Reinhard Staupe

AMIGO

2〜5人用
30分

フェットナップ

関西では、ぎっちょ。
関東では、えんがちょ。
そしてドイツではフェットナップ。
子供たちの忌み嫌う言葉遊び。

プレイ感

簡単で楽しいという事で買うてみた。TAM夫妻とたっかんとの4人プレイ。


数字が10未満になると足していき、30を超えると今度は引いていく。それを繰り返して、自分が持っている島カードの番号を言うたプレイヤーに「フェットナップ!」と伝え、フェットナップカードを受け取る。フェットナップカードの少ない人が勝ち。

ポイントは、自分の島カードの番号は安全地帯だという事。まさか自分で、地雷を踏んで「フェットナップ」なんて言うやつはいない。この島カードは、数字が10未満や、30超えになったとき、ひとつ手前のプレイヤーが1枚貰える。つまり、ニア寄せがいいのだ。


自分の持っている島カードの番号を誰かが言ったら「フェットナップ」と宣言する。後は、数字に従って上にいったり下にいったりの繰り返し。当然、自分の島カードは安全地帯なので、その番号をしれっと言う。

カードには0〜9の数字があり、これを出すと同時に現在の数字から足し引きをしてカードを出す。島カードはそれぞれ隠して持っているのだが、フェットナップを食らったら誰が何を持っているか分かるのでこれは覚えておかなければ、再びフェットナップを食らうことに繋がる。

最初は、安全な数字がたくさんあるので、悠々と足しては引き、引いては足してゲームが展開していく。
ところが、島カードの獲得数が増えていくごとに、安全地帯はどんどんと少なくなってきて、まさに足の踏み場が無くなってくるのだ。

これがTAMがやたらとうまい。わしゃ、11とかニア寄せ番号を言うて、TAMに10を切る番号を言わせようとすると、「10」とか言うたりするのだ。そうなるとその隣のTAM嫁が10を下回る数を言わねばならず、TAMが島カードをどんどんと獲得していく。

ポイントは自分の島カードは安全であるがゆえに、手番はその数字を言いたい。これに引っかかって、その数字が安全だと思ってTAM嫁がそれを言ってしまう。わしのフェットナップを伝える。

これが徐々に増えてくると、もうほんまに足の踏み場がなくなるようになってくる。わしらが4枚に対してTAMは8枚もの島カードを持ち悠々自適。フェットナップと分かってても、言わねばならない瞬間。。。


わしが3枚しかないのに対してTAMは8枚も島カードを集めてた。

結局、TAM嫁がフェットナップを4枚集めてゲーム終了。フェットナップの少ないTAMとたっかんの勝ち。

所要時間30分

TAMのコメント

いやあ、島カードありまくって、むっちゃ楽勝でしたわ。

TAM嫁のコメント

むっちゃ悔しい〜。解ってても言わなくちゃならないのが辛い。

ソマーリオ

なるほど。これは確かに手軽で楽しめるワードゲームだわ。相手の数字を覚えておかんとあかんつうのが、記憶力の弱ったおっさん連中には辛いかも知れないが、数字はそんなにたくさんあるわけじゃないので、やってるうちになんとなく覚えていくことが出来ると思う。超記憶力のないわしでも普通に戦えるので、多分大丈夫と思う。

このゲームのよく出来てるのは、島カードは徐々に増えていくようになっているので、最後は踏み場がなくなりゲームが上手く収束するところ。増えては減り、減っては増える数字は、子供のころ学校や修学旅行でやったしりとりや、ドビンチャビンハゲチャビンとか、遊び方は知ってるが名前は知らない言葉遊びのいくつかに通じるものがある。

絵もかなりすっとぼけた感じがして、子供を交えて遊ぶには丁度いい。小学校とかの教室でやるにはとてもいいゲームだ。時間が30分とかかるので、島カードを調節して、10と30の範囲を12と28にするとか、フェットナップを2枚貰ったら負けにするなど変更すれば短時間で遊ぶことが出来るはずだ。

※島カードは10〜30まである。

そういう言葉遊びのノリなのでバリバリのゲーム性を期待してはいけない。またパーティゲームだが、ワーワーと大騒ぎにはならないので、近所迷惑性はとても小さい。あと、このゲームは2人からとなっているが、2人でやるととてもつまらないので、最低4人でやること。以前、ゲシェンクで紹介したお勧めカードゲームのもうひとつとはフェットナップのことである。

ちなみに関西のぎっちょは、親指を人差し指と中指の間を通してグッと握る、いわゆるあの卑猥な形を取る。これは男ぎっちょと呼ばれ、女ぎっちょは人差し指と中指を交差させるえんがちょと同じ形を取る。今から考えてみれば、ぎっちょといってあのマークを作ってたのを親はどう見てたんやろなw

gioco del mondo