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Reiner Knizia
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blue orange
アークライト
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2〜4人
45分
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ブルーラグーン
美しきブルーラグーンの島々へ、部族の力を結集し、生活圏を広げましょう。
青き入江(ブルーラグーン)の楽園のごとき島々――
その前人未到の地は、誇り高きポリネシアの船乗りや冒険家にとってはまさに宝の山。
資源を集めつつ、部族全員の力を借りて、さまざまな島に生活圏を広げましょう。
プレイ感
大人が楽しめるお手軽にできるゲームはないかなと探してたらくにちーのこれが見つかった。あまり話題になっていないようだが、評価はぼちぼち悪くない。mia、コタ8歳との3人プレイにて。
沙漠をこえてのような陣取りゲームである。ゲームは2ラウンド(得点集計が2回)に分かれている。
準備として、資源コマを袋にいれてランダムにストーンサークルのマスに配置する。
初期配置。得点集計されやすいようにボードの周りに各島の点数が描かれている。
最初のラウンドでは、海にコマを配置するか、すでに置かれている自分のコマに接触するようにコマを配置するかを行う。
コマは2種類あって、原住民コマと、集落コマがある。集落コマは陸地にしか配置できない。
コマを配置したときに、資源コマが置かれていれば、それを手に入れる。
イメージとしては資源コマを手にするためにコマを配置していく感じだ。
全ての資源コマがなくなるか、誰かの手駒がなくなるかしたら、第1ラウンド終了で、得点計算をする。
得点計算は、資源コマの種類や数によるものと、島に最大配置しているもの、島全体に配置してるもの、と結構種類があるが割愛する。
で、その後、再び、資源コマを袋に戻して、再配置する。コマは、集落コマはその場に残して、あとは手元に戻す。
第2ラウンドは、海に直接コマをおけない。今度の起点は残した集落コマとなる。
ルールと得点集計は同じで、合計点が高いプレイヤーが勝ちである。
まずは次の手番に資源が取れる海にコマを置くのが基本。
mia「じゃ、ティキの近くで」
コタ「ぼくもティキの近く」
と、資源のなかでも単体でポイントを貰えるのと、資源コマとは毛色が違うなんか強そうという理由だけでティキ、大人気。
まずは海にボート面にしてタイルを置く。そこから上陸して各資源を取っていくのだ。
ティキの再分配が完了すると、自然とわしは同じ資源を集めることになった。
得点体系はさすがにくにちーだけあって、同じ種類を多く集めても、各種類集めてもバランスは取れている。ただし最低でも2個以上集めなくては0点である。
次に重要なのは、8種類すべての島に上陸しておくこと、だ。これは割と簡単な割に、得点がでかい。自分だけが出遅れるわけにはいかない。
そして差がつくのは、一筆書きで島と島をどれくらいつなげたか、だと考えた。
わしはイメージ的にここらへんをつなげようと予めいくつかの布石を打っておいた。
第1ラウンド終盤
わし「ほな、ここに集落を置く」
mia「あ、忘れてた!」
集落は第2ラウンドの拠点となるので、絶対に配置を忘れてはいけない。
この配置がまたこのゲームの妙でもある。
集落コマは5個しかない。どこを拠点として、広げていくかを想像して置いていかなければならないのだ。
そこからは集落配置合戦である。一番良いところは、上記に加えて、ストーンサークルの横だ。すぐに資源をゲットできる。ちなみに集落をストーンサークルに置いてしまうと、開始時に取り除かれてしまうので注意が必要である。
そしてコタがコマを起ききって、ラウンド終了。一応、コマは集落コマも合わせて置ききるというルールなので、置けなかったプレイヤーはいない。
得点集計で、なんと満遍なく資源を集めていたコタがトップ、二番手が同じのを集中的に集めていたわしだ。miaは完全に沈んだ。
mia「ティキ、点数低いじゃん。。」
点数計算は結構めんどい。得点計算のシートはついているので、そちらに記入すればいいのだが、貧乏性なので。
第2ラウンド、ティキ人気一気に下がるw
ここで集落をどのように配置したかで、有利不利が決まる。
第2ラウンドは、集落だけを残して、資源を再配置してスタートする。集落が拠点となるので、第1ラウンドで綿密に計画を立てておく必要がある。
わしはここで全上陸をやろうと思うものの、miaとコタに上陸を阻まれる。
わしも当然仕返しをする。
この再上陸合戦が実は第2ラウンドの目玉となる。
第1ラウンドは海に配置できるので、簡単に島を制覇できた。
しかし第2ラウンドでは先に書いたように集落コマは5個しかないため、8つの島に配置するには、上陸作戦が必要となってくるのだ。
最終面。
そのまま資源コマが全てなくなって、ゲーム終了。
第2ラウンドでは、島の制覇と、一筆書きがかなり差をつける要素となっている。
結局、わしがコタに逆転勝利。
所要時間45分
結構ギリギリで勝てた。
ソマーリオ
くにちーらしい、緻密な陣取りゲームだが、特に可もなく不可もなしといった印象を持った。先にも書いたようにもっとも近いのはなんといっても沙漠をこえてである。実のところパステルカラーのコマを使っているおかげで、砂漠というテーマの割にあちらには華やかさがあったが、ブルーラグーンは華やかさがないのだ。
その分、コストダウンされており、駒の厚紙は安い圧縮されていないボール紙だ。ただ木製の駒については造形を頑張っている。特に集落駒はかわいい。
もともとこのメーカーは安価に出すメーカーのようで、良いところは残し、カットできるところはカットするのだろう。全体的にチープさはある。
運要素のない完全情報公開ゲームで、ドライ過ぎなゲームはわしの好みではないだけで、アブストラクト好きには評価がぐんとあがるだろう。
このゲームの欠点は、点数計算の煩わしさと、第2ラウンドに関する資源の再配置だ。資源駒の造形がしっかりあるおかげで、袋の中に入れても余裕で盲牌可能で、ずるいプレイヤーが担当すれば、意図的に再配置できるのだ。
まあ、資源駒はどれを取ろうと、有利不利はない緻密な得点体系なので、そこまで気にしなくてもいいかもしれないが、これはあまりよろしくないなと思ってしまった。
新しいプレイヤーが増えた今、くにちーといってもそれほどピンとこない方が多いかもしれない。そういう人にこそこのゲームは勧めてみたい。
そうそう、コタにもmiaにも評判は良かったので、翌日すぐに再戦した。