Phil Walker-Harding

Lookout games
ホビージャパン

2〜4人
30分

クマ牧場

駿河屋で購入
かぎられた土地を無駄なく活用して、自分だけのクマの楽園を作ろう!
あなたの街に新しいクマ牧場ができ、あなたはその計画を担当することになりました。
適切な飼育をするためには、クマたちには狭いオリではなく、大きな運動場と広い厩舎が必要です。
しかし狭い用地にこれらを揃えるのは容易ではありません。
上手にパズルを完成させれば、価値の高いクマたちを牧場に飼育でき、栄誉あるクマの像を設置して、高得点を得られるでしょう。
最も素晴らしいクマ牧場を作るのは誰でしょうか?

プレイ感

熊といえば、熊嵐で、恐ろしい野生動物なのだが、このゲームは絵柄がかわいらしく、ルールも7歳児でもできそうなので購入。mia、コタとの3人プレイにて。


手番に、自分の持ちタイルを1枚、自分の熊牧場ボードに置く。置いたところにあるマークに従い、タイルをもらったり、牧場の拡張ボードを追加したりする。牧場ボードがすべて埋まるたびに、クマの銅像タイルを貰う。

タイルを貰えるマークは3段階あり、段階によって取れるタイルが違う。しょぼい緑マークは点数が0のタイルしかないが、単純な形なので、ボードを埋めるには絶対に必要だ。2段階目の白は、メインとなるマークで、早くに取った方がタイルの点数は高い複数のタイルによって形成されている。3段階目のオレンジは、特殊な形をしたタイルで、1枚ずつしかないが、点数が高くなっている。また拡張ボードにしか3段階目のマークはない。


一番左が緑の緑化タイル。真ん中が白、右端がオレンジのタイル郡である。見ての通り、左側だけ複数枚となっており、得点も上の方が高い。1枚タイルは特殊な形だが得点が高いのだ。

こうやって、だれかが4枚の熊牧場をすべて埋めたら、各自1回ずつ手番を行ってゲーム終了。
並べられたタイルの点数合計が高いプレイヤーが勝ち。同点なら、持ちタイルが多い方が勝ちである。

スタートプレイヤーが有利なので、初期の持ちタイルは、スタートプレイヤーから順に1マスタイル、2マスタイル、3マスタイルとなっている。気を付けなければならないのは、手持ちタイルがなくなるとパスしてタイルを1枚手に入れる必要があるので、常にタイルを手に入れられるように配置していく必要がある。

スタートはコタから。トイレタイルを緑に配置して緑化タイルから1枚手に入れる。

わしは、白のマークにおき点数の高いタイルをもらうことにした。もちろん狙いは1枚タイルの得点の高い奴だ。


ボードに描かれたマークをタイルで埋めた時に、その効果が発動される。殆どはタイルだが、人が3人集まってるのはボードの拡張で、穴になってるところにはタイルを置くことが出来ないクマの銅像の予定地である。1つのボードを埋めたら、クマの銅像をここに建てるのだ。

ただ選ぶときにすげぇ、時間が掛かる。選択肢が膨大なもんやから、どうやったらええんやろと、あれこれ取り上げては試す試す。

というわけで、終始無言のままゲームは進む。

わし「よし、完成!」

まずは最初にボードを埋めることに成功。工事中の場所に、一番点数の高い熊の銅像を建てる。熊の銅像は、早いもの順で点数が高いのだ。


このようにボードを全部埋めたので、残っているクマの銅像で一番高い得点のを建てる。早い者勝ちだ。

1手の差というのがほとんどで

コタ「完成」

mia「完成」

と続く。

さてボードをいかに組み合わせて、特殊タイルを貰うかだ。
ボードに描かれるマークの位置がまた違ってて、こちらは2択しかないのだが、やはり少し悩んだりする。


ボードは最大で4枚まで。正方形に並べているが、特にルールに記述がないので、どのように組み合わせても良いかと思われる。

そうこうしているうちに、1マスのタイルがなくなる。

コタ「わ、全部埋められない」

わし「こんなこともあろうかと、早めにゲットしといたった」

コタ「ここに置いて、完成」

わし「いや、ちょっと待って。そこに置くと、次のタイルがないからゲームオーバーなるんちゃう?」

コタ「えー!」

必ず手元に次のタイルを置いとかないと、次に置くタイルがなくなり詰まってしまう。実はルールとしてはパスすれば1枚手に入るのだが、失念してた。

わしもこの縛りのおかげでえらく苦労した。一度に2枚のタイルをゲットできるようにやっとかないと、遊びがなくなってしまうのだ。

mia「やった。これで終わり」

手持ちタイルをいっぱい持っていたmiaが4つのボードをすべて埋めてゲーム終了。


ラスト。ここから得点を足すのが結構めんどいので、途中経過をメモしておくほうがいいかも。

ここから得点計算だが、大量にタイルがあるので非常にめんどくさい。

結果、miaの勝利。

所要時間30分


これが勝利したmiaのボード。

コタがもっかいやりたいというので、今度は二人でガチ勝負。

・・・7歳児に負けるとは・・・orz
わし、これ無理かも。

翌日、久しぶりにわしのおかげで幸せいっぱいのCOQ一家が訪ねてきた。
コタがクマ牧場をやりたいというので、mia、COQ、コタと4人対戦。

少し作戦を変更して、熊の銅像を後回しにして、先にボードを拡張して、すぐにオレンジの点数の高いタイルを確保する。前回、前々回は、細かいタイルを置いたことで、ボードの埋め率が低かったのだ。大きなタイルで基本は構成していくべきだ。

回りが次々に熊の銅像を建てていく中で、安い熊の銅像しか建てられない。

最後は1手差でわしがボードをすべて埋めた。が、熊はものすごく安い。

こりゃあ、負けたなと思ったら、勝ったやん! こういう作戦もありなんやな。

コタのコメント

これ凄く楽しい。

ソマーリオ

ルールを読むとパッチワークの多人数版という感じがするが、パッチワークと比べて、選択肢が膨大なため結構長考してしまうのが難点。ここをもう少しルールで縛れば良かった気がするが、そうなると方向性が違ってきてしまうために、個人で手を入れるのは難しいだろう。

長考しがちとはいえ、終わってみれば30分程度しか経っていない。体内時計では90分くらいのイメージだ。
パズルを組み合わせるという行為がいかに脳みそを使っているかがわかる。

このゲームはなんせきちんと埋めないといけないゲームなので、余計に頭を使うのだ。

クマ牧場というテーマの割に、まったくテーマ性を感じさせないパズルがシステムの主体となっている。正直、熊の絵、要らんわ。終わってみて「可愛い牧場ができたー」なんて誰も思わない、それくらいパズルテースト抜群なのだ。

あまりにもパズルパズルしているので、個人的には好みではないが、コタがやたらと気に入ってる。パズル好きな人ならお薦めできる。
上級タイルもあるので、今度、それで試してみよう。

あ、そうそう、衝立が付いてるが、どうやって組み立てるんやろとあれこれ悩み、ネットで検索をかけて、ようやく組み立てたらまったく役に立たなくて衝撃を受けた。

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