犯人逮捕に命をかけて、燃える刑事は今日も行く!

タカラ
スクールパンチ -15A-

2〜4人
30分

GMEN’75ゲーム

3つに分かれたモンタージュ写真が事件解決の鍵になる。
顔が分かり次第直ちに逮捕へ向かって走れ!
犯人は意外な人物だったりするかも……

プレイ感

さて野球ゲームの次は、モンタージュを使ったスクールパンチシリーズの名作Gメン75をやることにした。これはスクールパンチもかなり経ってから、TVシリーズとしてGメン75をゲーム化したものだが、まあ、中身はまったく関係ない。
ルールを読むと少々複雑で、5歳児のコタに出来るかどうかは心配だが、まあやりつつ説明すればいいやろとやってみることにした。


手番にはサイコロを振って、自分の駒を進める。6が出たら事件発生で、事件カードをめくる。その現場に一番最初にたどり着いたら、証拠カードを貰える。証拠カードには指紋、ピストルなどの証拠品の他に、3分割された犯人のモンタージュもある。これを引いたら、事件カードの横に並べていき、犯人像を作っていくのだ。

1の目でも証拠カードを1枚貰える。また証拠カードでモンタージュを引いたら、カードをその分引き直す。


ボードを見ての通り顔が描かれている。これがモンタージュを網羅している。オレンジ色は犯行現場で、緑色が容疑者のいるマスである。

出来上がった犯人像は、ボードにしっかりと描かれている。そいつが犯人である。そこに駒を進めて、証拠品を1点(証拠品には2分の1、3分の1、1点がある)捨てて、犯人を逮捕する(事件カードを貰う)。

また次々と出来上がっていくモンタージュをみて、怪しいと思った場所に、自分の駒を移動させて部下駒を配置する事ができる。もしモンタージュが組み上がったときに、その部下駒がいたら、即座に証拠品を1点出して逮捕できる。部下は3個まで置けるが、1個につき手札の証拠が1点必要だ。

こうして事件カードをたくさん解決したプレイヤーが勝ちである。

最初は、特に何もやることなくぶらぶら。ここは時間の無駄なので、最初は1枚事件カードをめくっておくのが良いと思う。

そして、6の目が出た。事件発生。

美術館で絵が盗まれたとのこと。
先に美術館に着いたら、証拠カードを1枚貰える。

コタが美術館につき、証拠カードを手に入れる。


証拠カードは1点で犯人逮捕の証拠となる。また1点につき部下を1個配置できる。

そうこうしているうちにまたまた事件発生である。
今度は銀行で頭取が金庫に閉じこめられた。

それ、自分で入ったんちゃうの? と疑いを抱きつつも、銀行に急行する。

またしても事件発生。
デパートでモノレールが盗まれた。

と、まあこんな感じで次々に事件が発生していく。

証拠カードを2枚や3枚貰える事件もある。犯人が証拠を残しまくったヘボという事だ。

そしてモンタージュが揃っていく。


モンタージュは証拠カードの中に入っており、それが出たら古い事件からモンタージュを合成していく。こうする事で真犯人の顔が明らかになっていくのだ。一番上の絵画泥棒は犯人が確定したという事だ。こいつは体育館にいる!

モンタージュは頭、目、口と分かれており、出るたびに最も古い事件にはめていく。例えば、美術館泥棒で頭、口が揃っていて、更に頭が出たら、銀行強盗に頭がいくといった感じである。

ボードには全ての組み合わせの顔が描かれており、2カ所解れば、ほぼ検討がついてくるのだ。

コタ「これ、協力ゲームかな? ぼく、体育館にいくから、パパは図書館に行ってよ」

まあ、確かに二人プレイやと、場所が離れていると、どう考えても追いつかないので、結局、手分けして捕まえる事にはなるな。

後半は、モンタージュが足りなくて、1の目待ちという面倒な事になったので、手番毎にモンタージュを1枚引く事にした。

そして部下の使い方である。

わし「コタ、ここに部下を置いといた方がええで。後、口の部分が完成したらこいつの犯人の可能性がある」

そして、口が決まったらその感はドンぴしゃだった。

コタ「じゃあ、捕まえるね」

この方法が非常に効果的で、コタの部下は次々に犯人を捕まえていった。


コタの部下をボーリング場に配置。結局こいつは犯人だった。

捕まえる毎に、証拠品を1点捨てるので、手札がなくなる程である。

結局、こうしてコタが5人の犯人を捕まえて勝利した。

中には、パーラーで働いている犯人は2つの犯行を犯してた事もあった。悪いやっちゃ。

所要時間30分

ソマーリオ

やはりこれはスクールパンチシリーズの中でも名作である。
モンタージュ写真が次々と出来ていくシステムは、子供心を大変くすぐる。また同じ顔がボードに描かれているのも当時とても楽しかった。

そのモンタージュも、子供にはやや難しいながらも部下というシステムを使い、当たりをつけていくところもシステムとしてよく出来ている。タイミングさえあえば、自分で犯人を特定する事も出来るのだ。

犯人逮捕に証拠品として1点必要となるところも、テーマとばっちりあっている。

もちろん、これは当時出たスクールパンチシリーズとしての良さであり、今にしてみれば、サイコロの数字で進めるシステムはやはり古くさい。また、自分で犯人を仕立てあげるというところもかなりタイミングが合わなければ無理だ。

この部分はちょっとした改良でなんとかなる。例えば、モンタージュカードは1枚だけ保持出来て、自分の手番に配置出来るというルールにすれば、タイミングを合わせて犯人を作る事ができるし、より戦術的になるだろう。

良いゲームだ。

gioco del mondo