Roberto Fraga

HABA

2〜4人
10分

おさるのダンス

うっきっき…
うっきっき…
うっきっき…
おさるたちが集まって、何か話しているようです。
うっきっき…
うっきっき…
うきーうきうきー!(モンキーダンス!)
ボス猿のかけ声と共に全員が不思議な踊りを始めました。
一番踊りの上手なおさるさんを見つけてみましょう。

プレイ感

バースにはまっていた頃、フラーガも面白いデザインをしていると知った。なんとはなしに、スカッド7と卵のダンスを持っていたが、フラーガというデザイナーを狙って買うたのはこいつが初めて。輸入数が少ないのですぐに売り切れると睨み、入荷と同時に購入。BBと二人でやった時は面白くなくてずっとタンスの肥やしになっていたが、家族旅行に行った時になんとなく持っていった。小学校と中学校にあがったばかりの姪と甥と兄と4人プレイにて。ちなみに写真はBBと二人でやった時のもの。


場に並べたタイルにはそれぞれ違ったポーズを取る猿の絵が描かれている。プレイヤーは密かに自分のお猿の人形をそのうちのひとつと同じ形にする。で、用意ドンの早い者勝ちで、他人のお猿の形を見つけてその上のタイルに自分のココナッツカードを被せるのだ。カードは3枚あるので、次から次へと被せていい。


これ。この中から好きなポーズを選び、自分の針金人形にさせるのだ。先に作った人は「うっきっき、うっきっき…」と待つ。

当たりなら、そのカードを貰える。これを最初に4枚集めたら勝ちという、書いているだけで阿呆っぽいルールである。ルール説明を終えると、皆、口をあんぐり。なんせゲームスタート。

わし「うっきっき、うっきっき」

兄「うっきっき、うっきっき」

姪「うっきっき、うっきっき」

このゲームの阿呆っぽいのは、人形をタイルと同じポーズにすると待つという意味で「うっきっき、うっきっき」と言うのだ。それから全員が揃ったところで

甥「うっきっき、うっきっき」

わし「モンキーダンス!」

の一声で、全員一斉に場に人形を出す。それからは早い者がちで他プレイヤーのポーズを探してココナッツタイルを被せていくのだが


モンキーダンスのかけ声と共に自分のココナッツタイルを相手の人形だと思ったタイルに置くのだ。間違っても罰則はないので、置いたもん勝ちだ。罰則があるのはないポーズを作った人と、自分のおさるのポーズに置いた時だけ。ココナッツタイルは早い者勝ちなのでドンドン置いていい。

わし「ど、どれやねん!!」

兄「わからん、どれ?」

そう、このゲーム、針金人形の作りが雑で、上手く曲がらない。ポーズが思いっきりフィーリング勝負で分かりにくいのなんのって!


あんまりポーズが似てないなんて言うちゃいけない。針金が戻るのだ。

わし「よし、これで一通り終えたな」

姪「うん」

お猿は4体しかいないのに場にはココナッツタイルが7枚も置かれているし…_| ̄|○
一人ずつ正解かどうかを確かめる。

わし「これ、正解、じゃ、このタイル持ってな。これ、不正解、こんなんおらん」

兄「なんでや、これちゃうんか?」

わし「阿呆、よう見ろ。ここ、手、交差さしとるやんけ」

兄「な、なにぃ。こんなんもあるんか!」

という訳で第一ラウンド終了。

第二ラウンド、第三ラウンドと過ぎると共に、皆、作りがますます雑に。

わし「さっぱりわかんねー!」

兄「お前、これ、ちゃうんか?」

わし「阿呆、よう見ろ、左足、微妙に曲がってるやんけ」

兄「ちゃんとわしのんみたいに分かりやすく作れや」

わし「ちゃんと作りたいのは山々やが、人形の作りが酷くて上手く曲がらんのじゃ」


モンキーダンスだ、うっきっき。可愛い。これでも曲がってるのよ(笑)

わし「おい、お前のん、どれやねん?」

姪「うーんと、これ」

わし「さっぱりわかんねー」

姪「わざと分かりにくく作ったの」

わし「そんなゲーマーみたいな事すんじゃねーつうの」

と、終始、こんな会話がなされ、結局、姪が4枚ゲットして勝利。後半は微妙な猿がわんさかと出てきたので、全員とりあえずココナッツタイルを置いとけって感じで、12枚全部出てたな。それでとりあえずゲットしたこともある。

所要時間10分


姪が作ったのが赤色のおさる。ポイントは手の交差やね。

兄のコメント

皆、ちゃんと作れよ。

ソマーリオ

阿呆だ。所要時間は10分程やけど、おそろしく疲れた。もうたっぷり遊んだって感じのネタゲームである。

雑な人形のおかげでやたらと盛り上がった。日本製のきちんとした人形ならここまで盛り上がらなかったかも知れないが、この雑な人形の作りもフラーガは折り込み済みなのだろうか?

なんせ、針金の量が少ないのか、曲げたと思っても「みょーん」と戻ってしまうのだ。おかげで真っ直ぐか、曲がってるかの判定がむずいのなんのって。作った本人も忘れてしまう程である。

フラーガ、おそるべき阿呆デザイナーである。このノリは、卵のダンスに通ずるものがあり、果たしてこれをゲームと呼ぶかどうかあまりにも微妙だ。正直、をつけるのすら悩んだ。未だに果たしてこいつにをつけて良かったのかどうか考え中なくらいだ。

バースのゲームは、仕掛けが変わっていても明らかにゲームになっているのに対して、フラーガはパーティのアイテムを提供しているだけというイメージである。適当にパーティグッズを買うてきて、それで遊び方を考える、そんなデザインをする。バースと同じ仕掛けデザイナーではなくパーティグッズデザイナーと呼びたい。己が肉体を使わせるゲーム多すぎである。日本にも昔からあるボディコンツイスターと同じタイプだ。…別にボディコンは要らんが。

フラーガデザインらしく一戦一戦が、時間の短い割に体力を消耗するので、何度でも出来るゲームではないが、適切な場所で取り出すと、これほど盛り上がるゲームもないだろう。小箱で、旅行にも便利なので、安く手に入れられる点も評価できる。決して真面目なメンバーもしくは二人プレイでやってはいけない。常に最大人数の4人でこそ活きてくるゲームだ。

gioco del mondo