林 尚志

OKAZU Brand

2~5人
60分

ジャングリラ

探検家となってカードで構成されたジャングルへ!資材、支援者、即時能力を駆使して探検しよう!
あるジャングルの奥地にあるという黄金郷。
古代より多くの探検家がそのジャングルに分け入り、黄金郷への到達を夢見ては消えていった。
時代が進み世界のほとんどが踏破され世界地図が埋め尽くされても、その黄金郷は空白の大地であり、最後の希望だった。
名もなき探検家たちが今またその黄金郷へ挑もうとしている……。

プレイ感

Okazuの2016年秋の新作として、テーマがおもろそうやったのと子供でもできそうだったので購入。子供とやろうと、ルールを読み始めたが、分量の多さに辞めた。で、改めて読んでからやることにした。miaとコタとの3人プレイにて。


スタートから順番に発見カードを並べてゴールカードを置く。資材と書状チップを持ってゲームスタート。
手番には4個のサイコロを振る。出た目によって資材や書状を手に入れて、進んだりする。自分の駒のいるカードを手に入れるには必要な資材を支払う。そうすることでそのカードからの効果が永続的に得られる。


スタートからゴールにABCのカードの順にカードを並べる。

ポイントとして、サイコロの出た目だけの資材や書状を貰える訳ではない。資材は1種類ならその出た目の数だけ貰えるが、複数貰うとなると出た目の資材を1個ずつしか貰えない。また書状はいくつでようと1個しか貰えない。


サイコロを4個(初期)振って、資材や書状、あるいは進んだりする。書状は出たら振り直しはできず、2個でたらそれでサイコロの目は確定となる。

こうやって進んでいき、ゴールに到着したら宝物カードを毎回手に入れて、エンドカードが出たらゲーム終了。手に入れた発見カードの得点やらなんやらを足して合計点で競う。


言語学者なら木材2道具2で手に入れる事ができる。勝利点は2で、毎回書状のサイコロの目が1個出た効果がある。

とりあえず進みたいのだが、サイコロで進む目が出ない。この場合は資材だけを手に入れて終わるとなるのだが、発見カードを手に入れるのは手番中に1回だけなので、その代わりの荷馬車を手に入れるべきであった。これは2回目のプレイ時にそうした。

コタはサイコロの目が強くて、次々に発見カードをゲットしていく。

わしも出遅れたものの、発見カードを着々とゲットしていく。

miaは進むばっかりの真っ黒くろすけ現象で、ほとんど手に入れられない。

一応、サイコロは2回まで振り直しできるのだが、それでも笑えるくらい目が悪い。


ジャングルで探検して手に入れたものをスポンサーに渡して効果を得るという内容となっているので、探検気分はない。

なんつってもサイコロを増やしたい。そういう発見カードを最優先である。
それについはコタが一歩リードしており、すでにサイコロ6個体制となった。

わしは非常に遅れてサイコロを増やすことが出来たが、それはつまり勝利点が高いということである。

※効果の弱いカード=勝利点が高いカード

こうやって進んでいき、わしが最初にゴールにたどり着き、宝物カードをゲットしていった。
ゴール後は、同じ目を3個ごとに宝カードを1枚ゲットできるのだ。


ゴールすると毎回宝物カードを1枚手に入れる。中にエンドカードがある。

ゴールしてからはあっという間にエンドカードがでて、ゲーム終了。

ぶっちぎりでわしが勝利して2番はコタ。

所要時間 90分


最終はこんな風になった。書状タイルは様々な効果に使える。

コタ「これポケモンGoなみに楽しい!!」

とかいうので、翌日も再戦したとさ。

2回目はさすがにテンポも速くなったがそれでも60分掛かった。
サイコロゲームなので時間が掛かる。

ソマーリオ

ルールを読んだときは、くにちーのツタンカーメンのようなゲームかと楽しみにしてたが、やってみるとそんな感じじゃなくて、サイコロ使ったカード集めの印象を受けた。つってもどんなゲームでも突き詰めてしまえば、ただのいんじゃんやんけ、となるのだが、なんかこのゲームはテーマの割にワクワク感がなく、作業感だけが残る。

このゲームの元ネタともいえる王への請願がわしがあまり好きじゃないってのもあるが、一番の要因はサイコロからの資材の受け取りの解りにくさだ。2回やってみたが、2回ともコタのみならず、miaもサイコロの目の数だけ資材を得られるものと何度も勘違いした。
またカードの特殊効果も、資材のサイコロの目が1個追加される、というのがほとんどだが、それが非常に解りにくく、ただのサイコロの目(上記の資源の受取制限に引っかかる)なので効果にあまり期待できない。
もうひとつ、初期資材の保持数が6個と非常に少ないのも不満である。

ゲームバランス上しょうがないのだが、これらの要素の結果、なんかゲームをしててもあまり気持ちが良くないのだ。特殊効果がどんどん増えていくことで、うっひょー、となるのがこの手のゲームの良さなのだが、このゲームの場合は、その部分が非常に弱くて、まあ、ちょっとだけ便利かな、という程度になる。

またサイコロゲーム特有の時間が掛かるってのも、もろに受けてるのが残念だ。

コンポーネントは完全に商業ベースで、文句なし。
コンパクトな箱も良い。

子供が楽しんでいたようにゲームとしては十分に及第点なのだが、やはりOkazuということで見ると、期待値が高すぎたせいで辛口レビューとなってしまった。

これにて2016年のレビューは終了です。
今年も、たくさんご訪問頂きありがとうございました。もう少し子供が大きくなってくれば、昨今流行りの重いゲームもコンスタントにレビューできるようになると思いますので、今しばらくお待ちください。
それでは、良いお年を。

gioco del mondo