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Felix Beukemann
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HABA
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2〜4人
5分
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数えるのはどれ?
女の子のレアと男の子のトムは、世界中を旅した時の観光写真を持ち寄り、動物や人など、写っているものを数えて比べ始めました。
トムは自分の写真を紹介しました。
「これは、アフリカで撮ったものなんだ。動物が5匹も写っているでしょ」
レアも自分の写真を見せます。
「こっちも見てよ。ベルリン動物園で撮ったんだけど7匹も写っているよ」
プレイ感
子供用ゲームといえばすごろくやで、お勧めマークがついてたので買うてみた。まだまだ初心者のmia、コツミとの3人プレイにて。
観光写真カードを全員に配り、それぞれが裏向けの山札とする。で、各自1枚ずつめくり、観光写真の絵に描かれている何かの数で勝負する。何かは、人、動物、乗り物、植物、建物と5種類あり、親が何で勝負するか決めるのだ。それが一番多かったプレイヤーが、一番少なかったプレイヤーからカードを貰い、さらに木製の駒を貰う。こうして木製の駒を3つ先に集めた人が勝ち。
自分の山札から1枚ずつカードを取る。親がそこに写っているものを決めて、数えるのを決めるのだ。今回は人だと4人、植物だと4本が一番多いが、これでは勝てません。。
わし「数えるのはどれ?」
mia「建物!」
わし「5」
mia「7」
コツミ「2」
mia「やった! じゃ、コツミからカードを貰って、建物の駒を貰います」
大勝負。木なら大量だが、miaもコツミもそれぞれ建物や乗り物で来たらかなり強力なカードである。しかし勝敗を決めるのは親次第だ。勝てば真ん中にある木製の駒を手元に引き寄せ、さらにカードを奪って自分の山札に入れることが出来る。
と、まあこんな感じだ。時には
(…この木分かれてるんか?)
とか
(…うえ、どれも少ないやんけ。なんでこんな時に親やねん)
とか、絵はほんまに見事なくらいに描き込まれている。絵の美しさ、かわいらしさはこのゲームの肝なので、最も力の入っているところだ。
駒を3つ集めたら勝ちなので、当然、同じものを言うてもしょうがない。ちなみに全然集まらずに誰かがカードを破産してもゲーム終了で、カードが一番多い人が勝つのだが、3人やと結構すぐに集まってしまうのだ。
むむむ、リーチやねんけど、多い動物で勝負しても動物駒は持ってるしなあ。
「数えるのは建物!」見事勝利!
わし「やった! 3つ集まった! 勝ち」
所要時間5分
mia「もっかい」
…
mia「やった! 勝った! もっかいやろう」
…
このように駒は非常に可愛らしいのだ。
わし「じゃ、わしの勝ちね」
コツミ「えー、勝つまでやりたい!」
と、4,5回やったが、コツミ1勝も出来ず。
miaのコメント
これ、絵が可愛いね。
ソマーリオ
大人が愉しむにはちょっと難しいところもあるかも知れないが、小さな子供にぴったりのゲームだといえる。紺碧さん曰く、子供に数の数え方を教えるのにぴったりだという。
例えば人は、ひとり、ふたり、さんにん、よにん…と数えていくのだが、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ…と子供はその区別がつかなくてやってしまうだろう。これを教えるのに丁度良いゲームだと言うのだ。
考えてみれば、日本語は物の数え方が違う不思議な言語である。そういった数え方を習うのは小学1年生あたりだったろうか? このゲームは知育ゲームという名にふさわしく、愉しみながらそれを教える事が出来るのだ。むしろ小学校の教材にしてもいいくらいのゲームだ。
絵は非常に詳細に描かれており、実際に決められた物を見極める能力の育成にも役立つだろう。アラスカや、ジャングル、ビーチ、砂漠などが描かれており、大人が見てても飽きない。観光写真そのものだ。木製の駒は、イメージ通りの駒となっており、これまた素晴らしい造りをしている。
小学校に上がる前の子供を持つ親ならば、是非、これを使って一足先に数の数え方を教えて我が子の優越感にひたるとよいだろう。
ただこのゲームは、アボリジニには厳禁である。アボリジニの元言語は、1,2,3,いっぱい、である。数えるのはどーれと問いかけても、全員「いっぱい!」でゲームにならない。