沢田 大樹

NGO

2〜6人
30分

ゴー・ストップ

amazonで購入

みじかい、わかりやすい、もりあがる、三拍子揃ったカードゲームです。
プレイヤーは自分の色を選んで、Goカード5枚とStopカード1枚の合計6枚を受取、手札にします。
1から10の数字が書かれた得点カードをよく切って伏せて、山札にします。
ゲームの目的は一番大きな数の得点カードをとること、これだけ。
さあ、皆の心理をよんで1枚だけStopカードを忍び込ませましょう。

プレイ感

かなり昔、送料無料ラインに乗せるために、無理矢理面白くなさそうと思いつつも購入したのがこれである。ルールを読んでも、分かりにくいし、すげえおもんなさそうと思って、ずっとほったらかしにしてた。旅行に行くときに、箱がちょうど入ったので持っていくことにした。
コタ13歳、そーじろ10歳、miaとの4人プレイにて。


わし「なんかおもろなさそうやねん」

mia「なんで持ってきたの?」

わし「なんとなく」

何度かやるのを諦めた理由が作者のルールのライティングが悪くて、なんだかよく分からなかったからだ。この人の翻訳は他にも読んだことがあるが、なんだかもやっとしてるのが多い。まあ、そんなことはどうでもいいか。

各自、Goカード5枚とStopカード1枚を手札に持つ。1〜10まで描かれた点数カードをシャッフルして、1枚表向ける。


各自、同じ手札をもつ。

全員がそのカードに対して手札を1枚裏向けに配置する。

次に、その隣に再び点数カードを1枚めくり、各自、裏向けに1枚配置する。

これを5枚まで行う。

それから、最初に置いた点数カードのプレイヤーカードをめくり、Stopカードが含まれていないかを確認する。全部、Goカードか、Stopカードが2枚以上なら、それらを各プレイヤーの手札に戻して、再び、点数カードをめくり、各自、1枚ずつその点数カードに(わかりやすくするために逆側に)配置するのだ。


1枚ずつ得点カードをめくり、その都度、自分のカードを仕込む。

これを繰り返すことで、常に5枚の点数カードに対して、1枚の手札状態というのが続く。
どこかでStopカードが1枚だったなら、そのプレイヤーが点数カードを獲得し、もう追加で点数カードはめくらず、今、置いてある点数カードについて、Stopカードが1枚だけあるかを確認していく。

獲得した点数カードが多いプレイヤーが、勝利点1を獲得する。ただし、10と1を持っているプレイヤーがいた場合、1のプレイヤーが勝利点を獲得する。

こうして3勝利点獲得したプレイヤーが勝利する。

というわけでゲームスタート

最初は、なんだかよくわからないが、9がでたのでStopカードを置く。1枚しかないので、後はGoカードを置いていくだけだ。
これの何がおもろいのかさっぱりわからへん。

と、思ってた。

5枚カードが配置されたとき、最初の9のカードをめくると、コタを除く3人もStopカードを置いていた。

そこで全員カードを取り戻し、新しい点数カードをめくる。


このように5枚並んでからは、1枚ずつ処理を行う。


まずは9のカードを公開する。9は3人がストップなので、ゲームは続く。次の得点カードをめくり、皆が配置する。

わし「あ! そうか」

今、手元にGoとStopが1枚ずつある。

2択だ。これを次にめくられた点数カードに配置するかどうかなのだ。

と、いうか、次の8点のところで、コタが置いてやがった。

ここにはもう10のカードがないので、コタの勝ち確だ。

コタ「やった」

このゲームは遅延ハゲタカの餌食なのだ。

しかも選択肢は非常にせまくて、例えば今、コタが8に置いてなかったとして考えて、めくられた数字が7であった場合、わしら3人はここにStopを埋め込むかどうかの選択を迫られることになる。点数カードはたったの10枚しかないので、しばらくすると10がでる。なんといっても今埋め込んでも、評価されるのは5ラウンド目なので間違いなくでてくるのだ。そして10を殺す1のカード・・

わーお!


手札に戻されたストップをどのタイミングで使うか選択を迫られる。4に使うのは早い気がする。つーか、カード薄くて向こうが透けてるな。。

そこからは実はコタの独壇場で、ついでそーじろだった。

mia「よし、10とった」

わし「やられたけど、・・・、1が先にあるけどまさか?」

コタ「僕のStopだけ。狙い通り」

mia「まじかー!!!」

強いのなんのって。
あっという間に3ポイント獲得して勝利した。


わかりやすくするために、周回によっててれこにカードを置く。3と1は前ラウンドのカードである。

わし「あ、これ、レビューせんとくから。クソゲーやし」

コタ「なんでよ!!」

所要時間25分


10をとったmiaに対して1で勝利を収めるコタ。

思った以上に時間が掛かった。そーじろも2ポイントで惜しかった。

ご飯から戻ってきて、またやりたいというのでやることになった。

ここでもコタが無双状態。

mia「なんで? 狙ってるの?」

コタ「そだよ」

コタのコメント

僕の狙い通り決まって面白い。小さい点数で勝ったら気持ちいいんだよ。

miaのコメント

面白いのか面白くないのかわからん。

そーじろのコメント

面白かった。

ソマーリオ

いやあ、凄いな、これ。めちゃめちゃようできてる。いや、出来過ぎやろ。
ハゲタカの餌食の亜流としてはこれほどよくできたゲームはなかなかない。むしろ手札の数字がいっぱいある本家よりも間違いなく遊びやすい。

確かに、ここで入れとかんと、相手に取られてしまうから自己犠牲するしかないっていうシチュエーションはあるが、3ポイントゲームなので、別にこれくらい良いと思えるのだ。そもそもその状況になったんは自分の判断ミスであるからやし。

ルールからはこの面白さを読み解くことはできなかったが、やってみると作者のやりたいことが手に取るように分かる。めくられて、Stopカードがダブってからが勝負なのだ。情報公開されることで、残りの点数カードからどのタイミングで入れてくるかを読まなければならない。もちろん他のプレイヤーもどこに入れたかを推測しておく必要がある。
なんといっても今入れても、めくられるのは5ラウンド目以降なのだ。

また1と10の強弱の演出がにくい。10とれば勝ちという訳じゃなく、天敵1の存在で、読み合いが起きるのだ。

当初のカードは絵が乏しくてそこが残念という意見が多かったが、わしのは第4版で全然そんな事はない。というか裏面がカラフル過ぎて、表面と区別つきにくいのでもっと地味な裏面にしてほしかったくらいだ。

調べると、まだ売ってるようなので、是非、手に入れてやってみて欲しい。
こういった素晴らしいカードゲームが埋もれてしまっているのはあまりにも勿体ない。

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