Wolfgang Kramer
&
Michael Kiesling
TMG
アークライト
2〜5人
45分
おいてけオバケ
駿河屋で購入
おいてけ〜、おいてけ〜
ここは西洋のおいてけ堀
道中にはたくさんの宝物が転がっている。
ところがそれを持って帰ろうとすると
おいてけ〜、おいてけ〜
とオバケの声がする。
それでも無視してると、
おいてけ〜、おいてけ〜
声が段々と大きくなり、それでも持って帰ろうとすると…
それは実際に試してみてください。
プレイ感
ひょっこりと変則小箱で出た黄金コンビのゲーム。お手軽そうなので購入した。コタ8歳とmiaとのプレイ。
ルールの記述がなんか分かりにくい。わかり易く書こうとしてるんやけど、順番仕立ての記述方法は、全部読まないと解らないし、後でちょっと調べるときにとても不便だ。セットアップには便利だが、ルール説明には向かない。小さい出版社なので、なんとか工夫をしようとしたのだろうけど。
セットアップは、タイルを2枚ずつスタートから順番に置く。最後の茶色マスゾーンは1枚ずつ置く。
小さなボード。タイルは2枚ずつあるが、進んでいくと、途中のものは洗いざらい持っていかれる構造となっている。
手番はサイコロを振り、複数ある駒(3人なら4駒ずつ)の好きなどれかをゴールに向けて進める。
その時、元のマスにタイルがあり、進めた駒しかいなかった場合、その元マスのタイルの一番上を手に入れる。
元のマスが空白やった場合、マスに描かれたお宝タイルをそこに置く必要がある。もしそのお宝タイルがなければ、オバケタイル1枚か、任意のお宝タイル2枚をゴールの方に近い空きマスに置く。
また、進んだ先が空きマスやった場合、架け橋タイルを置いて、上記のペナルティを防ぐことができる。
ゴールにたどり着けば、ゴールタイルを手に入れる。早い方が得点が高い。こうして全部の駒がゴールすれば得点集計する。
ゴールタイルの得点と、同じお宝の枚数によって得点が変わる。
1枚…1点
2枚…3点
3枚…6点
4枚…10点
5枚…15点
また手元に残ったオバケタイルはマイナス点だ。
最初、オバケのタイルを取りたくないあまりに、かなり苦労して進んでいた。
しかし、実はこのオバケタイルはほどほどに取って置いた方がよいというのは後半に気づく。
同じタイルを集めれば高得点。オバケタイルは必要となるので、2枚ほど持ってると良い。
というのは後半はすべて空きマスとなっている。空きマスからスタートする場合、お宝タイルを置いていかなくてはならない。ルールにも書いた通り、表示のお宝がない場合は、お宝2個失うことになる。しかしオバケタイルなら1枚で済むのだ。
同じお宝を手に入れるために、わしは駒を進めていたが、二人はどうやらオバケ回避にばかり夢中になっていた。
わし「あ、お前乗りやがったな」
次に動かせばお宝をゲットできるのに、駒を乗せてくる。こうなると我慢比べとなる。
単に我慢すれば良いというものではなく、早くにゴールすると勝利点タイルがもらえる。最後はオバケタイルが埋まるので、気をつけて進もう。
しかしいくら我慢しても、どうしても先に動かさざるを得なくなるときはくる。
じりじりとくる、我慢のし比べ。
最後は、オバケタイルが大量にあるので、一気に越えなくてはならない。
オバケタイルの失点は、かなり大きいのだ。
ここで橋タイルを残しておくのは大事だ。
橋タイルは、空白マスについたときに、先に置いておくことでお宝タイルの損失を防ぐことができるタイルだ。
ただその駒を動かすときに自分しか乗っていなかったら、その橋タイルを持っていけるようで、何度も使いまわしができる。これで合うてるのかルールを確認したが解らず。
結局、全員がゴールして、1枚オバケを残しつつも、わしが同じお宝を集めまくったので勝利。
所要時間45分
最後はこれでぶっちぎりの勝利。
miaのコメント
よく、こんなシステム考えられるねえ。
ソマーリオ
これ、いきなり作ったとしたら、とんでもない化物やぞ、と思うくらいに非常によくできたシステムやった。
もちろん
勝利への道
という元ネタはある。本人たち作なので、それをもっと推敲して仕上げてきた感じだ。
勝利への道は、全員にとって良いタイルと悪いタイルが決まっているのに対して、このゲームでは自分にとって良いタイルは他人にとって良いタイルではない。どのタイルを集めるかは、自分の作戦次第となっている。
また早めにゴールする場合、得点タイルを貰えるので、ひたすらじっと我慢していた勝利への道よりもずっとよくできている。オバケタイルの概念も、メリット・デメリットがよく出ていて感心する。
というわけで勝利への道では微妙に
に達していないと書いていたが、こいつは当然、
である。地味なタイトルやけど、めちゃ完成度が高い。ただしテーマと雰囲気で勘違いしやすいが、子供向けではない。
コンポーネントはイマイチで、なんせ小さいため、タイルにコマが乗り切らなかったりする。そこだけが残念だが、価格を抑える意味では必要だったのかも。
重要な翻訳ミスあり 2019-2-23
Twitterで知ったのだが、このルールに重大な翻訳ミスがあったことがわかった。
移動するときに空マスならタイルを置いていく必要があるが、一致するタイルがあればそのマスに置くとあるのが誤訳である。
正しくはゴール間近の空きマスに置くだ。つまりどんな場合でもゴール側からタイルを埋めていくということになる。
gioco del mondo