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Roberto Fraga
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HABA
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2〜6人
10分
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言うとおり描いて!
「これから予の言う通り書いていくのじゃ」
王様が言いました。
「そうそう、そこはまっすぐ下に…あっと行き過ぎじゃ」
「陛下、これは武器ですな。解りましたぞ! 攻めるのですな」
王様は満足そうにうなずきました。
プレイ感
まあ、なんとも楽しそうやけど微妙なゲームやなと思ってた。デザイナーはあのけったいなデザインをするフラーガである。多人数でやった方が楽しいだろうという事で以前二人でやったのだが、今回はmia、コツミ、OECとの4人プレイにて。
王様役と衝立を挟んで座る。王様は、中身が解らないように衝立に絵の描かれた紙を入れる。用意ドンで、砂時計をひっくり返して、王様がその絵の基点となるマークに磁石を動かすように指示して、それが終わると線を引くように指示していく。途中で、何の絵か解ったら、答える。正解したら1ポイントだ。王様役を持ち回りでやって勝敗を決める。
本日、ミイラの呪いについで、衝立ゲーム。一番最初は、わしが王様役で、適当に選んだのはマグカップである。
わし「青をまっすぐ横にスライドさせて…はい、ぴったし」
こっちはプレイヤー側。衝立を挟んで王様の指示に従って駒を移動させるのだ。
最初は基点となる場所に王冠駒を移動させるのだ。多人数プレイの場合、順番にやっていく。
プレイヤーは思いついた時点で、答えを言うていいが、基本ルールでは特に罰則はない。
わし「ピンクをその下、もうちょい、もうちょい…あ、行き過ぎ、ちょっと戻して。OK」
と基点を置かせる。わしの的確な指示の元、時間はそれほど経っていない。
そこから、フェルトペンを使って、どれとどれをどのように結んだ線を描くかを指示していくのだ。これが第二段階である。
基点を置き終えるとこうしてフェルトペンで描いていく。答えが分かれば早い者勝ちで答えるとよい。これはなんでしょう?
わし「青と赤をまっすぐに引いて」
mia「こう?」
わし「じゃ、今度は赤と白を引っ張って」
コツミ「こうね」
わし「赤とピンクを半円を描くように、結んで」
OEC「あ、マグカップ!」
わし「正解」
王様側からみた図。こんな感じでお題を差し込んで、指示をしていくのだ。
本来なら、当てたらその紙を貰うのだが、汚れたら嫌なので、紙にポイントを書いた。つっても覚えておけるので、意味はなかったけどw
次はOECが王様役。
基点をまず指示して貰って移動する。
これが基点。さて答えは? わしゃこの時点で解った。
基点を置いた瞬間、閃いた。
わし「弓矢!」
OEC「すげー! 正解」
全てを置く前に弓矢を当てた。やったー
この後、大人らしく、基点から当てるのが続出。
mia「ワイングラス!」
正解。
これがワイングラスとは凄い!
コツミ「あ、気球?」
OEC「正解!」
しかし中には難問もある。
基点だけでは解らずに、久々に線を引くことになった。
コツミ「んー、えーっと、赤を移動。えっと、こっちに」
一同「あー、いらいらする。もっとちゃっちゃと指示してくれ!」
なんと基点を指示するだけで砂時計の3分の2も使いやがった。一応このゲーム時間内に当てられないと、王様役がポイントを得る事になってる。このようにタラタラやられると、王様が得してゲームが破綻してしまうのだ。
そして線を描く。
さっぱり解らん。なんでしょう?
わし「ブーケ?」
外れ。
mia「あ、オバケや!」
正解!
答えはオバケでした。これはまったく解らんかった。
わし「これは解らんかったわあ」
砂時計ギリギリでmiaが正解。
本来なら一回ずつ王様をやって終わりだったのだが、10分ほどで終わり、時間が余ってしまったので、2週目に突入した。
結局、皆、大体均等に当てて、お帰りの時間が来たので終了した。一応、引き分けということで。
最初、UFOかと思った。
ベルでした。
OECのコメント
さくさくっと遊ぶ分にはもってこいかも。
あきおさんが弓矢当てたのにはビックリしたけど、コツミさんが早い段階で気球当てたのにはホント驚いたw
あと、miaさんが当てたオバケはまったく想像できんかった!
ソマーリオ
フラーガらしくけったいなデザインはそのまま。ただのお絵かきをゲームにしたのだから。実際にやってみると、なんとなく楽しめるから不思議だ。元々、お絵かきを当てっこするのは楽しいのだから、当然といえば当然かもしれない。
クイズを出され、それに解答するという楽しさなのだろう。ライバルは、もちろん周りのプレイヤーである。
皆が解らなかったものの正解を出すとかなり嬉しかったりする。功名心を上手く利用しているゲームだ。
コンポーネントはHABAらしく、しっかるとした感じ。フェルトペンで書いた絵も付属の布で簡単に消せるところも文句なし。絵もたくさん用意されてるが、大人ならば自分で書いた絵でやってみるとより楽しくなるだろう。
中には絵の答えが分らないのもあったりするのはご愛敬。大人を交えて子どもと一緒に楽しめる良作といえる。若干、ゲームの内容に比して値段が高いのが残念だが、コンポーネントを考えるとしょうがないのかも知れない。このままでも十分楽しいのだが、ゲームのシステムとしてもう一ひねりあればもっと良かったと思う。