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Bruno Cathala
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Blue Orange
テンディズゲームズ
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2〜4人
15分
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キングドミノ
あなたは自分の王国を広げるための新たな土地を探している君主です。
最高の土地を見つけるために、あなたはすべての小麦畑、湖、山を探検しなくてはなりません。
しかし気をつけてください。他の君主もまた、これらの土地を切望しているのです。
プレイ感
ゲムマ2017でタナカマの店で一押ししてた。デモをみるとやたらとタイルがでかいのでこりゃ無理やなと思ってたら、これは販促用の4倍版とのこと。現物はかなりコンパクト。ルールはいかにも簡単そうで、これならコタと一緒にできると購入。タナカマ嫁が「これ、今年の大賞候補ですよ」と言うてたが、ほんまにノミネートされた。miaとコタとの3人プレイにて。
人数分のタイルを番号順に並べる。最初は順番に好きなタイルの上に自分の駒を配置していく。それから、さらに人数分のタイル(次ラウンドに使う)を引いて数字順に並べて置く。
手番は、タイルの一番上の駒のプレイヤーから行う。そのタイルをとって、自分の王国に配置する。配置ルールは最初の城タイルにはどのように設置してもOKで、それ以外なら最低1マスは同じ地形を隣り合わせにしなければならない。また5×5マス以内に収まるように配置する。できなればそのタイルは廃棄。それが終わると次のタイルの好きな場所に駒を置いて手番終了。次のプレイヤーも同様に行い、最終プレイヤーが終わったら、新しく次ラウンド用にタイルを人数分引いて並べる。
3人なので3枚のタイル。駒が載っているのが今ラウンド配置するタイルで、上から順番に配置したら、右の空いているタイルの上に駒をおく。そして新たに次ラウンドタイルを3枚引く。1度スタートすればあとは自動的に順番が決まっていくのだ。
こうして最後のタイルを配置したらゲーム終了。
得点は同じ地形のマス数×描かれている王冠の数の合計点だ。
ルールを読んでの通り、最初だけランダムで、残りはひょいひょいと決まるのでサクサクとゲームが進む。
同じ地形をいくら一つに集めたとしても、王冠マークが少ないとほとんど点にならない。
コタ「王冠が2つ付いてる。これにする!」
最初に配置している城にはどんなタイルもくっつける事ができる。後は最低1マスは同じ絵柄でないとくっつける事はできないが、そもそも得点は王冠のマーク×マス数なので、くっつけていかないと得点が伸びない。
よくできているのが、タイルを数字順に並べるというところ。数字が小さいほどしょぼいタイルとなっている。つまり現ラウンド、しょぼいタイルとなったプレイヤーは次回、最初にタイルを選ぶ権利が得られるということだ。
このさじ加減が良い。
そしてこのゲームで一番頭を痛めるところがタイルの置き方である。
わし「しもうた。これ、全部埋まらんやんけ。。」
最終的にきちんとタイルを置き切れば5×5のスペースぴったりの領土ができるようになっている。
しかし得点を優先して置いていくと
わし「はみ出す」
とはみ出すタイルが出てくるのだ。
5×5のルールが効いているので、きちんと配置していかないとこのように余るマスが出来てしまうのだ。ちなみに城の中にいる駒はゲーム上まったく意味がない。
コタも同様に置ききれないのが確定している。
そんな中、miaだけが綺麗につなげた王国を完成させた。
結局、そのままmiaが勝利した。
ただ今回はこうなったが、きちんと置ければ勝てるというわけではない。
所要時間20分
2戦目、今度はわしが置き切ることを念頭に領土を拡張していく。
今回はぴったり収まった。
コタ「ぼく、森を大きくする」
みるみる森が広がっていく。
本来ならここで仕事をせねばならないのだが、相手が6歳児というだけあってそこは甘いわしら。
次から次へと森をゲットしていく。
コタ「きみはこの森で何を探す?」
と空想に浸りだす。
もちろん、ダブルスコアのぶっちぎり勝利。
森地獄。これでは勝てない。首長竜の絵などがあって、絵柄がとても可愛らしいところがいい。
コタのコメント
楽しい。またやりたい。森すごかったでしょ?
miaのコメント
(ドイツゲーム大賞ノミネートを受けて)そらそうでしょ。すぐにまたやりたいくらい。
ソマーリオ
タナカマのいう通り、2017年のドイツゲーム大賞にノミネートされた。なかなかの慧眼である。
非常にシステマチックな動きだが、配置に時間を割くので、ドライな印象は若干薄められている。
ドミノを上手にボードゲーム化したもので、これがおもしろくないはずはないのだが、個人的にはタイルだけでなくもう一歩ぐっとくる要素が欲しかった。城におく意味不明な駒が1個あるが、それを使ってなんとかするとか。こう、わしの領土にはこれがあるどー! みたいな。
ここはシンプルさとトレードオフなので、あくまでわしの好みということで。
気になったのは、仕事をしないといけない場面があるということ。でないと、コタの独走を許すことになってしまう。ただしここが相手との唯一絡みの部分なので、しっかりと考える必要がある。これがなければ完全ソロプレイだ。
わずか20分程度で楽しめるゲームというのはアメリカ産ヘビーゲームが席巻している今では珍しい。子供と大人が一緒に遊べるゲームというのでは重宝しそう。特に子供なんかは地図作りをするので楽しいはずだ。ルール恐ろしく簡単、セットアップも楽、プレイ時間短し、である。
コンポーネントは、最初からタイルは切り出されており、絵柄も質も良い。点デェーズで初期購入者プレゼントとして城タイルを2種類の絵柄から1つくれたのだが、まあ、ほとんど役に立ってない。
その後、タナカマの予測通りドイツゲーム大賞2017に見事選ばれた。