Reiner Knizia

Piatnik

2〜4人
30分

執政官

立身出世した政治キャリアとしての頂点は毎年2人選ばれる執政官となる事だった。
執政官こそは事実上のローマ王であり、ローマの指導者である。
この地位につくために、元老院より多くの支持を集めなくてはならなかった。

古代ローマの新しいゲームより

プレイ感

NGOから再販されたので、図がついたルールブックが欲しかったのと予備用として買うた。非常にコンパクトになっているが、図柄などは元のままというのが間違いのないリメイク。
時間が出来たので、2人からでも出来るものをとmiaとやってみる事にした。


各色1〜5と旗印カードを全て混ぜて、場に5×7で格子状に裏向きに配置する。6、7、8のカードを各プレイヤーは違う色違う数字の組み合わせで3枚手札に持つ。


初期配置。

最初に数字で競りを行う。競り落としたプレイヤーは、足してその数字以上になるように場にあるカードを1枚ずつめくっていく。このとき、同じ色もしくは同じ数字の組としてめくっていかねばならず、組になり得ないカードをめくったら失敗となる。例えば7で競り落とせば、赤2→赤4→赤3や青3→緑3→紫3でもOK。旗印(Bのマーク)は色に関係なくワイルドカードとなり2の価値がある。成功すればそれらのカードを手札に加える。失敗すれば手札からカードを1枚場に出して、それから全てのカードを裏向けにする。

場のカードが全てなくなったら、ゲーム終了で一番手札の枚数が多いプレイヤーが勝利。途中で手札からカードを置けなかったらゲームから脱落する。

ルールの説明通り、神経衰弱をひねった感じだ。
これはやばいかもと思えてきた。

最初は様子見でmiaにばかり落札をさせる。
カードがめくられない事には運の要素が強すぎるからだ。

mia「じゃ、5」

わし「パス」

mia「これかな」

めくると緑の5。

mia「やった!」

ルール上、1枚の組でもOKなのだ。


このように順番にめくっていき、宣言した数値以上になれば、成功でカードを手札にする。この場合は緑6緑1B2B2で11となっている。

次の競りに入る。

mia「8」

わし「どうぞ」

そしたらまたしても成功。

意外と成功するのか? と思い、次は強めに自分が落札。

そして失敗。

(|| ゜Д゜)ガーン!!

3枚の手札を罰則で1枚置く。

さっきのは運が悪かっただけやろとやってみたが、またしても失敗で、これを繰り返して3枚とも置かざるを得なくなった。次に失敗したら負けである。

ここらへんから、いくつかのカード情報が記憶された。
最初の手札は6,7,8なので、かなり大きい数となってる。つまり最低でも8で競り落とせば間違いない訳だ。それに以前にめくった場所を足せば、当然競り値は高騰する。


まったく場のカードが減らないヘボプレイヤー。自分の埋めた数字の8をつかって、競り値はインフレとなった。

mia「12」

わし「13」

という風に。
ここでmiaは眠気のために、大きな失敗をしまくる。
記憶がきちんと出来ていないにも関わらず、高額で競り落とすもんやから、次々に失敗。

なんとカードを全てはき出して、わしが勝ってしまった。

(|| ゜Д゜)ガーン!!

ええのか、これで。

所要時間20分

miaのコメント

駄目だ、これ。眠くて全然記憶出来なかった。

ソマーリオ

神経衰弱にくにちーらしい味付けをしたゲームで、最初の手札にあるカードの数字が大きいというのは、競り値が高額に跳ね上がるという効果があり、さすがはくにちーと唸らせるものがある。

ただし、ここで何度も書いてるがわしは記憶力がかなりやばく、神経衰弱は大の苦手なのだ。
それを元にしてるもんやから、いくら優れた味付けがなされようと、つまらないものはつまらない。もう、めんどくさくなってくる。

というわけで、わしのこのゲームの評価は古代ローマの新しいゲームの中でも最低なのだが、わしみたいなへぼ記憶力じゃない人のために、良いところを書いてみる。

組にすることで、ただの神経衰弱とは違って、作戦を練る事が出来る。答えはひとつではなく、いくつか存在するので、その組み合わせを自在に選択する事が出来るのだ。また、競りなので、自分の作戦、身の丈にあっためくり方が出来る。勝敗はあくまで枚数なので、細かく数字を刻んでたくさんのカードを取得した方が得点が高い。もちろん運の要素もしっかりと加味されているのは文句のつけようがない。

ここだけ抽出してみても、神経衰弱のシステムを使っているだけでまったく違うゲームだという事が解る。
この手の好きな人にはパズルを解いているようで楽しくてしょうがないだろう。ただし記憶力のない人が記憶力のある人に勝てるまでの運の要素はないという事は書いておきたい。

gioco del mondo