Jochen Schwinghammer

Adlung

2〜4人
45分

魔法の剣とドラゴンの卵

エッセン(ボードゲームの発表会)の超新作カードゲームである。ファンタジックな内容にくらくらになって一緒に輸入して貰った。

エッセンの出口調査でもなかなかの評価をあげており、その後の調査ではぐんと票を伸ばして10位に食い込んだ。

こりゃあ期待せずにはいられんで。

ルール説明

イベントカードを2つ置き、順番にどちらと遭遇するか置いていく。

イベントは単数、複数で報酬が違うのでバッティングすると、共同でモンスターを倒すか、単独で倒すか決める。単独の場合、プレイヤー同士で競り合う。

こうして報酬の力の石をたくさん手に入れた人が勝つ。


こんな感じのプレイ画面。スタートプレイヤーから順番にどちらのイベントをこなすか置いていく。左下にあるのが、魔法のアイテムで、△○□のマークがあり、同じマークを持つモンスターを倒した時に、追加でボーナスが貰える。黄土色の奴は魔法カード。

プレイ感

兄貴、ぴの、TAMの4人でプレイした。

最初いきなり魔法カードが出てきた。最初の魔法力は当然同じなので競りを先に始めた人が勝つって事や。スタートプレイヤーのわしとその隣の兄貴である。

つーわけで兄弟で、談合したかのようにゲット。スタートプレイヤーのわしは相手から魔法力を奪う魔法をとった。

「いえーい!」

次のイベントをめくった。またもや2枚とも魔法である。。。
「なんでやねーん!!」

わしらが4使ってゲットしたのに、TAMとぴのは3でとりやがった。
おい、なんか無性にむかつくぞ?

このゲームはカタンの宇宙船のように遭遇するカードは段々とシビアになっていくように出来ている。イベントの質ごとにABCと分けてAから展開していく方法だ。これは今後主流になっていく筈である。ドラマが生まれるからだ。

つー事は6枚しかない魔法カードの3分の2が序盤に出るように設定されとる訳だ。

ようやく蜘が出てきて、しばき倒し始める。といってもモンスターの戦闘力と同じ魔法力を消費するだけだが。

魔法のアイテムのスペシャルボーナスでちょこちょこ周りは力の石を集め始めるが、わしゃ、全然である。

代わりに魔法力をひたすら奪って(もう1枚魔法力を増やす魔法をゲットしていた)そのエナジーは男の持つ棒状の物から出る先走り液のようにちょろちょろと零れでるほどである。


魔法の剣。かっちょいー! これは2枚揃わないと効果が発揮されない魔法のアイテムだ。交渉も可能だが、あんまりうまく交渉は行われなかった。そして最終戦を控えて20魔法力はダントツである。

ここ一番で、この魔法力がモノをいう。わしのアメリカ的超傲慢プレイに、周りはへろへろである。競りに負ける事はありえない。

気が付けば勝利条件である力の石、周りが10個超えてる頃に4個くらいであった。

魔法力ばっかり持ちすぎ?

そこで強大な魔法力を背景に競りかけてくる奴もおらず無料で、毎ターン1回だけ魔法力を力の石に変換出来る魔法をゲット。こつこつと相手の魔法力を奪っては力の石に変えていく。皆がモンスター倒しに走っている頃、一人でエナジー注入。だが後半はさすがに焦りだし、報酬の高いモンスターを倒しに向かった。当然、魔法力をバックに一人で!


これがラスボスのドラゴン二匹。報酬は簡単で、左のドラゴンなら一人で倒すと力の石8個、二人以上なら2個である。そして倒すのに最低10魔法力必要という意味だ。マークは□なので、□の魔法のアイテムがあれば特典が貰えるって寸法。

最後のドラゴンも軽くへこまし、余裕の勝利。
所要時間50分。

うーん、、、これどうなんやろ。なんかすっごいあっさり終わったぞ。競りも一気にパワーをあげるので(大体初めに相手との力関係で解るし)熱く競る事がない。

少なくともこのゲームの主体は競りじゃないんじゃ?

もうひとつこのゲームの肝らしい、魔法のアイテムだが、増えてくると忘れてしまいそうになったりして結構煩雑な印象を受けた。テンポが早いので特典貰うのを忘れるのだ。

強大な魔法力を背景に相手が同じ場所に置いてくるのを阻止する、その先読みがこのゲームのポイントなんかなと思う。

プレイ人数だが、このあっさりしたバッティング感は二人でも四人でも一緒ちゃうかなと思う。競る前から勝負はついてるからだ。次回に向けてどれくらい魔法力を残すかがポイントになってくる。

つまりこのゲームは競りやバッティングを楽しむというよりも、魔法力(リソース)のマネージメントゲームなのだ。最初から勝負はついてる。相手と比べてどれくらい魔法力を残すか、次回どういう有利な展開にするか、そういうゲームだ。

という訳でもっかいやろうと思った頃に、MIRUが登場してしまい、5人になってしまった。近い内にもっかいやらんとあかん。

今のところ、これで終わりー?? という感じで面白味が分からんかった。盛り上がり場所に欠ける。多分盛り上がる場所はない。静かにマネージメントするのだから。

二回目プレイ

前回はちょっぴり辛口コメントになったが、ゲームとしておもろないという訳じゃない。期待しまくったせいで少し肩透かしを食らった感じだった。実際にこんな手軽にRPGのようなファンタジー出来るゲームはないのよ。

というわけで、ちょっと時間が出来たんでルールを知っている、ぴの、TAMの3人でやった。

相手のリソースを見ながらゲームを展開させると、どちらの遭遇を優先するかが一目瞭然である。つまりこのゲームは魔法力がモノをいうのだ。

わしはここに書いてた通り、前半は魔法力を温存して、勝利点である力の石をほとんど取らなかった(つまり怪物退治に向かわなかった)。代りに魔法力を背景に、魔法カードを取りまくる事にした。実に6枚も取った。

TAMとぴのはこつこつと怪物退治を行って、勝利点を溜めていたので、さすがにこれではいかんと思って、一気にスパートをかけ始めた。

ま、間に合うのかあああ!!!

す、すんでのところで、二人をとらえて、わずか1点差で勝利。しかも二人共同点である。

やっばー!

正直、こんなけ魔法を持ってれば楽勝やと思ってた。ところが、あの魔法のアイテムが、二人に力を与えて力の石をガンガンゲットさせていたのだ。わしゃ、序盤の怪物を一度も倒さなかったんで、魔法のアイテムがなかったのだ。

つまり図式は、魔法野郎VS怪物ハンター×2 である。

後半はわし一人でドラゴンハンターと化してたけどね。そうしないと追いつかないのよ。

これで、いい勝負出来るというのがこのゲームのバランスの妙であろう。つまり勝ち方はいくつかあるという事だ。そして所要時間わずか30分となった。

TAM「3人の方がおもろいんちゃいます?」
いや、単にルールに精通したからやと思うで。さくさく進んだな。

ソマーリオ

このゲームのええとこはカードゲームでありながら、ちょっとしたRPGを楽しめるところだ。ただし、敵は怪物ではなく、相手の魔法使いである。常に相手の魔法力に注意をしなくては勝てない。怪物なんかは何時でも倒せるので二の次なのだ。

カードゲームというと、どうしてもわいわいと皆で楽しむタイプが主流であるが、これはそんな感じではない。かといってマジックザギャザリングのようにマジで殴り合うような感じでもない。ボードゲームのようにテーマ性がしっかりとありながら、どつきあいをしない新しいテイストなのだ。

こういうタイプのカードゲームは、フェレータ、モイタラなどがあるんで、輸入してみる事にした。意外といけるかも知れん。メビウスや広島などで取り扱って欲しいのう。。。

gioco del mondo