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Emanuele Ornella
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TILSIT
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2~5人
45分
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ファンタジーパブ
オーク「親父ィ、酒をくれや」
酒場マスター「へいよ」
オーク「いやあ、ボケの人間どもをぶっ殺したあとのビールは格別だわぁ」
今日も豚の帽子亭の酒場は怪物たちで賑わっていた。
プレイ感
まだ大阪におったころ、東京に遊びに行った時に、どっかのお店に行って店員に勧められて買うたのがこれ。ルールが簡単そうだったので取り出してやってみることにした。こた、miaとの3人プレイにて。
パブでどんなけビールを飲めるかを競うゲームだ。
各種族によって特徴があるが、基本的には、ドアカードから入り、各テーブルを時計回りに回って、酒場のマスターの場所でビールを飲み、ほろ酔い気分でドアカードから出る。
初期配置。マスターは衝立があるが、これがすぐコケるので後で横にした。またテーブルを回るのに大きなキャラカードは非常にわかりにくい。
手番には、サイコロを2個振る。1個につき1アクションすることが出来るが、2個で1アクション行ってもよい。アクションは、マスターを出た目だけ時計回りに進めるか、自分のキャラクターを進めるかだが、ビールを飲んでる量だけ(千鳥足)、進む数が減る。
で、たどり着いたところに同じ種族がいれば全員、乾杯で自分の持っているコインを裏返してビールに変える。別の種族がいれば、強弱によって奢ったり奢られたりする。一人では飲めない。
また酒場のマスターを動かして、そのテーブルの誰か一人にコインをビールに変えても良い。
最初、各自4コインずつ持ってドアから入る。コインを裏返せばビールの絵になっている。キャラカードの左上には種族のマークがある。プレイヤーは色と絵柄で判断する。
ドアカードで、そのキャラの持ってるビールがコイン以上になってれば満足したので、サイコロ1個を使って、パブを出ることができる。その時のビールが得点である。これを規定枚数集めたプレイヤーが勝ちだ。
3人の場合は13杯である。
ただし支払うべきコインがない無銭飲食と、ビールを6杯の飲んだくれは、パブから叩き出されて、得点にならない。
キャラクターによって特殊能力がある。
トロルはアホなので、移動するときにコインを1個テーブルに置き忘れる。
オークは酒場のマスターの秘密を知っているので、マスターと同じテーブルにいれば、お店を出ることができる。
ドワーフは意志が強いので、反時計回りにも移動できる。
フェアリーは小賢しいので、移動した時にテーブルにコインがあれば1個もらう。
で、この書いてある順番が強い順で、下のキャラは上のキャラに奢らなければならないのだ。
ここで異種族間を記念して乾杯! なのだが、赤(フェアリー)は黃(ドワーフ)に、黃は紫(トロル)に奢らなければならない。
まずはドアに4コイン持った初期キャラを配置する。
わしはドワーフ、コタはフェアリー、miaはトロルである。
わし「移動するとき、お金おいてけよ」
mia「なんか最初から変なキャラが出てしまった」
コタ「4のゾロ目」
ということは、自分で移動させてから酒場のマスターを呼べばビールを飲める。
わしは4と6なので、まずはコタと一緒に
二人「乾杯!」
わし「いや、おごれよ」
コタ「酷いね」
mia「皆で飲もうぞ!」
わし「いや、お前のん奢らなあかんやんけ」
とこんな感じでゲームは進む。
酒場のマスターを使ってビール6杯飲ませて退場させる作戦もあり。
なんせ奢りパターンがあるのでフェアリーはかなり弱い感じがするが
わし「フェアリー同士で飲もう! 乾杯」
コタ「乾杯」
同種族で集まっていれば、他の種族は入れない。これが一番安心できる。
mia「でたい」
わし「でたいな」
でないと得点にならないが、出る条件が思った以上に曲者である。
コインの半分を飲まないと満足できないことに、ドアにたどり着くのも一苦労なのだ。
というのは、ビールを飲むと歩く速度が落ちるからだ。実のところ、これが結構忘れがちで、計算がめんどかったりする。
しかしmiaとわしはなんとか出ることができた。
マスター「お客さん、お金払ってもらわくちゃ困りますね」
なんとコタのフェアリー、奢りすぎのため金欠で追い出されることに。
コタ「酷い!」
お客さん、困りますねえ。と追い出されたフェアリー。
とこんな感じでゲームは進む。
そこからわしがトロルでたっぷりと5杯飲んで勝利点を重ねる。
コタだけは未だに得点できず。
わし「あー、くっそしもうた。あと少しで勝利やのに6コイン持って入ってしもうた」
コインは多ければいいってもんじゃなかった。
しかし結局、miaの追撃をかわしてそのままわしが13杯飲んで勝利。
所要時間45分
6コインのやつを入れるのは失敗だった。
miaのコメント
んー、なんか動きが分かりにくいのが残念。
ソマーリオ
実のところ、最初、ルールを間違っていた。マスターがいないと飲めない、マスターがいても一人じゃ飲めないと勘違いしていた。
元々のルールが悪いのか、翻訳が悪かったのか、記述方法が分かりにくかった。
そのせいで、考える工数が増えてしまった。
しかしながら、きちんとルールをまとめてしまえば、システムと内容がマッチしており、とても分かりやすいゲームである。
雰囲気も良いし、これはかなり面白いゲームだ。
キャラクターの絵も色によって違っているのもポイントが高い。
ただmiaも話してるように弱点があって、とても煩雑なところがある。
キャラクターカードが大きいのでどこのテーブルにいるのか分かりにくいのと、コインをポロポロ落としてしまうところだ。
これでプレイアビリティが大幅に落ちてしまった。ただ構造的に駒にすることができないのが痛い。
次回やるときには小さな入れ物があれば良いかも。
つうてももう10年以上前のゲームだし、マイナーメーカーだし、今ごろレビューされてもという感じか。
内容はとても良いのでリメイクすればいいのにと思う。
作者のオルネッラは、オルトレマーレ以来にやったけど、悪くないデザインやな。