Alan R. Moon

Avalon Hill
Z-man games

3〜6人用
45分

ブラックスパイ

駿河屋で購入
機密文書を盗み出せ。
しかしもし捕まっても当方は関知しない。
なおこのテープは自動的に消滅する。

プレイ感

アランムーンの古いトリックテイキングを今頃Z-manが掘り出してきた。デザインがしゃれおつなので、買うてみることにした。オビ湾、COQ、タメラとの4人プレイにて。


オビ湾「カード格好良いじゃないすか」

COQ「でもこのカード、丁寧に扱わないと剥げてくるという噂です」

オビ湾「何、コースター付いてんの?」

COQ「ゲームには意味ない、雰囲気アイテムです」

というか、わしのゲームやのに2人でぺらぺら…

前回、ギュンターブルクハルトで紹介したトリックテイキングのたまに得点する奴もあるが取ったらあかん系である。スートは5種類で切り札はなし。特徴は、フォローはスートもしくは数字で行う事と、黒の7はブラックスパイ(失点がでかい)で6枚もあること。


黒の7がブラックスパイだ。数字のフォローを忘れがちなので注意してやるように。

最初に、配られた手札から3枚を隣の人に交換する。それから親であるオビ湾が一回マイナス点を食らわされると、自分の持ってるマイナスカードがここぞとばかりにオビ湾に集中。

実のところ親になりたくないと思う方がトリックテイキングのシステムからしたら楽ちんなのだ。


剥げるという噂のカード裏面。カードデザインの黒が美しいだけにそこは残念。

延々とオビ湾がマイナス点を稼ぎまくる結果に。

オビ湾「これマイナス全部集めたらプラスに転じるんだっけ?」

COQ「えーと、その他のプレイヤーがマイナス200ずつ食らいます」


オビ湾に集中砲火。

さすがにそれはないやろと思ってたら、あれよあれよと言う間に全部集めてまいやがった。

わし「えーと、じゃ、これで予行練習は終わりで、今から本番な」

オビ湾「ちょっと、何ゆってんすか! このままやりますよ」

そこからはさすがにそんな事にはならず、一発目のセーフティリードを崩せず、オビ湾ぶっちぎりの勝ち。

所要時間45分


唯一、ブラックスパイだけがまったく同じ価値を持っている。この場合は最初に7を出したプレイヤーが勝つ。つまり親。

オビ湾のコメント

はっきりいって、まだいまいちルールが解らなかった最初の1プレイでしか、あんなの出来ませんね。このゲームからブログ復活させよかな。というても書くことないなあ、これ。

ソマーリオ

マイナス点タイプのトリックテイキングにありがちな事がやっぱり起きた。親になるより子のままでいる方が簡単なのだ。親を続けるという事は、マイナス点を集めてしまうという事。

このゲームでは通常のマストフォローに、数字でもフォローしてもよいというルールが加わっている。割と見逃しがちなのだが、それで親の移動を推進しているようだが、やっぱり親が圧倒的不利というのは否めない。

このゲームを楽しむためのプレイスタイルを想像してみると、このマイナス点を集めまくるのがこのゲームの本来のあり方じゃないかという議論となった。
周りはそれを阻止するために立ち回るという。だからこそブラックスパイのカードが多くて、それを持ち去ろうというのを阻止するのだ。

間違ってたら申し訳ないし、実際にそうやったら楽しいのかも知れないが1回のプレイではハートに代表されるようなマイナスタイプのトリックテイクとしか映らなかった。まあ、タイトルからしてブラックレディのパロディである。またラウンド数が非常に多く(実は今回は削っている)、延々と特に特徴のないトリックテイクをやるには、わしらは年を取りすぎていた。

当時、トリックテイクが新鮮やった時代なら、非常に楽しいゲームだったかも知れないが、現在ではかなり見劣りするゲームのように思った。
ただまだこのゲームの本領を感じ得ていないのは確かなので、再びやるような事があれば評価は変わるかも知れない。

カードのデザインなどはとても良いので、酒を飲みながらやるといいかも知れない。剥げるらしいけど。

gioco del mondo