Peter-Paul Joopen

HABA

2〜4人用
30分

カヤナック

イグルーたちの日課は、新鮮な魚をとってビタミンを補給する事です。
どうやって魚を捕るか知ってますか?
彼らは氷に穴を開けて、釣り糸を垂らすのです。
ほら、あそこのイグルーがお魚を釣り上げましたよ。






プレイ感

これが子供ゲーム大賞を獲ったときは、欲しくてたまらなかった。もう見た目に、男のハートをくすぐる造りじゃないか。しかし、実際にやってみたら、期待した程じゃなくて売ってしまった。なんとなく子供ゲーム大賞作品も少しずつ集めるようになり、再びヤフオクにて購入してみた。前回は野郎3人でやったので今回はmiaと二人プレイにて。


手番になると、サイコロを2つ振る。ひとつは回数、ひとつは行動が描かれている。目的は簡単で、移動して氷に見立てた紙にぶすりと穴を開けて、磁石のついた釣り竿を垂らして魚を釣り上げるだけ。各穴には小さな鉄球が転がっており、何個入ってるかは実際に釣り糸を垂らさないと解らないようになっている。


サイコロを振って実際に穴をあけて磁石になってる釣り竿を垂らす。

mia「えー、これ本当に穴開けていいの?」

わし「うむ」

心配になるのは当然だ。わしゃゲームはやたらめったら大切にするので、ほとんどのゲームは非常に綺麗だ。ゲームにぶっすりと穴を開ける行為に不安を感じるのは当たり前だ。一度しか出来ないゲームなんて事はなく、ボードとボードの間にA4の紙を交換出来るようになっている。コピー用紙で十分だが、コピー用紙だとちょっと丈夫すぎて穴が開きにくいところがあるので、氷というイメージではないがわら半紙があれば一番かも知れない。というのは、カヤナックのボードはボードの構造が悪くて、たわんでしまうのだ。真ん中あたりに支柱をつけるべきだ。


サイコロは2つある。ダイヤモンドダストのマークは、穴の開いているところに白い氷チップを置いて釣れなくする。またボード上の水滴チップのあるエリアには入る事は出来ない。●の数がアクション数で、?の場合は好きなアクションを実行出来る。アクションは移動、穴を開ける、釣り糸を垂らすの3種類がある。

わし「思いっきりいけ」

mia「じゃあ、釣り糸垂らすね…あ、釣れた」


こんな感じで釣れるのだ。

磁石の先には、小さな鉄球がひとつ。それを取って自分の魚籠に入れる。

mia「へえ、なんか可愛い」


これが全景。釣れた魚は、魚籠に入れる。大きな魚と小さな魚がいる。

わし「じゃあ、わしの番な。釣り糸を垂らしてと、お、2匹釣れた」

mia「えー、そんな事あるの?」

わし「つーか3匹くらいおる時もあるで」

箱の下にボードと対応した穴があって、そこに鉄球が溜まるようになっている。ボードをかぶせた後、箱を左右に揺すってやれば、それぞれが適当に穴に収まる仕掛けだ。こうする事で、0匹の時もあれば3匹釣れる時もある穴が完成する。よく出来ている。


最大はこんな感じ。これはテストでやってみた。

mia「いない…」

わし「2匹ゲット! しかも1匹は大物」

※魚は2種類あって、大きな鉄球は2ポイントとなる。

mia「ずるー! なんでなんで?」

こうして、わしの魚籠はぴちぴち跳ねるお魚ですぐにいっぱいになった。誰かが15匹釣った時点で、ゲーム終了。勝敗は数ではなくポイントなので、15匹満たしたプレイヤーが勝つ訳ではない。ま、それでもわしの勝利。

所要時間 15分

miaのコメント

なんか悔しい! 可愛いからもっかいやりたい。

ソマーリオ

うーむ、やっぱり前に思ったのと同じように、なんだかあまり盛り上がりどころがない。釣れても釣れなくても、ああ、そうかと思うだけで、運の要素が強すぎるように思う。確かに氷が溶けかけるというチップはあるが、それで封鎖したところで、やっぱり釣れる釣れないはどこでも運なのでそんなに上手く機能しているように思えなかった。サイコロで行動が制限されるのがうっとおしいのだ。ここで穴を開けて釣りをしたいのに、移動が出たりすると1手番損する事になり非常にだるく感じてしまう。

ただこれは大人同士での話。子供はこれは大好きだろう。
テーマに見事にあったゲームシステムと、実際に穴を開けて釣りを愉しむという動作は、間違いなく子供には大受けする。日本にも昔から、ぱくぱくする魚を釣り糸を垂らしてつり上げるアクションゲームがあるが、あれよりも落ち着いて出来るし、雰囲気は比べものにならないだろう。

また気持ちよく穴を開けるためにも、ボードの補強は絶対に必要だ。
大人が愉しむには不十分だが、子供とまったりと仲良くやるには、悪くないゲームといえる。大人同士がやるには釣果に応じて、食い物の景品をつけると盛り上がるだろう。まあ、そこまでやらなくていいとは思う。

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