百田郁夫

やのまん

2〜5人
10分

ミッキー&フレンズ 5リンクス

はーい、僕ミッキーだよ!
今日は友だちと遊ぶ約束をしているんだ。
5人集まれば、なんだって楽しくなるんだよ。
みんなも5人集まるようにお手伝いしてね。

プレイ感

2004年とかなり前のゲームになるが、突然、やのまんがミッキーマウスを題材にしてカードゲームを出した。ここまでなら、ああ、ミッキーを使った子供騙しのカードゲームやなと思うのだが、なんと、ムカつくくらいそつがないとゲーマーからの評価が高かった。

どこかでレビューしたつもりだったが、この時代ってジョーコデルモンドの立ち上げ間もなかったので漏れてたようだ。新しくミッキー&フレンズ ラッキーカードゲームという名前が非常に似通っててリメイクなのかと思わせるものが出るというので、ふと思い出して遊んでみることにした。内容をみるとセブンブリッジ(とかポンジャン)を元にした別ゲームのようだ。

コタ9歳、ソージロ6歳、miaとの4人プレイにて。


手札3枚と得点チップ1個持つ。カードは、ミッキー、ミニー、ドナルド、プルート、グーフィという5人のメインキャラが描かれている。基本は1枚1キャラだが、中には2キャラや3キャラ描かれているカードもあり、ラッキーカードという手札を増やすカードもある。

手番には、カードを山札から1枚補充してから、1枚以上出す。
出し方は、現在、場に出ていないキャラのみを出せる。つまりノットマストフォローなのだ。
もちろん2キャラのカードはキャラで見るので、すでにどちらかが出ていたら出せない。


最初の手札は3枚。場に出ているキャラと違うカードを出す。ポイントは、一気に複数枚だしても良いところ。カードには複数のキャラが描かれているカードもある。この場合一人でもかぶっていたら出せない。

5人のキャラを揃えることが出来たら、その人がトリックを取ったことになり、得点チップを1枚貰い、再シャッフルして次のラウンドを行う。
出せなかったら、前の手番の人に得点チップをあげなければならない。もし持っていなければ、銀行から与える。
次の親は、得点チップをもらったプレイヤーからだ。


このように5人揃ったらトリックを取れる。ミッキーチップを貰う。

こうして最初に5得点取ったら勝ちという非常にシンプルなゲームである。
シンプルなのだが、実はこの手順に秘密が隠されているとは夢にも思うまい。

というわけでゲームスタート。

カードを取って、1枚出す。

カードを取って、1枚出す。

4人プレイなので、普通にいけば5キャラを集めるには、親プレイヤーである。
ただし手順にあったように、実はカードは2枚上出しても良いのだ。

コタ「揃った」

コタ得点。

コタからスタートするのでまたしてもコタが得点。

なぜ、2枚を出さないかというと、手順を確認して欲しい。手札が減ってしまうのだ。
ここいち、つまり5人のキャラを集められる時にしか複数枚は出さないほうが良い。
そしてそれを狂わせる方法がもうひとつ用意されてて、それが2キャラ、3キャラのカードである。


一気に複数枚だすとこのように手札が減ってしまう。

ソージロ「うーん、ないんだよ」

ソージロのチップをmiaにわたす。

mia「やった」

5人のキャラを揃えることができない。
その時、何が起こるか。手順を確認して欲しい。なんと手札が1枚増えるのだ!
負けていると手札がどんどん増えて有利になる。

わし(グーフィ地獄やんけ!)

ソージロ「プルートしかいないんだよ」

わし「そんなん言うたらあかんて」

どうにもグーフィとプルートがやたら集まるのでカードの内訳を調べてみると、この2キャラが多いことが分かる。ミッキーが一番少ないのだ。

構成まで変えてやがるとは……負けた。(何に?)


カードを出せずに終えると、手札が増える。しかし枚数増えたものの、グーフィ地獄に陥った。

何度もゲームをやったので、誰が勝ったとかはもう覚えてない。
所要時間は10分ほど。


ミッキーチップを5つ集めたら勝ち。

ソージロのコメント

プルートばっかりだったんだよねえ。

ソマーリオ

ほとんど完璧なルール。デザイナーの百田郁夫さんは、どこかで見た名前やなと思ってたらモノポリーの世界チャンピオンで、日本モノポリー協会の副会長だった。
くにちーのトレンディに似ているが、くにちーはこういった弱者救済のシステムを使わず、全体的な最適化を行うのが特徴である。

ディズニーの雰囲気にも合っているし、得点チップはミッキーの型をとっている完璧さだ。
何を思ったのか裏面に金のシールを貼っているヤツがあって、これは2点チップだそうだが、まったく使わない。

非常に残念ながら、この素晴らしいゲームは絶版で、手に入らない。
手に入らないが故に、お、リメイクされたのかと期待した訳だ。

これはやのまんがもう一度、百田さんとディズニーと交渉して是非再販して欲しいカードゲームである。
もしくはマリオに題材を変えても良いかも。

あ、ひとつだけ欠点があった。カード品質はいまいち悪い。

同じシリーズとしてプーさんハニーコレクションもある。後日入手してレビューしてみた。

gioco del mondo