Wolfgang Kramer
&
Michael Kiesling
Ravensburger
2〜6人
20分
勝利への道
勝利への道にはいくつかの困難が待ち受ける。
最初にゴールした人が勝ちだって誰が決めた?
それは大きな間違いさ。
マイナス10点を取っても、一気にプラスにする方法だってあるんだぜ。
災い転じて福となす。
これが勝利への方程式だ。
プレイ感
まったくのノーマークからドイツゲーム大賞にノミネート。「あれは一体なんだ?」ネットで大騒ぎした。メビウスもその正体を突き止めるべく、即座に輸入開始。てんやわんやで、一躍時の人となった、そんなゲーム。
TAMが新婚旅行で仕事が山ほど溜まってしまった為、ゲームをする時間なし。つうわけで、BBと二人プレイにて。
最初に思ったのは、セッティングにやたら時間がかかり面倒くさいなという事。タイルを説明書通りに並べる作業が結構面倒。
並べる順番は最初は説明書通りがいいだろう。慣れてくれば色々出来るようにこのようにばらばらのタイル仕立てとなっている。
そしてスタート。ルールは簡単で、サイコロをふって、そのマスに自分だけしかいなかった場合、その駒を動かすと点数の書いてあるそこのタイルをゲットしていく。ほとんどはマイナスタイルなのだが、ボーナスタイルがあり、こいつは一番大きいマイナスタイルを1枚、プラスにするのだ。
今、ボーナスタイルを巡ってふたりが攻防しているところ。先に動いたら負けだ。木製のコマが番人ゴマで、他のプレイヤーのコマがある場合に限り動かせる。最初はボーナスタイルに載っているのだ。
プラスタイルの場所で、BBとにらみをきかせるわし。駒は複数あり、中立駒である番人も動かせる(プレイヤー駒と同じマスにある番人のみ)ので、ずっと居座り続ける。
先に動いたら負けじゃ、、
ちゃっかり前半最高のマイナス8タイルを確保するBB(笑) 今度はプラス8のタイル。ここは是非とも抑えておきたい。2つも載せてくるBB。果たしてどうなるか。ボーナスタイルは段ボール箱に体を突っ込んでいる犬である。ほのぼのしている。
粘りに粘った挙げ句、他のコマをドンドン先に進める結果になった。しかしまだプラス8タイルは動かず。
BBもかなりしつこく粘りまくる。
BB「これ動かしたらええんちゃう?」
「なんでやねん。お前こそこの人、そろそろ前に行きたそうやで?」
BB「いやいや、この人はここにずっと居りたいねんて」
しかし、サイコロの運はわしに味方した。先にBBが動かざるをえない状況になった。
「わははは」
BB「あー、この人動かさんとあかんやーん」
そしてまだまだ初心者のBBはここに気を取られるあまり、戦況をよく見定める事も出来なかった。
わしは周りの駒を周到に動かして、ボーナスタイルを何枚もゲットしていたのだ。
このゲームの肝はボーナスタイルである。
前半は、マイナスタイルを抑えてとっていたのだが、ボーナスタイルがあるだけに強力なマイナスポイントがどうしても欲しい。ラストにあるマイナス10点を狙う。強欲にマイナス9も欲しかったがBBがせまってきたために、諦めてマイナス8点で我慢。
ちゃっかりとマイナス10をゲットするわし。そしてマイナス8もゲットだ! ちなみに空いたタイルマスは、数えないので、適当にマップを縮めていかなければならない。この時点でまだプラス8の上に載ってる事に注目(笑)
二人ともゴールして、得点計算。
わし「39点」
BB「・・6」
わし「は?」
BB「6、うるさいなあ」
所要時間15分
全員ゴールで終了。
BBのコメント
絵がむっちゃ可愛い。ちょっとタイルの絵見ていいですか?
ソマーリオ
このゲームの唯一の欠点は、最初に並べるのがめんどくさいところ。それさえなければ、非常に簡単で初心者にも楽しめる好ゲームである。実際に、もう1回やりたかったのだが、並べるのが面倒で挫折したのだ。
サイコロの目が勝負の分かれ目になるのだが、戦略的な部分もしっかりと残されている。バックギャモンを簡単にしたようなプレイ感である。粘らないといけないところなど非常に似ている。バックギャモンは熟練者に絶対に勝てないが勝利への道はサイコロ運がもっと強い(バックギャモンはサイコロ2つ、勝利への道は1つ。ここだけで2倍の選択肢の違いになる)ので、一緒に楽しめるように出来ているようだ。
biscoさんがサイコロを振ってから考えるので、サイコロゲーム特有の「1出ろ1出ろ」みたいな盛り上がりに欠けると書いていた。これはバックギャモンも同じで、サイコロをいかに全体的な局面をみて有効に使うかのシステムとなっているので、普通のサイコロゲームと同じに考えないほうがいい。
どこでも書いているが、このタイルに描いてある絵は無性に可愛く、笑える。全然ゲームに関係なのだが、こういう工夫がとてもいい。ゲームとしては
に少し足りない感じだが、値段も安く初心者と楽しむのにお勧め出来る。ヴァリアントもたくさん公開されており、このゲームの可能性がとても広い事を示している。ただ並べるんが面倒なんよなあ・・・w
gioco del mondo