Kosch

ホビージャパン
Lookout Games

2〜5人
60分

フォレストシャッフル

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『フォレストシャッフル』では、ゲーム中に3枚の冬カードが現れゲームが終了するまでに、生態的にバランスの取れた、動物や植物のための生息地を作っていくカードゲームです。
ゲーム中、プレイヤーの「森」に木々を植えていくことで、そこは様々な動物や植物や茸類が繁栄する森となります。

手番にプレイヤーは「デッキの上か公開されているカード置き場である空き地からカードを2枚引く」、
もしくは「カードを1枚プレイしてコストに等しい枚数のカードを空地に表向きで置く」ことになります。

カードは森の基本となる「樹」と、樹の上下左右のスペースに生息する(重ねて置く)、
上下もしくは左右に分割され別々の生物(「動物」、「鳥」、「昆虫」、「草」、「茸」など)の描かれたカードがあります。

森の生物はそれぞれ必要としている植生や場所、食料として必要とする生物、群れとなることなど、条件が記されています。
それらを考慮して森に配置することで生態系豊かな森となっていきますが、
カードは分割されているため一方の側として配置したらもう一方の側はあきらめなければならず、よく考えてプレイしなくてはなりません。

プレイ感

まったく興味がわかなかったが、ドイツゲーム賞を受賞したので買うてみることにした。そーじろ10歳とmiaとの3人プレイにて。実はコタも呼んでセッティングまでしてルール説明したのだが、寝て聞いていなかった事にブチギレて3人でやることにしたのだった。子育てしてる人に書いておくが、黄金時代は小学校6年生までやな。


このゲームはプレイ人数によってセットアップが違うので、やり直すことにした。
最初に手札を6枚ずつ配る。


手札6枚。木、上下、左右に分かれたカードがある。左上の数値がコスト。

手番はカードを2枚補充するか、カードを1枚プレイするかだけだ。
手札補充はボードに表向けにあるカードか、山札からブラインド引きする。
カードプレイする場合、カードを自分の前に出して、そのコストを手札からボードに表向けに支払う。支払った後10枚以上カードがボードに並べばすべて破棄する。ちなみに手札の上限も10枚までなので、9枚持ってたら1枚しかもらえない。

カードは木か、動物カードの2種類あり、木のカードにくっつける形でしか動物カードは出せない。動物カードは上下と左右と分かれており、上の動物を出すなら下の動物は無視して、木カードの裏に重ねて出す。


木の下にこのようにカードを半分だけ出すことで、1枚のカードで選択肢が2つできる。

基本的に木は上下左右と4枚の動物カードを出せるスロットがあるが、たまに動物の能力で同じスロットに複数枚出せるカードもある。これがルールに書いてなくて戸惑った。

カードは出したら効果を発揮する能力と、双眼鏡マークのついた条件を満たせば効果を発揮する特殊能力がついているのがある。双眼鏡マークは、コストとして支払ったカードが全てそのアイコンがついているなら発動するというもので、コストが3なら3枚ともそのアイコンがないといけないという厳しいものとなっている。実はこれもなんだかぼやぁっと書かれてて分かりにくかった。訳は例の人だが、これは上記と併せて元のルールライティングが悪いのかもしれない。

こうして、手番を続けていき、山札3分の1以降に入ってる冬のカードが3枚でたら即座にゲーム終了である。


冬カードが3枚出たら終わり。ボードには木を出したらカードを1枚めくるのと、10枚以上になったら廃棄するというアイコンが描かれている。
特にボードは普通に置けば9枚までしか置けないようにできてるのは分かりやすい。

場に出しているどんぐりの数(勝利点)を数えて勝敗を決める。

あ、そうそうもうひとつ分かりにくかったのが、森ってそもそも何を指すのかが分からなかったが、テキストを書いてるのを読むと、森というのはプレイヤーが出した場の事を指すようだ。こんなに簡単なルールなのに、ほんまに酷い。

ちゅうわけでゲームスタート。

ルールは簡単なのだが、上記の部分が分かりにくかったのと、カードの効果などが色々あってめちゃめちゃプレイがしにくい。

いちいち能力を確認しながらやらないといけないのと、直感的でないのでプレイ自体が煩雑な感じがする。特に双眼鏡の条件は、非常に気持ちが悪い。3枚コストのカードなんてこんなに条件が厳しいのに、これだけの効果しかないのかとか思う。

そんな効果もなんのその、そーじろのプレイは凄かった。

そーじろ「木出す」

・・・

そーじろ「木出す」

・・・

そーじろ「木出す」

わしら「え! また?」

もうカンバの木の能力でカードを1枚貰うのを使って、ひたすら木を出し続けていくプレイ。

わし「このゲームのテーマって、木に群がる生き物じゃないの?」


そーじろの場に木が溢れかえる。

そーじろ「木出す」

おいおいおい

と思ってたら、木は木でボーナスが付いてるやつが色々あってそうではないというのに気づいたのはもうゲーム終盤である。

わし、少しの木に生物を上下方向に住まわせるプレイをしており、miaは左右方向に住まわせるプレイを続けていた。


わしは上下というより上ばっかりに住まわせる作戦。

わしがなんで上下にしたかというと、左右方向はなんかやたらコストが高いのが多かったので自然とそうなったのだ。

そうこうしているうちに、3枚の冬が引かれた。

得点計算が、もうこれがめちゃめちゃ面倒でびっくりする。特殊な点数方式がカードによってたくさんあって、煩雑もいいところ。

結局、そーじろ一人だけが100点オーバーして圧勝してしまった。

所要時間60分


わしの最終


そーじろの最終。木だしただけやんけ。

とりあえずやり方が分かったので、次の日再戦することにした。

今度はわしが木を集めつつも左右方向の鹿プレイを行う。
またヒグマを使って一気にボードのカードを勝利点化した。洞窟カードはヒグマカードのためにある。

鹿を狙う狼も登場させて、2回目のプレイではわしが150点以上とって圧勝した。


2回目は鹿、鹿、鹿&狼&木&クマ で圧勝


クマは場にあるものをこのように全部ごっそり取って洞窟に置き、1枚1点のカードとする。

そーじろのコメント

カンバばっかりで勝った。あのカードお得なんだよね。

miaのコメント

なんだかよく分からないゲームだった。

ソマーリオ

もう得点が信じられないくらい面倒。これ、完全にデジタルゲームのデザインやろ。ドイツゲーム賞取ったのはデジタルのBGAが普及して、何度かやり込んだ人が多かったからやと思われる。ボードゲームでこれではプレイアビリティが低すぎる。

システム自体もそんなに大したもんではないが、まあ破綻しないように流れはきちんと作り込まれている感じはする。左右、上下に分割してるところが新しいのかもしれんが、なんとも思わん。

カスカディアとテーマもシステムも似たような感じがしたが、あちらはボードを使うことで2次元的にボーナスを狙うのに対して、こちらはカードテキストだけでそれをやろうとするもんやから、やたらと確認が多くてプレイアビリティを下げてしまったように思う。最後の得点計算はマジでない。

2回目は少し楽しかったので、カードの内容が分かって慣れてくると楽しくなるのはなんとなく分かる。セットアップが楽なところはリプレイ性がある。
あ、そうそう、箱は環境に配慮したビニール包装しておらず、シールで貼ってるだけなので注意すること。箱を傷つけずに剥がすのは苦労する。念の為ドライヤーで温めて剥がせばいい。どこが環境に優しいのか。見かけだけの環境保護。
テーマといい実はこれがマーケティングの一部で意識高い系がこぞって賞を与えたのかもと勘ぐってしまう。

なんかここ10年ほど(もうちょい長いか)、ボードゲームも末期症状やなと思った。やりたいゲームというのがなくなってきた。昔のゲームのリプレイをあげていく事を考えている。名作の再販も結構あるみたいやし、あの頃とはメンバーも違うしまた違うレビューになりそうなのも多い。

gioco del mondo