Gunter Burkhardt

Gold Sieber

2人用
20分

銅鍋屋

ゲーム説明

黒い魔女、白い魔女の二人の魔女が、魔法の鍋を作っています。
お互いどちらが優れた魔法の薬を作るか競いあっているのです。
黒い魔女が蝙蝠を鍋に放り込んだかと思えば、白い魔女は動物の目玉をぐつぐつと煮ます。
ワタリガラスの羽、ガマガエルの油、毒キノコ、千年苔、ヘビの粉末、ドラゴンの火酒など、私たちには何の価値もないものですが魔女にとっては黄金のようにとても貴重なものです。
そんなモノどこで手に入ると思いますか? もちろん普通では手に入らないでしょう。
でも、この銅鍋屋ならなんでも揃います。ただし材料は4点限り、早い者勝ちですよ!

プレイ感

ずっと前から気になってたんやけど、記憶力勝負(わし、金魚といい勝負。つまり記憶力3秒)とか、パズルちっく(パズル嫌い。最初からはまっとけや)とか、そんな風説が流れてたので買わずにいた。そういやTAMが昔買うたと言うてたんで、「どう?」と訊くと「うーん、、、」となんかイマイチそうな答え。最近、久々にメビウスが仕入れてたんで、とりあえず持ってきて貰うことにした。

さくさくと並べるTAM。

お! 何じゃこのでかい木製駒は。このでかさで入れられたらアナルも相当使い込んだ証拠やな。
プロアナルだな(謎) この値段(メビー2000円)でこれはかなりやるんじゃねぇの?


このように所狭しと並べられた棚をぐるぐる回るのだ。止まった列のどれかひとつをゲットして自分の上に積み重ねる。書いてある数字が次に進める数だ。毒キノコを取ったわしは次に1マス進む訳。無くなったらすぐに山札から補充する。おそるべき商売根性の銅鍋屋である。

ところ狭しと商品が並べられる。説明を聞くと、予想した通りのルール。手元のカードの数字分駒を進める。で、その列の材料をいっちゃん上に置いて、次回はその数字分進める。まさにパズル。問題は同じ材料が4枚(数字は1〜4)あり、1枚だけならマイナス。2枚で0点。3枚でようやく数字が点数になり、4枚で追加ボーナス5点というところ。なんかR-Ecoでもあった1枚だと損よんルールですな。4は最初に取るとリスクが高いということか。銅鍋屋めえ! R-Ecoのルールぱくりやがったなぁぁぁ!(←違う??)

進んだところの列でどの商品を取るかが悩む。次のことを考えると、3の方がいいか、2の方がいいかと考えるのだ。これは長考しだすとキリのないゲームやなあ。

しかし、ソコは俺とTAM。非常にアップテンポで次々に材料を取っていく。←いわゆる馬鹿二人
テンポを崩しては絶対にいけないゲームなのだ。

最初に銅鍋屋にずらっと商品が並んで、でかい木製のアナルバイブを見てるだけで「おもろそう」と思った。やっぱりこういうのってなんか楽しい。あれこれと鍋の道具を揃えていくという感じがよく出てる。


カドである。カドると、何も取れないので1ターン無駄になるのだ。これがよう間違ってやっちまうのだ。

TAM「あ、カドやん」

さすがは、プレイテンポのみを考えたプレイをするわしらである。さくさくと次に場面も考えずにカドプレイをしてしまう。

そして……相手の駒のマスは数えないというルールがある。4を取った相手の前方に出てあげるとあ〜ら、不思議、、、

TAM「あー、またカドですやん! 延々これ続けられたらまったく取れませんやん!」

当然、3度繰り返してやった。何故繰り返せなかったかは、わしが自分の鍋を考慮して別のを取ってしまったからだ。


ゲーム終盤。山札が無くなれば補充されない。どこか1列がなくなるとゲーム終了なのだ。

途中

ぼかぁ〜ん!!

と、ファンタジーお約束の鍋爆発しながらも、お互いに魔法の薬完成。一列の材料がなくなったら終了なのだ。

※ 鍋爆発マークの材料を取ると相手の鍋の一番上の材料を山札のケツに戻させることが出来る。当然、数字が変わるので相手の次ターンの目論見が崩れるのだ。まあ、わしら目論見なんてなかったけど。。。

点数を数える。これがちょっとめんどくさい。

結果、TAMが自分の色の材料2種類全てをパーフェクトにゲットしたのに対して、1種類だけの俺が負け。

※ 自分の駒の色の材料が2種類ずつあって、この材料に関しては得点は2倍になるのだ。

所要時間20分


点数。1枚でマイナス。2枚で0点。3枚以上でプラスとなる。ちょっと見難いが、キノコの隣にあるペンキは左に何か描いている。これが鍋爆発マークやったり、魔法の杖マークやったりするのだ。ゲットした時に効果は発動される。

2戦目、すぐ開始して、今度は俺が自色の材料2種類揃えて勝利。どうやらこの2種類については邪魔すべしというセオリーがあるようだ。

TAMのコメント

あれ、前に嫁とやったときはおもろなかったんですが、今回はおもろかったですわ。
嫁はまたやりたいと言うんですが、あまりやる気しませんでした。またやってみます。

ソマーリオ

おもろいやん。翌日、イエサブに走って買うたのは言うまでも無い。

なんて表現していいのかわからんけど、材料を集める楽しさ(別に何か出来るわけでもないのだが)がそのままゲームの楽しさになってる。一見するとソロプレイに見えるが、自分が取らないと相手が取る確率が高くなるので、マイナス覚悟で取ってみたり(2回戦目はTAMの黒カードの3をわしが取ったのが勝因かも)、相手の前に出て計画を狂わしたり、爆発させたりと、ちょっぴり邪魔できるところがとてもいい。

記憶力勝負というが、そういやその材料取ってたなという程度の大体覚えてたらいいくらいで、十分戦える。(たぶん。問題は連続2回やると、わしの記憶力では前回の記憶と混ざって苦戦するくらいである)

そして問題となるこのゲームの賛否両論の評価。TAMの話を聞く限り、どうやら長考に問題があるとみた。TAM嫁は結構長考するタイプなので、きっとTAMはダレたのだろう。

長考しだすとキリのないタイプなのだが、その長考はそれほど効果的ではない。何故なら一瞬後には爆発させたりして狂わされるので、状況は意外と変わると思う。(と相手に納得させるべし)というより長考するような凄い戦略的なシステムを持ったゲームではないので、時間がもったいないのだ。だから長考されるとダレる。

ゲームは勝つことよりも楽しむことを優先するならば、長考してはいけない。ゲームはお互いの時間を共有するものであって、一人で深く考え込む事は単独でやっているのと同じ事なのである。
普通、相手の手番でもその状況をみたりする事で時間を共有してるのだが、これがあまりにも長いと自分の考えは完了して単に相手だけのソロタイムになってしまう。これでは時間を共有してゲームを楽しんでるとは言えない。自分の手番に皆が共有してくれる時間というのは限られているのだ。つまり自分の手番でも時間は自分のモノではないと覚えておくべきだ。
このゲーム、2手先読むのは禁止するくらいでいい。所詮その程度の安っぽいシステム(良い意味で)である。2度やってどちらも20分で終えてるが、これが楽しむのに最も良いテンポだろう。

これのどこがおもろいねんと思ってタンスの肥やしになってる人、是非、テンポアップ、長考なし、あまり深く考えずにやってみて欲しい。これにをつけた理由がわかると思う。つまり遊び方にコツが要る(性格にもよる)ゲームである。

gioco del mondo