Alan R. Moon
&
Aaron Weissblum
Gold Sieber
3〜4人
70分
アムレット
ゲーム説明
旅は続く。
私たちは銀が欲しいんですよ。もしあなたが銀をくれたなら、この宝石を差し上げます。
「今回は私に譲って貰おう」
旅は続く。
彼らは、様々な災厄から身を守る護符、アムレットを造る職人である。
それぞれ独自の手法を使って、板金加工された土台に美しい宝石をはめ込んでいくのだ。
プレイ感
やたらとでかい箱にプラスチック製の宝石がいっぱい。そのくせなぜかボードはとても小さい。ゴールドジーバーお得意の邪魔な箱である。
これは、
サンマルコ
、カピトールと並んでムン様ヴァイスブルムの黄金コンビで2002年に3つもゲーム大賞にノミネートさせた競りゲームである。
周りの評価では強力な魔法合戦というダイナミックなゲームらしい。TAM、ケッカク、後から合流したTAM嫁と4人プレイ。
最初はこんな感じで全ての宝石をセットアップする。見難いが真ん中の左のとこにとんがり帽子のパーティー駒があり、この位置で宝石の競りを行うのだ。場所によって競りに使う資源は決まっている。海なら金、森なら銀という風に。
このゲームは2回の競りがある。魔法カードの競りと宝石を入手する競りである。
まずは魔法カードの競りが行われる。自分の気に入った魔法に関して10個あるエネルギーチップ(最初に2枚カードを貰っており2個ずつ乗せるので6個スタート)を使って競る。この競りのええところは高く買えば買うほど魔法効果が長続きするという事である。毎ラウンドチップを規定枚数取り除いていき(しかも手元に戻ってくるとチップは再び競りに利用できる)なくなったら魔法カードを捨てるのだ。という訳で競りのシステムというだけで、損したとか激しく競ったりといった事はないのだ。
わしは鉄の洪水つう、鉄カードがわんさか生まれるカードをゲットした。毎ラウンド鉄を3枚貰える。
資源カードを貰ったあと、メインの競りフェイズにうつる。海なら金、砂漠なら銅など各土地は求める資源が違っており、それに応じたカードで競りをするのだ。ただし都市だけは何で競ってもいい。
競り勝てばその土地に置いている宝石を1つ貰える。これを異色7つ集めるか8つ集めるかすればゲームに勝利する。
わし「4」
TAM「5」
ケッカク「おります」
TAM嫁「うーん、、6」
ええー!! この資源カードの少ない序盤でいきなり7を言うてええのだろうか? いくら鉄の洪水で若干のアドバンテージがあるとはいえ、、、
わし「7」
そうここには緑の宝石が置かれている。緑の宝石があれば鉄をどんなカードにも変えられる魔法を最初に持っているわしとしては絶対に欲しい宝石なのだ。
鉄の洪水で生み出した鉄をごっそり使う。
うーん、、これで良かったんかのう。考えてみたらエメラルドの魔法って2個しか載ってないから次のラウンドで消えるんよ・・・・
しもうたあああ!!
TAM「じゃ、1枚貰います」
な、なんじゃ??
富の魔法、6枚以上で落札した場合、そのカードの1枚を貰う。。。
そのフェイズ資源残り1枚ではどうする事も出来ず、宝石1個だけ獲得。
TAM、富の魔法で資源成金となりつつ第二ターンへ
うーん、、なんか序盤大きなミスをしたような気がする・・・
後悔しつつも鉄の洪水で、少し鉄分補給。
ふう、あぶねえあぶねえ、貧血になるとこだぜ。
一気に資源持ちになったTAMと、壁があるところでは好きな資源に出来るというカードを持つTAM嫁が主導を握りつつ競りは行われる。
今は我慢の時である。数ターン我慢すれば鉄の洪水で再び資源持ちになる筈だ。なんといってもエネルギー5個ものっけたんやから。鉄の洪水は維持コストが高く2ずつ消費するがそれでも9枚のカードが手に入る筈だ。
TAM「じゃ、この魔法使います」
見ると暗黒の渦という魔法。
効果は、、好きな人のエネルギーチップを2枚取り除く。
TAM「じゃ、あきおさんの鉄の洪水で」
・・・
・・・
ぶっころーっす!!!
いったんはここで後退した俺だが、せこびっち作戦で金属カードがいっぱい貰える魔法ばかりを狙いつつ、挽回を狙う。
そして、とうとう転機はきた。
もうベヘリットが、ぐぁわぁ! と開くくらいの転機である。
皆が金をあまり持っていないのは分かっていた。
そう、俺は金を必要とする海ばかりを狙って移動開始したのである。
わし「じゃ金1」
ケッカク「パス」
TAM嫁「パス」
TAM「パス」
うおっしゃああ!
がんがんと色違いの宝石を集めイーシャンテンなわしのアムレット。右下にごっそりとエネルギータイルが載った魔法が置いてある。毎回規定枚数これを取り除いていき、なくなると魔法の効果が切れる。
更に同じ枚数で競り勝つという魔法カードをゲット。
TAM「3枚」
わし「3」
TAM「4枚」
わし「4」
すさまじくやらしい魔法である。この調子で一気に4個獲得して、色違い5個を集めた。つまりはイーシャンテンである。
わし「じゃ7」
TAM嫁「8枚」
わし「8」
TAM嫁「9枚」
むう、、、ここで勝てば色違いリーチとなる。
しかし、ここで9枚といっていいのだろうか? TAM嫁は9枚しか持っていないので(ここは都市なのでどの金属カードでもいい)9と言えば勝てる。しかし・・・
わし「パス」
TAM「ナイス!」
そこから俺の持っている色の場所へ場所へ移動させられる。
しまった!!
しょうがねえ、と同色の色をゲットして7個獲得してリーチとする。
リーチはリーチなのだが、茶色の宝石がだぶってしまい、8個獲得しなくてはならなくなった。
結構無理して買うたんで金属カードが残り1枚になってしまった。
むうう、、こんな事ならあそこで9枚と言うときゃ良かった。
と思うのもつかの間
TAM「1」
全員パス。
そう、誰も銅を持っていないのだ。
TAMこれに気づき、砂漠へ砂漠へ、そして一気に4個獲得してあれよあれよと言う間に7色アムレット完成!
負けたー!!! あそこで最初の金属なし状態を思い出して躊躇したんが敗因やったわ。
見事異なる7色でTAMがアムレットを完成。
競りに勝った者が場所を移動させるので、トップたたきは当然であった。しくじった。
所要時間70分
そのころ、ケッカクと、TAM嫁のアムレットはこんなけしか揃っていなかったとさ。でも、TAMもこんな状態から一気に7色そろえたから最期まで油断は出来ないゲームである。下にあるのが資源カード。これを手札にするのだ。
TAMのコメント
この魔法のエネルギーチップのアイデアがおもろいですね!
まあ、それビッグチーズつうゲームのぱくりやねんけどな。
そうなんですか。でも上手くまとまってますよ。
ソマーリオ
もっと皆がいい勝負して粘れるんかなと思ってたが、豪快に追い込めるゲームであった。
俺もTAMも1枚で落札出来るケースで一気に宝石を獲得したように、油断のならない展開となるからだ。
魔法は強力で、誰がどの魔法を現在保持しているか見極めないと、さらっと鳶に油揚げをさらわれる。このゲームはやりこんで魔法を覚えると、楽しくなるだろう。
プレイ感は競りが2回もあるくせに、軽い。特に魔法の競りは競りという感じじゃないし、シビアさもないので初心者でも分かる。宝石の競りも相場は分かりやすい。しかし、問題はテキストのいっぱいある魔法である。これは初心者にややこしいだろう。
おもろさは、まあまあ楽しめるといったところ。ちょっと変わった毛色のゲームがやりたいと思ったら丁度いいかも。宝石は11色もあり凄い凝りようだが、プラスチック製でやや安っぽいのが気になった。まあガラス玉でこんなけ多くの種類の宝石は作れないか。
あと、英語版は、金属じゃなくて地火風水らしい。和訳シールは
こちら
。ただし独語版。英語版は地火風水に変えてくれたらいい。
gioco del mondo