Alan R. Moon

Aaron Weissblum

Schmidt

3〜4人
90分

カピトール

ローマには7つの丘がある。
この丘に移住した多くのローマ人が建築を開始した。
ひたすら平たく建てるものもあれば、天空にそびえ立つものもいる。
神殿を建て、円形劇場を建設する。
ローマの繁栄は今始まった。

プレイ感

ムン様にはまった頃、ひたすらかき集めたゲームのひとつがこれ。アムレット、サンマルコと共に同時にドイツゲーム大賞にノミネートされた。

マニア受けするゲームらしいが、わしには合わんやろと大勢の意見。しかしマンハッタンに近いつう話も聞き、いったいどんなんかとTAM夫妻と3人プレイ。


カードを使って、建築資材2つを手元の建物に載せるか、手元の建物に屋根をつけるか、手元の建物をボードに出して完成させるかを行いたいだけ行う。


建て方にルールがあり、地区は色毎、三角屋根と丸屋根、高さの制限がある。右に支柱の形をした得点ボードがある。

序盤、それぞれがポイントを稼ぐために、別々の地区に建築を開始する。ポイントは、ラウンドごとに地区で多数の建築資材を持っているものが2点、公園があれば1位と2位に+1という1点の重みのでかいゲームである。


序盤、最初から公園が2つあるカピトリーノの丘に人気が集中。TAMはここを抑えようと2軒目を建築する。

自然、公園がすでにある土地が人気となる。

ラウンドの最後に競りフェイズがあり、ここで公園、劇場(補充カード1枚増える)、神殿(地区のポイント2倍)などを競っていくので、カードを全部使ってしまうと、何も買えないことになる。それから得点集計だ。

さすがにそれほど点差はつかなかったが、一等地であるカピトリーノの丘ではTAM夫妻が激しくしのぎを削り、TAMビハインドを許す。

地区支配者だけが1点を手に入れるので、競りラウンドでの公園は重要だ。ただ公園は2位のプレイヤーにも点数が入るので、注意が必要だ。

地区は最高階数と同じか1段高い建物だけしか建てられないので、自然建物はどんどんと高くなる。更に、三角屋根と円屋根があり(ひとつのエリアは3つの地区からなり)地区は全て同じ屋根、エリアは2種類の屋根の建物が必要なのだ。

手元で建築資材を積み上げて、用意するので、どうにも建てたったって感じがしないのが残念。あらかじめ用意しておき、それから建てるのだ。

このペースやと10階建てくらいになるんちゃうのと思いきや、後半は意外と伸びない。喜んで4階立ての建物なんて手元で用意した日にゃあ、どこにも置けん!! となるのだ。


こんな風に資材を組み合わせ、場に一気に登場させるのだが、一旦置いたものは取り外せない。まさか4階建てがこれほど役に立たないとは思わなかった。やたら用意するTAM(笑)

TAMは終始ビハインドを許したものの、劇場を配置し、手札を増やしていく。

珍しくTAMが「これだけは置いとかんと」とのたまい、競りに賭けた。

わしゃ神殿が2倍になるので、これを狙っていくが、TAM、公園を落札して、それをカピトリーノの丘に配置。


公園を落札して、カピトリーノの丘での最多を決めるTAM。これで土地は全てソールドアウト。

あ! と思ったのもつかの間、カピトリーノの丘の土地はなくなり、TAMの支配確定。カピトリーノの丘は、公園が多く、非常にポイントの高い土地なのだ。

最終ラウンド、かなりのビハインドをとっていたTAMがこのカピトリーノの丘で、それまで競り合ってたわしらを一気にごぼう抜き。

所要時間90分


完全にあそこで負けてしまった。お見事。

TAMのコメント

大賞、これちゃいます? この年の大賞なんでしたっけ?
新婚旅行でローマ行った僕らには楽しかったですわ。さすがはムン様。

ソマーリオ

やたらとTAMは気に入ってたが、わしとしてはいまいちキレがないなあと思った。

手元で建てて、場に配置するってのがどうにも馴染まない。また、点数の付け方が、競りで手に入る公園などの効果が強力なので、勝つためにどれがどう繋がっているのかもやもやっとした感じでしかなく、解りにくく感じた。

全て木製のパーツで出来上がったボードは、いかにもローマ時代を思わせ、観光地などに置かれてもいいくらい非常に出来がいいが、好き嫌いの分かれそうなゲームである。建てるという行為だけをゲーム化したので、勝利に対する方法がイメージしづらくなってしまったように思う。ゲーマーズゲームだろう。マンハッタンにはまったく似ていない。経済ゲームではないからだ。

また点数ボードがにょきにょきと伸びる支柱となっているのが使いにくいと評判だが、糊付けせずにやったら丁度いいくらいに浮きが出て、見た目も使いやすさも良かった。

gioco del mondo