Guenter Burkhardt

ギュンター・ブルクハルト 1961年 ドイツ

この人を語るには最初にトリックテイキングを語らねばならない。トリックテイキングは、カードゲームのジャンルのひとつで、本来ははげたかの餌食などの同時出しは呼ばず、マストフォローをトリックテイクというようだ。
親プレイヤーがカードを出す。次のプレイヤーはそのカードと同じスートのカードを出さなければならない。
で、場にあるカードの親カードと同じスートで一番数字が高いプレイヤーがそのトリックを制して次の親プレイヤーとなる。つまり親カードと同じスートを必ず(must)出す(follow)しなければならないという事。

ドイツ人はこのトリックテイキングがやたらと好きで昔からあれこれ品を変えて出してきた。トランプで有名なのは、ホイスト、コントラクトブリッジに代表されるような取る系とハーツ、ブラックレディに代表されるような取ったら駄目系である。ちなみにホイストは、80日間世界一周の主人公フォッグが大好きである。

一昔前なら、変態トリックテイキングの究極はバスシュティッヒだった。しかし時代は変わり、ルールをこねくり回すわ、こねくり回すわ。いつの間にやらトリックテイク職人ナンバー1になってしまったのが、この人ギュンターブルクハルトなのだ。
しかしそれは氷山の一角なのである。そこを見ていてはブルクハルトそのものを見失う事になる。

ブルクハルトの本領は、誰もが考えつくけど絶対それ、ゲームに落とし込めずにボツになったアイデアやろというようなのを盛り込んじゃうところなのだ。
トリックテイクを使ったのはたまたま利用しやすかったからに過ぎない。なんかどっかからへんてこなアイデアをとってきて、それをゲームにとり入れちゃう。ええのか、そんなんで?

この人、変なんです。

最初はよく解らないかも知れない。しかしやればやるほどスルメのような味わいがあるのがギュンターブルクハルトのデザインだ。
絶対に初心者にはお勧めしないが、最近多いデザインの良いとこ取りをした優等生ゲームに辟易したような人がいれば、訳のわからないデザイン(褒め言葉)のギュンターブルクハルトをお勧めしたい。面白いか面白くないか、それは自分で決めるのだ。終わってから後でじっくり考えて「そう言われてみれば、あそこが面白かったかも知れない」なんてなんとか面白みを自分で見いだしてやる、そう思われるデザイナーはおそらくこの人以外にいないだろう。
ドイツゲーム好きの間でも通ぶるなら「俺はギュンターブルクハルトが好きだ」なんて言うとちょっと格好良い。

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