Norbert Proena

Zoch

2〜6人
30分

墓場の吸血鬼

夜ごとに人の生き血を吸う吸血鬼
彼らを殺すには、棺をみつけ、木の杭を心臓に突き刺す必要があるという。
君たちは吸血鬼ハンターとなって、彼らを永遠の眠りに誘うことができるだろうか?
早くしないと。この街には吸血鬼が溢れている。

プレイ感

まだボードゲームに舶来の香りがぎりぎりプンプンしてた頃、おもろいという評判があったが値段が結構したので買わずにいた。Joeyamaさん家に遊びにいった時に、安く譲ってくれた。そろそろコタもできるやろということで、出してきた。miaを含めての3人プレイにて。


吸血鬼のタイルをそれぞれ均等に配る。吸血鬼タイルは裏向けに一直線に並べ、左右2枚ずつ表に向けておく。
手番になると、ボードに置かれている棺の蓋をめくる。蓋の色が両端の吸血鬼タイルの色と一致していたら、その吸血鬼を墓場におさめて棺の蓋を閉じる。続けて、他の棺を開けて同様に繰り返す。
吸血鬼の色が違って棺に納められないときは、自分のにんにくタイルを棺に納めるか、何もせず蓋を戻して手番終了である。


全部で60枚。吸血鬼タイルは左右2枚ずつだけ表向ける。両端の吸血鬼の色の棺桶を探すのだ。

開けたら、すでに吸血鬼が納まっていたら、杭駒を1個貰って手番終了である。杭駒が3個揃ったら、他のプレイヤーから1枚ずつ吸血鬼タイルを受け取らねばならない。
そこににんにくが納まっていたら、そのにんにくのプレイヤーから吸血鬼タイルを1枚受け取る必要がある。自分のにんにくなら、他のプレイヤー全員から1枚ずつ受け取る。いずれにせよ、にんにくを取り出して、手番終了である。

こうして自分の吸血鬼を一番早くなくしたプレイヤーが勝ちだ。


このようにめくった裏に色があり、同じ色の吸血鬼を棺に収めていくのだ。

見ての通り、思いっきり記憶系のゲームである。その数60というべらぼーな数。

最初は、気持ちよく棺を開けては吸血鬼を納めていくことが出来る。

またネズミが発生すると大喜びである。

コタ「ネズミでた」

ネズミが出ると、周りにある棺を次々に開けていき、さらに吸血鬼も納める事ができるフィーバータイムである。


ネズミは6枚だけある。ネズミが出たら、隣接する蓋を好きなだけ開けてよい。が、もちろんその時のルールは基本ルールに準拠する。

しかし、こういった順調な出来事もすぐに破綻をきたす。

わし「あ、寝てた」

杭を手にする。

mia「しまった。いたか」

と全員が次々に失敗していく。

そうなると簡単に杭が3本集まり、吸血鬼の数が増える事になる。

といっても、全員が、そうなので、単に吸血鬼のたらいまわしだ。


こうやって空の場合、にんにくを埋めておく事もできる。

人というのは、元々の性質としてその癖を超える事は出来ない。
何度やっても同じ場所を開けてしまうのだ。
確か、ここは開けてないハズと思っても、やっぱり依然開けたところだったりする。

mia「これ、もう空いてるとこないんじゃないの?」

と、わしもそう思う。

このままでは終わらない。そこで


ここらへんから煮詰まり、順番作戦を実行に移す。

わし「こっから順番にみなで開けていこう」

そういうルールを作ると、確かに空いてるとこはいっぱいある。

こうやって半ば強制的にゲームを終わらせることに成功した。

miaが勝利。

所要時間40分

miaのコメント

これはちょっと記憶が厳しすぎる。

ソマーリオ

プレイ時間の割に、ものすごく長く感じる。え、まだこんなけしか経ってないの? と思ってしまうのは、やはりゲームが単調だからだろう。

あまりにも厳しい枚数なので、ネットで調べてみると、ここまで枚数が多いと覚えられる訳なく、パーティゲームとしてやるという意見が多数だった。なるほど。

しかしパーティゲームとしても、渡した吸血鬼がすぐに戻ってきたりして、かなり不毛な感じがして、正直わしの好みのゲーム性ではない。

コンポーネントはZochらしく、文句のつけようがない。5mmはあるタイルの厚み、きちんとはまる吸血鬼の穴のサイズと蓋の閉まり具合、絵柄の多彩さ、何をとっても一級品である。

今回わしには合わなかったが、ドイツゲーム大賞2004年にノミネートされているくらいなので、メンバーが違えば楽しいセッションになるのかも知れない。6人までできるので、また機会があればやってみる。つーか、これ多人数でこそおもろいゲームちゃうのという気がしてきた。

gioco del mondo