


手番の最後は夜カードを出す。それからモブカードをめくる。

こうして手番を回して最初に書いた勝利条件を満たすか、エンドカードを引くかでゲーム終了する。

というわけでゲームスタート

最初にやることはチェストにどのようなアイテムが必要かを確認することだったが、初回プレイ時にはこれの重要性が全然分かっておらず、手なりで始めた。途中で気付いたがどういったアイテムがあるのか分からずに、そもそもこのアイテムは何なのかと紛糾した。

わし「じゃあ、2飯払って、草原を探検するわ」

風景をひっくり返すとりんごだった。2飯になる。

残りの4飯使って、別の場所を探検する。

これで夜カードを出してエンド。でてきたモブカードはスパイダーだ。

次にコタが同じように探検を行っていく。


ツルハシと剣は2回使える。上下ひっくり返して2回目に捨てるのだ。それぞれそのアイコンが描かれたカードの空腹カードとして使える。

モブカードは出しっぱなしにしてると、群れやすくなるため、適度にやっつけていく必要がある。

そーじろ「じゃ、スパイダーやっつける」

同じモブをやっつけると1飯になるので、それは僕がやっつけるから残しておいてと話し合って進める。
実はここらへんにもやらしい仕掛けをしているとこれを書いてて気付いたがそれはソマーリオにて。


モブカードは同じカードがでるともう1枚めくることになる。これは連鎖するので、どんどんとエンドカードが近くなるという事だ。

こうして進めていくのはいいが、中盤になっても何一つチェストに入れていないどころか、アイテムさえ手に入れていない。
ここでようやくこのチェストのアイコンは何を表しとんねんという話になった。

気づいた時には遅し

コタ「これに必要な村はすでに捨てた」

というわけで1回目のプレイはチェスト1つという惨敗に終わってしまった。


たった1つしかチェストを埋めずにゲームオーバーカードを引いた。

すぐさまに2回目のプレイにはいる。ここでチェストをまず見る必要があるということで確認をした。


当たり前だがまずはチェストの確認である。

チェストに必要なのを狙って探検をすることにした。

わし「なんか今回、家具が多い。家具はいきなり手にはいらんよなあ。村人が必要かな」

そーじろ「木を使うから、森だよ」

わし「よし、森を探索する」

わし「りんごかい」

コタ「鉄は、ここかな」

コタ「よし出た」

とまあ、風景によって出るものと出ないものが区別されているので、マインクラフトの世界を探索するイメージとぴったりだ。


防具、鉄、明かりの3つを手に入れた。明かりは一番左のチェストに必要で、鉄は右から2番目のチェストに必要だ。

わしはマインクラフトの地形でよく分からないのがあるので、それはそーじろやコタにきくとさっと答えてくれる。

そんな感じで2回目はかなり協力プレイとなった。

となると目標に向かってサクサクと進み、4つのチェストを埋めることができた。
余裕すぎるほど余裕ではないがもっと難しくしてもいい感じである。

皆「やったー!」

所要時間30分


4つのチェストを埋めて勝利! ちなみに右下隅が村カードで、鉄かエメラルドを防具に交換できる。

そーじろのコメント

面白かった。

ソマーリオ

これはかなり出来が良い。アイコンの意味がちょっと分かりづらいが、協力プレイにありがちなNPCをごちゃごちゃと動かす手間がないし、アクションは簡単で自分の手番に集中できる。
ルールは簡単でいながら、どこを探検すればこれが手に入るといった予測をたてることができて、マインクラフトの世界観をきちんと再現している。

ルール以外にもセットアップが非常に簡単なのも好感が持てる。この協力プレイなら何度やっても良い。

システム的にもよく出来てて、モブを始末しないと群れる可能性が増えてゲームオーバーが早くなるというのを自然に再現しているのがとても良い。モブが攻撃するという余計なシステムを組み込まずとも勝つためには必須となっているのだ。こういう作りはデザインの妙といって良い。
またバラバラのモブをやっつける事で群れる可能性を低くできるが、そこもよく考えていて同じモブ2枚で1空腹になるので、できれば同じモブをやっつけたいというジレンマも作っている。2枚で1空腹というとちょっと物足りない感じがするが、バランスはちょうど良い。

とてもシンプルでいながら、システムはきちんと機能し、プレイヤーが判断する要素が組み込まれ、その上でマインクラフト特有の概念が合わさっている。
マインクラフトのアナログゲームとしては準備や管理の手間を考えると一番の出来である。

マインクラフトビルダーズ&バイオームは面白いのだが、テーブルのスペースを結構使うのと準備が面倒臭いところがあるので、クリスマスや正月にでもマインクラフト好きの子供といっしょにできるこちらを家族でやってみて欲しい。

今年はこれにて終わりです。
皆さん、メリークリスマス、そして良いお年をお迎えください。

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