Jeff Chin
Andrew Nerger

R2i Games
Engames

1〜5人
30分

キャンバス

amazonで購入

真っ白なキャンバスを自分の色に染め上げて、あなただけの絵を完成させましょう。あなたは、芸術祭への出展を目前に控えた画家として、透明なイラストカードを組み合わせて絵画を仕上げていきます。
最も名誉のある賞を取るためには、獲得するカード、カードを重ねる順番がカギとなってきます。カードの組み合わせが、絵画のデザインと、作品のタイトルをプレイするたびに異なるものにするでしょう。
キックスターターで16,000人以上のバッカーを集めた話題作です。油絵の完成をモチーフとしており、プレイヤーは、場に並べられた透明な絵画のパーツが描かれたカードを収集していきます。最終的に収集した透明カードを重ね合わせて合計3枚の絵画を完成させます。
ゲーム開始時に、目標が指定されており、絵画が目標通りに完成していれば高得点を得られます。 箱にフック掛けの穴が空いており、壁に掛けて収納できるというのも大変オシャレです。

プレイ感

見た目だけのゲームだけというのがなんとなく分かってたので、スルーしてたがScoutのオインク版が送料無料キャンペーンをやってたのでなんとなくついでに購入してしまった。
コタ12歳ソージロ8歳miaとの4人プレイにて。


各自、3枚の背景カードとパレットチップ4個を受け取る。
今回使う得点カードを4枚ランダムもしくはシナリオ通りに並べるが、最初はオススメの得点カードを使った。その上に色に合わせたリボンチップを置く。
ボードに絵タイルを左詰めに並べる。


場にある絵カードを3枚組み合わせて1つの絵画にするのが目的である。一番左の絵はそのまま手札にできるが、2枚目以降はパレットチップを置いて取る必要がある。上に並べられたカードの条件を満たせばリボンチップを貰える。

手番には次のどちらかを行う。
1.ボードの絵タイルを1枚とって手札にする。
2.手札の絵タイル3枚を好きな順番に組み合わせて、背景カードと合わせて絵画の完成をする。

絵タイルを取るときは、一番左の絵はそのまま受け取れるが、2番目の絵を取ろうとすると1枚目にパレットチップを1つ載せる必要がある。3番目を取る場合は、1枚目と2枚目に1個ずつ載せるというよくあるパターンだ。その後、左詰めになるように絵タイルを補充する。
また手札は5枚までしか持てないので、そうなったら絵画の完成しかできない。


得点カードの見方は、一番左は全色アイコンが揃っていれば赤リボン、アイコンが4つ揃っていれば緑リボン、レインボーがちょうど1つ現れていれば青リボンが貰えるという意味。その下の数字は最後にその色のリボンの数に応じた得点となっている。基本的に3枚の絵の完成なので各色リボンの最高は3つという意味だ。


カードの絵はフレーバーであり、下にあるアイコンがボーナスの条件となっている。
バンクシーぽくて、手に入れたカードをどのように使うか。

絵画の完成時は、タイトルを読み上げて(なんと自動的にタイトルができあがる)、評価を決める。
評価は得点カード4枚で決めていく。得点カードは置かれた場所の各色のリボンチップに対応しており、その要素を満たせばリボンチップ1枚貰えるという形で評価していく。同時に2つ達成できる得点カードもあり、その場合はリボンチップを2枚貰える。

こうして全員が3枚の絵画を完成させたらゲーム終了。先に3枚完成させたプレイヤーの手番はパスとなる。


完成した絵はタイトルが自動でつく。ちなみにこの絵は全色アイコン揃っているので赤リボン、アイコンが4種揃っているので緑リボン、ボーナスは太陽が1つあるのでボーナスリボンがもらえる。

得点カードの一番下に書かれている対応する色のリボンチップ数によって点数を加算する。
得点のリボンは全部で3枚の絵なので最高3つまでの表示となっている。

ルールは非常に簡単だが、得点カードの見方が最初よく分からなくて手間取ってしまった。下の数字のところはゲームの最後に関係する勝利点で、上のアイコン部分がリボン1個手に入れるための条件となっている。またカードの置き場所によって、貰えるリボンの色が毎回違うということだ。

このゲーム、なんといっても見栄えのアイデアが面白い。
絵カードは透明のカードに一部描かれた絵となっている。つまりこれを3枚重ねることで、1枚の絵画が完成するということだ。またカードにはタイトルが書かれているので、絵のタイトルが出来上がる。

最初、得点というかリボンの貰い方がいまいち分からずに苦戦する。
要は、絵カードの下に描かれているアイコンと色を見ろってことなのだ。得点カードにもよるが、全色揃えるとなんとかなりそうな感じはある。


これは全色、アイコン全部、△のペアのリボンをゲット。

コタ「え、僕、同じ色を集めたらいいのかと思ってた」

コタ、思いっきり偏った集め方をしてた。すでに手札は4枚である。

わし「そんな単純なゲームはさすがにないやろ」

コタ「ちーん」

ところがコタ、意外とリボンを貰う。

コタ「やった」


コタがなんとか組み合わせたカード。意外にもリボンを貰う。

なんと各色をあわせた形のソージロよりも高得点なのだ。
まあ、得点カードによるので当たり前といえば当たり前なのだが。

同じ色のアイコンは上書きされるので、3枚の絵カードの組み合わせ次第で、得点を変えることができるので、あれこれ工夫を凝らす必要がある。
そういった意味で、最適解を見つける長考し易いタイプのゲームといえる。組み合わせがかなりあるからだ。ただこの程度のゲームで長考するとダレるので、適当に楽しむのが良いと思う。

そうこうしているうちに、先に書いてしまったが、ようやくリボンチップの最高が3枚というのがよくわかった。作る絵画は3枚なので、全てリボンを貰えれば最高点となるということだ。得点はリボン数によって指数関数的に上昇するので、同じリボンを集めたほうが良い。

特殊なのはボーナスリボンである。これは、アイコンマークによって貰える数が違ってくる。このリボンは1つ2点となっている。

わし「このレインボー、きっつ」

mia「そうなのよ。丁度1つってのが意外にめんどい」

コタ「ぼく、レインボーが強いのかと思って、そればかり集めちゃったよ。ちーん」

わし「ほんまや、レインボーだらけや」


タイトル聖域だけw。めちゃめちゃレインボーで偏ってる。

もしもーし。

受験勉強しすぎて頭おかしくなったのか?

ソージロ「できたー」

わし「お、得点は伸びんけど、めっちゃいい絵ができたやん」

ソージロ「でしょ」

ソージロは出来上がった絵画に喜んでいる。
そもそもこのゲームはそういった楽しみが全てやと思う。得点は二の次だ。

ソージロ「あ、パパ、ここ見て」

ちょんちょんと指を指すと、絵カードにひび割れみたいなのがある。

わし「あー、これ、実はカードに保護フィルムが貼ってあるみたいやねん。剥がれてきたら剥がしてくださいと書いてあった」

たぶん、ルールでそれを読んでなかったら慌ててたと思う。ただこの保護フィルムのせいで透明度が悪くなってるので剥がしたほうがいいかもしれん。

と、まあこんな感じで全員が3枚の絵画を作ってゲーム終了。


わしの作った3つの絵画。


わしの集めたリボン

リボンで得点集計する。

わしがトップやけど、特に勝った感はない。そういうゲームではないからだ。

所要時間60分


コタの絵画


ソージロの絵画


miaの絵画

ソマーリオ

見たまんまのゲームで、得点があることで、ぼやっとした印象をなんとかゲームの形にまとめている。決して、凄く楽しいものではないが、やってて疲れないのと雰囲気がいいので、またやりたくなってしまう。

得点パターンはかなり多いので、もっとやり込めばゲームとしても楽しめるようになるかもしれない。絵画の公開に関しては手番待ちをする必要はないので、じっくりと時間をかけて重ね合わせを考えても良いし、途中で入れ替えてもOKくらいな感覚で遊ぶのが良さそう。
このゲームは、他人との絡みはほとんどない。完全ソロプレイといっても良いからだ。

一応、絡み要素としてパレットチップを置いてとるという方式はあるが、他のプレイヤーがどうしても欲しいというカードは分かりにくく、あまり効果がないように思う。
もう少しだけ絡みを増やせば、もっと引き締まったゲームになるだろう。

追加のカードを出ているが基本的なパターンは変わらず、あくまで絵のカードの種類を増やすだけそうなのでゲーム性には関係ないと思われる。

今回は得点が分かりにくくて時間がかかってしまったが、次回からは公称通り30分くらいでできるゲームだと思う。
アイデア勝負だが、見た目で惚れた人は是非プレイして欲しい。満足すると思う。ターゲットが明確なため、BGGでも意外とレイティングが高かったりする。
ボードゲーマーよりも絵が好きな人向けのゲームだと思う。

gioco del mondo