Josh Cappel
Adam Gertzbein
Z-Man
2〜4人
45分
ワサビ!
へい、らっしゃい!
今日は活きの良いマグロが入っているよ。
まずは何から握りやしょ。
プレイ感
その圧倒的なコンポーネントに惹かれ購入したが、ルールが頭に入ってこずやる機会を失っていた。そのうち普通みたいな評判が流れて、益々やる気がなくなっていたが、もう邪魔やし一回やって売ったろという思いで、ルールを読みやってみることにした。
コタ9歳、miaとの3人プレイにて。
ボードにネタを並べる。プレイヤー人数に応じたアクションカードを選定し、ボード横においておく。
各自、2,3,4,5と書かれた10枚の課題タイルを持つ。
高級食材以外のネタを3個選び、左隣のプレイヤーにわたす。更に順番に2,3,4,5と描かれたレシピタイルから、3枚選んで取っていく。ネタタイルもレシピも隠し情報で、衝立で隠しておく。数字が大きなレシピは難しいレシピだ。
衝立にレシピを差し込み、ネタタイルを隠す。誰がどれを取ったかは、覚えておけばいいのだが一応隠し情報である。
衝立の左側にはゲーム内に登場するすべてのレシピが記載されている。最初なので、簡単な2のレシピと3のレシピ2枚にした。
手番になったら、ネタを1枚簀の子に置いて、3枚になるように補充するだけ。
ただし、縦横でみて、レシピ通りの並びが出来たら、レシピを公開して得点する。レシピと課題タイルは対応しており、2のレシピなら2の課題タイルを取って裏向けにして得点側にするのだ。各数字のレシピは課題タイルの数だけしか作れない。例えば5の課題タイルは1枚しかないので、5のレシピは2つ完成させることが出来ないということだ。
ルールは単純で、縦横に自分のレシピを作っていくだけだ。並びまで同じなら、粋だねとなり、ワサビを貰える。
見ての通り、エビを完成させている。
またレシピの完成は順不同だが、並び順まできちんと再現出来てたら、粋ということで、課題タイルに描かれている数のワサビを貰う。ワサビは1個につき1点だ。当然2のレシピは並び順は常にあっているので粋はない。
そしてこの手番にレシピを完成させたら、アクションカードを選んで手札にすることができる。アクションカードは、手番に1枚使用することができる。使用したカードは再び利用できる。2枚までしか持てないし、この手番で使ったアクションカードを手に入れることはできない。
レシピもネタも手番終了時に3枚ずつになるように補充する。
あるいは、ネタを置くのをやめて、レシピを好きな枚数、入れ替えることも出来る。ネタの交換はできないが。
こうして、10枚の課題をすべて解決できたプレイヤーが勝利する、か、簀の子がすべて埋まってもゲーム終了で、完成させたレシピの勝利点+ワサビで勝者を決める。簀の子の広さは人数によって少し変わる。
ちゅうわけで、最初にわしがコタの、コタがmiaの、miaがわしの初期ネタを選ぶ。
わし「じゃあ、ネギと大根ときゅうりな。うわっ、不味そう!」
コタ「パパ、ひどい!!」
わし「しょうがないのう。ほな、お前の好きないくらと鮭と鰻な」
こたには大好物のネタを初期手札にしてあげた。いくらというより納豆に見えるな。
コタ「やった。じゃあ、ママは天かすとネギと玉子」
mia「こんなの、誰が寿司で使うのよ!!」
と、序盤から盛り上がる。わしもとてもとてもひどいネタをもらった。
きゅうり、豆腐、ミル貝。ミル貝は青物ばかりもらったので非難したらこれに変わった。
ぶれてしまっているが、ちょっと酷いと思わん?
次にレシピである。わしは2,3,3と選んだ。なんとなく3は作りやすそうでいて、点数が2より高いからだ。
レシピを見る。
わし「あー、これシャリないと絶対できひんやん」
mia「まあ、寿司やからねえ」
ちゅうわけで、最初はまったくレシピにないものを出して、エビを補充する。次のラウンドにシャリを取ればエビの完成である。
コタもmiaもそんな感じで仕入れている。
コタ「完成」
2の課題トークンをひっくり返してレシピの上に置く。
さらにアクションカードを貰えるので、選ぶ。
アクションカードは、簀の子の位置を交換したり、上にネタを積んだりといった特殊なプレイができるのでかなり強い。ワサビカードだけは、上にかぶせておけなくするもので、正直あんまり使いみちが分かっていない。まあワサビ1個貰えるけど。
miaも同じように完成させてアクションカードを選ぶ。
わしは、包丁を選んだ。こいつは簀の子のネタを取り除き、それを別に置くか、山札に戻すかできるのだ。
一番良さそうな箸は、コタが取ってしまった。
で、次に手に入れるレシピは4を選んだ。
3のレシピあたりから、わしの粋が決まってくる。
粋だねえ!
というわけでワサビを貰う。
並びもばっちりなので、粋、となる。
またしても粋だねえと、ワサビ。
ワサビを入れる器は漆塗り調で凝っている。
そのうち段々と苦しくなってきた。
4のレシピは激ムズである。自分のレシピを作りたいからシャリ、ネタ、シャリ、とモスのライスバーガーみたいになっとる。
アクションカードで場所を変えないとどうしようもない。
コタ「5のレシピできた!!」
わし「マジ? 粋?」
コタ「いや、さすがに粋はできなかった」
右側に並べられたアクションカードはかなり強いので有効活用したい。
わしは4のレシピをなんとかしようとするが、どうにもこうにも、ネタが置かれてくると不可能となってきた。
後半はマジでできることが少なくなってしまい、そのまま簀の子に置いてゲーム終了。
最後はこんな感じにすべてが埋まる。
点数でわしがトップ、コタが2位だった。大きく離されてmia。
所要時間40分
完成させたレシピ。
miaのコメント
評価が微妙なんが分かるわ。最後やることない。
コタのコメント
意外と面白かったけど。
ソマーリオ
わしも意外と面白かった。おそらく最後がやることなくなってしまったのはレシピのとり方がまずかったからと思われる。前半に4とか5のレシピを、後半は2とか3のレシピを中心にやるべきだった。なんせレシピを完成させないとアクションカードが取れないので、ネタの位置を変更することができないのだ。ネタの位置さえ変えればなんとかなる。
パズルチックで、よくあるタイプのシステムだが、コンポーネントが抜群なため、それだけで付加価値がついている。
能動的に相手と絡めるゲームではなく、たまたま、邪魔になるだけなので、そこはゲーマーには受けが悪いと思う。多人数ソロゲーム、ちょっと邪魔され、という感じ。
ネタは、アメリカ人の考えたネタなので、こんなネタ使うかい! みたいなのがあるが、そこは気にしない。ちなみに高級食材は1枚ずつしかなく、5のレシピにしか使われていない。
速攻売ったろと思ってたところが、キープになった。
我が家は寿司好きなので、このゲームは持っておこう。
またタイルは表は英語、裏はドイツ語とバイリンガル仕様となっている。テーマが寿司やねんから日本語入れとけや、ハゲ。レシピは名前までついてるが、これまた英語ドイツ語の仕様だ。
しょうがないので和訳シールを作ってもええかなと思ったがやっぱり面倒なんでやめた。そういや、Z-manも最近とんと耳にすることがなくなったが、倒産したんやろか?
gioco del mondo