Reiner Knizia

Gold Sieber

2〜6人
40分

アフリカ

ルール説明

タイルをめくって、規則に従って置き直す事によって得点を貰う。


ゲーム全景。アフリカ上にタイルがぎっしり敷き詰められている。どんどん探検しろー

プレイ感

クニッツィアがゲーム大賞を獲りにファミリーゲームを作ったと、安田均が絶賛していたが、周りの評価はいたって冷静。前に一度、甥っことやった事があるが、ルールが煩雑でいまいちおもろくなかった。

今回はナナキと二人でやってみようと思って出してきた。前と同じくやたらとルールの説明に手間取る。どっかで載ってた「とんとんぱ、とんとんぱ」の呼吸で教える。

※ 2マスまで進んで隣のタイルをめくれる。それが手番に二度出来るという擬音である。

で、とりあえずスタート。

前はなかなか奥地に進めず苦労したんよなあ、と思うのもスタートするまで。

お、Tシャツやん!

あ、鍋やん!

と、アフリカ民芸品のオンパレードでどんどんと奥地に進む。このゲームではアフリカ民芸品だと即座にゲット出来るのでスペースが生まれ奥地に進めるのである。これがいきなり動物やら遺跡やら原住民やらやと進めないのでかなり苦労するのだ。序盤は特に空きスペースがないので大きく左右される。

で、ナナキは最初行き詰まって、探検場所をあっちこっち移動している。


広々としたアフリカの大地を闊歩するわしの白駒。かたや、すんずまりばかりのタイルを引くナナキの茶色駒。タイルによって即座にゲット出来るものと出来ないものがあるので、このような格差が生まれる。


なんか調子いいぞー。次々に民芸品をゲットするので探検地が広がる

その隙に、日本で買い占めた百円ライターで、原住民たちの秘宝を浅ましくゲットしていくわし。原住民も大喜び、わしも大喜びである。

象がでた。

ぱおーん!

ライオンがでた。

がおー!

村だ。

「この文明の利器とチビTを交換してちょんまげ」

交渉成立。


文明の利器(百円ライター)で原住民と交渉(騙して)して得たお宝タチ。真ん中が銅ナベで、右上がチビTである。

原住民だ。

お前はもっと向こうで狩りをしろ!

シマウマだ!

ぱからんぱからん

きりんだ!

きりきりーん?

とまあこんな感じで探検を進める。


ライオンはライオン同士集めよう。カバはカバ同士。なんて自然なアフリカの大地なんだあ! ライオンはライオン同士いるなんて。肉食獣が一カ所に集まるとは、なんてなんて自然の摂理に準じているんだあ。

気づいた時にはナナキに圧倒的リード。

意外とおもろいやん。

単なるタイルめくりなんだが、悪くない。

結局、大量リードを保ったまま勝利。

所要時間40分


ラスト前の姿。おおー、なんか見事に白人たちに荒らされたアフリカの大地が広がってるではないかー。地図が完成したようで後で眺めてみるとなかなかによし。動物の分布図がアフリカの広野に広がってる。


ズームアップ! とても優しい白人お得意の原住民棲み分け政策のおかげで、あちこちの部族は分散させられ先祖代来の地を追われ嬉し涙を流す原住民たち。原住民は動物と違って出来る限り離れたところに置くと得点するのだ。

ナナキのコメント

この悪徳商人めええ! 百円ライターでアフリカ民芸品をゲットしまくるとは。

でも動物が出てきてなんか楽しかったです。

ソマーリオ

前はカタンにはまった甥っこが早くカタンをやりたいがために急かされおもろくなかったが、今回はちと見直す事にする。(当時は安田めええ! なんつうゲームを見る目がない奴じゃ。と思ってた。ごめんしてちょ)

探検のムードがファミリーで楽しめるようになっている。かつてアバロンヒルが出してたアフリカ探検というクレヨンを使うゲームがあったが(これは別のところからアバロンヒルが版権を買い取ったらしい)、ヘビーゲーマー向きでやたらと時間がかかったが、これはわずか40分でアフリカ探検の気分が味わえるのである。

そして運の要素が強いファミリー向けでありながら、きちんと考えどころも残されているのが好感度高し。

終わった後のゲームボードを見てみると、アフリカの大地に、動物たちが群れをなし、原住民がだだっ広いところに隠れて狩りをしている。そんな箱庭的なゲームなのだ。

セットアップが大変という話だが、ボード上で麻雀のようにじゃらじゃらして、ぴっぴっとずらして置いていけば、すぐに終わるし、今回も続けて2回やったがなんてことはなかった。

とここまでほめておいて、今からけなす。

まず、このコマ。なんじゃ、こりゃ! プラスチックでちゃっちいわ、塩化ビニール使ってるわで、「これがドイツゲームの誇りやで」とHPに書いてるわしが恥ずかしくなるわ!

そして別の意味で致命的なんが、冒頭にも書いたやたらと説明しにくいルール。酷い。これのときはこう、あれのときはこう、と規則が多すぎる。やってみんとさっぱり分からんぞ。非常にシンプルなルールであり、初心者にぴったりでありながら(逆に言うとヘビーゲーマーには物足りない)、ルール説明が難しいという致命的矛盾を持っている。これが世に言うクニッツィアジレンマかあ! ではないぞ。。。

コンポーネンツの面からも、内容のジレンマからも、これがドイツゲーム大賞に輝く事は絶対になかったなと思う。ドイツゲーム大賞の対極にいるようなゲームなのだ。

このゲームの評価はとても微妙だ。ただ女性には楽しいらしい。ナナキもその日、買いやがったくらいである。

このゲームの登場シーンは、ヘビーゲーマーが「ちょいと軽いもんでもたまにはやるか」というくらいしか思いつかない。もっとルール説明が楽ならなあ。勿体無いな。

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