I was game

5~8人
60分

メイガスホールデム

メイガスホールデムは、魔術師たちが己の尊厳を賭けてプレイする伝統的なカードゲームです。
このゲームはもともとアメリカ大陸南部の先住民の魔術師たちの手によって生まれましたが、16世紀にその地を訪れたスペイン人探検家が彼らから学び、西ヨーロッパに持ち帰ったことで広く知られることになりました。その後も多くの人々の手によってテーマやルールに変更が加えられ、現在見られる形となっています。
メイガスホールデムでは、各プレイヤーに2枚の手札が配られ、さらに全プレイヤー共通の2枚の場札が公開されます。各プレイヤーは自分の手札と場札から3枚のカードの組み合わせを作り、その強さを比べあいます。もっとも強力な組み合わせを持つプレイヤーが勝者となって、相手の賭け金を奪うことができます。
これを何度も繰り返し、誰よりも多くの金を得ることが目的です。

プレイ感

ゲームマーケット2013年秋、I was gameの500円ゲームズ作品で、予約開始2時間程度で売り切れた。当日、わしの家でゲーム会をやってたので、予約開始時刻になるやいなや、COQ、タメラと3人でスマホを使い、アクセスしまくり。結果、COQ3、わし4、タメラ5の予約番号を貰ったというのはコラムに書いたとおり。
このゲームは、ルールブックが付属していない。作者からルールブックのURLを貰い、自分で印刷するのだ。
ダウンロードしてみるとなんで付属していないか解った。超なげぇ。
もうひとつ、プレイするには各自10点分のチップが別途必要である。


プレイヤー人数が5人から8人という大人数専用なので、年末大阪に帰省の折にやってみることにした。
ルールは長いと書いたが、ほとんどが賭け方である。名前の通り、ポーカーの遊び方のひとつである、テキサスホールデムをファンタジーテーストに仕上げている。賭け方もそれを元にしているので、テキサスホールデムを知ってる人ならすぐにでもゲームを始められるだろう。TAM夫妻、アマバ、タカダ、ムゲン、mia、わしの7人プレイにて。

ルールは簡単にいえば、カード4枚のうち3枚の合計値を競う数比べだ。そのうちカード2枚は場に置かれ、全員が共通のカードとして用い、2枚は自分だけが手札として用いる。
テキサスホールデムでは、手札の枚数をラウンド毎に増やしていったが、こちらは、場札を1枚ずつ増やして合計3ラウンドの賭けを行う。(手札のみ、場札1枚、場札2枚)

カードには呪文カードとユニットカードの2種類がある。呪文カードを1枚唱えるには呪文と唱えられると書かれたユニットカード(魔術師)が1枚必要だ。という事は2つの呪文を唱えられるリッチを除いて、呪文は1つしか唱えられないと考えてよい。
つまりユニット3枚か、ユニット2枚+呪文1枚、リッチ+呪文2枚の組み合わせで勝負である。


手札2枚、場札2枚のうち3枚を組み合わせて一番高い合計値で勝負する。解りやすくするためにサマリー(右下)や掛け金の状態を示すカード(手札少し上)も付属している。呪文を唱えられるユニットは緑色、唱えられないのは赤色、呪文は青色となっている。

最初、自分の手札がどれくらい強いか解らなかった。呪文の効果がド派手で強さががらりと変わってしまうからだ。

TAM嫁「これで強いんかなあ」

という感じで、わしも釣られてドンドンと賭けていく。

ショーダウンとなったとき、自分の手札がきわめて弱い事が解ったw

TAM嫁の強力な引きは相変わらず健在で、ゴブリンの王のゴブリン強化で、13で勝ち。

TAM、タカダ、アマバ「おお、ゴブリンの王!!」

一緒にマジックザギャザリングをやってた連中だけに、このゴブリンの王の強化能力はなじみ深いものがあるw

他のプレイヤーをみてると勝つためにはどうやらそれくらいが必要のようだ。

このゲーム、8人プレイだと全てのカードを使う。今回の7人プレイでは2枚だけ余る。
つまりカードは眠っているという事はなく、共通の場にゴブリンなどが出たら誰かがそれを強化するゴブリンの王を持っていると考えねばならない。

何度かやらないと強力な組み合わせが解らない。例えばリッチの呪文2度唱えは18となる可能性がある。

勝者総取りのため、一度勝利するとチップがごっそり貰える。

わしはとりあえず、よく解らないまま次々とショーダウンしてあえなく死亡。

誰かがチップを全て失えば、一旦、整理して手持ちのチップを数えて記録し、再び10点ずつ配り、第2ラウンドを始める。これを3回繰り返して、一番得点が高いプレイヤーが勝ちだ。


こうなると最早お手上げ。呪文が3枚と赤ユニット1枚では赤ユニットの兵力しか利用できないのだ。

第2ラウンドを終えて、わし、ムゲン、アマバがブルーテントで生活せんとあかんくらい負けまくりのじり貧である。

ムゲン「もう、やばいです」

アマバ「これ、21ですよね?」

タカダ「うわ、それ最強やん」

リッチ、魔力の嵐、巨大化
リッチ(2)は2枚唱えられる。魔力の嵐でリッチは+5となり、それを巨大化の3倍で21である。
※ただし、後でじっくりルールを読むとこれは間違いであるように思われる。

そこでアマバが初勝利。

わし「あ、ブルーテント仲間から外れやがった!」

わしとムゲンはテントもはぎ取られ、第3ラウンド。

そこでも寒風はわしらの身を凍えさせる。

全然、勝負出来る手札がこん!!

最後2チップ残ったところで、ゴブリンの王とゴブリンが手札にきた。

ようやくきても2チップじゃ対して儲からん。

しかし賭けるしかない。

mia「じゃ、3にレイズ」

通常、掛け金は同額を賭けてコールしないといけないのだが、手持ちのチップがないとしても、オールインという方法がある。

全額をかけてオールインを宣言するのだ。
こうすることで、そこまでに賭けた金額はわしが勝ったら貰うことが出来る。
その場合、それ以降につり上がった掛け金に関しては、そこまで賭けたプレイヤー同士で一番強いプレイヤーが貰う。つまりオールインする者がいれば勝者が複数になる可能性があるという事だ。

mia「えー、ゴブリンの王いたのにたったそんだけ?」

わし「しょうないやんけ。残りチップ2枚やってんから」


最後になんとかゴブリンデッキで勝てた。

所要時間60分

TAM嫁の勝利。

miaのコメント

これはかなり良かったんじゃない? よく出来てる。

ソマーリオ

テキサスホールデムをやった事がないが、その完成度を活かしさらにファンタジックに仕上げた手腕はさすがだと言いたい。
ルールブックは長いが、そのほとんどが賭け方やオールイン時の分配方法なので、イメージさえ出来れば流し読みで大丈夫だ。

500円ゲームズのコスト削減のため、カード枚数がきっちりしか入っていないため、カードが埋もれる事がないので、ある程度相手がどういった手であるか、何度かやると見えてくる筈だ。
そうなるとおそらく少しつまらなくなるような気がする。はったりをかけにくくなるような気がするのだ。
呪文カードによって強さが恐ろしく変わってくるので、杞憂かもしれないが、もう少し全体的にカード枚数を増やしたいところである。

今回のレビューでやたらとゴブリンの王が登場してるが、単にわしの記憶がないだけで、実はリッチやドラゴン、殺戮の雲なんかの方が基本的に強くて使いやすい。これらの強い組み合わせを忘れただけだ。

今、改めて調べてみると、組み合わせの強さは以下のように思う。文中にあった魔力の嵐はリッチ自身の兵力をあげるわけではないので多分間違い。
あれがOKなら最強は21である。

【18】リッチでか盛り リッチ、巨大化、巨大化
【17】ゴブリン王国  ゴブリンの王、ゴブリン、ゴブリン
【15】ドラゴンの王  ドラゴン、メイガス、巨大化
【15】魔界戦記    メイガス、リッチ、魔力の嵐
【15】魔力氾濫    メイガス、ソーサレス、魔力の嵐

14以下は色々あるので割愛。役の名前はわしが勝手に命名w

これをやらずともテキサスホールデムをやったらええやんという意見もあるかも知れないが、それを言い出したらケルトやるならミッチ、トリックテイキングならトランプで腐るほど種類あるというに等しい。少しの改良で、がらっと雰囲気は変わるものだ。メイガスホールデムはあくまで魔法を使うファンタジーカードゲームなのだから。

また、お金を賭ける事を前提としており、トランプだけで行うテキサスホールデムと違い、メイガスホールデムは各プレイヤーにチップの状態を表すカードを配って解りやすく賭けるようにしたり、上限値を決めたり、破産してもラウンド終了時に復活させたりと、ドイツゲームのようにシステムがプレイヤーを無茶苦茶な状態にならないようにサポートしてるところが素晴らしい。

チョコを賭けたとしても株や麻雀みたいに自分の持ちチョコ以上にすられる事もなく、最低でも30チョコあれば事足りるところも良い。

コンポーネントはカードだけだが、絵柄や色合い、カードの質も良く500円でよくぞここまで作ったと感心した。ただ作者によるとカードの裏面の色彩に違いがあり、よく見てよく覚えていれば何のカードか解るらしいが、さっとやる分にはまったく解らない。

残念ながらあっという間に売り切れてしまい、転売はしないように作者が呼びかけているので、手に入れ難くなっていたようだが、最近、ダウンロード版が500円で発売された。ダンジョンオブマンダムもオインク版は値段は高いし個人的に絵柄が好きじゃないので、ダウンロード版を発売したらええのにと思う。

自分で印刷してスリーブに入れて使用する必要があるが、興味がある方は是非、入手してみて欲しい。
まあ、なんだかんだ待てば、またしてもゲームフィールドが「作者と独占契約しました!」といってカード枚数を増やし、チップ込みの完全版メイガスホールデムを発売するんちゃうかなww

gioco del mondo