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Martin Wallace
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TM Spiele
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2〜6人
90分
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フォルダンプ
20世紀初頭のドイツ、プレイヤーは商品を運ぶための効率的な鉄道網の構築を競っています。
しかし、これには多額の費用がかかるため、借入が重くなります。
プレイヤーは、手番順を競い、線路を敷き、商品を移動するために必要な金額だけを借りる必要があります。
各ターンの終わりに、債券の配当 (利息) が支払われます。支払えないプレイヤーは、苦労して稼いだ現金を失います。
プレイ感
一時帰国の紺碧さんを招いた。わしの家の世界一美味いたこ焼きを食わせてからのプレイである。
ほんまはコタを入れて5人プレイしようと思ってたが、友達と約束があるのででかけてしまった。最近4人までのゲームが多くて、ようやく出してきたのに。
というわけでそーじろ10歳、mia、紺碧との4人プレイにて、ワレスの蒸気の時代の前身となったと言われるゲームをすることにした。このゲーム20年以上前に買うて一度もやってない。
mia「そーじろ、できんの?」
わし「昔のゲームやから大丈夫やろ」
mia「そうね」
最近のゲームはルールがやたらと多くて辟易してる。
最初に青と紫の町にランダムに物産駒をおく。
紺碧「物産て!」
メビウス訳、渋いな。
それから追加で物産カード(つうても都市名が書かれてるので都市カードの名称のほうが分かりやすい気がする)を2枚引いて、その都市に追加で駒を配置する。
面倒なんで、BGGにあげられてたのを適当に訳したんを貼り付ける。
各自列車マーカーを外周トラックの列車の絵のマスに置きます。(収入であり得点駒)
各自10マルクずつ貰います。
青と紫の都市にランダムに物産駒を配置します。
物産カードをめくり、追加の物産駒を配置します。(今回は4人プレイなので2枚)
青と紫の駅にランダムに物産駒を配置。外周トラックは得点でもあり、収入でもある。駅の色と物産駒の色は連動している。
ラウンドは以下のように進める。面倒なのでこれは4人プレイ時だ。人数によって枚数などが変わる。
物産カードを2枚めくって、物産駒を配置する。セットアップ時に2枚めくって配置した上にさらに2枚めくるのかどうか、協議となった。結局、更に2枚めくることにしたが、きっと合ってる。
路線カードを3枚ずつ4グループつくる。
借金を行う。1の借金マーカー毎に6マルクのお金が貰える。ヒントでは3,4くらいの借金は安いものと書かれている。
順番の競りを行う。これだけは1のプレイヤーから時計回りに行う。直前の相手より高い数字を提示する必要がある。降りると無料で4の数字カードを受け取る。3番のプレイヤーは提示額の半分(切り上げ)、1番、2番は全額支払う必要がある。
順番カードに従って、路線カードのグループを手札にしていく。
順番に1枚ずつ路線カードをプレイして、対応する色(形)の都市間に表示の金額を支払い、路線マーカーを配置する。3枚あるので3周する。線路マーカーを置かない場合は、路線カードを捨てる。いずれにせよ、このラウンド使わなかった路線カードはすべて捨てる必要がある。
順番カードに従って、物産駒を順番に輸送する。物産駒は、その色の都市へ線路マーカーが置かれているルートを使って輸送するのだ。最大6駅まで輸送することができる。その時に使った線路マーカーの所有者に使った数だけ収入駒を進める。これがめちゃ重要だ。1回パスするとアクションカードを1枚手に入れる。2巡する。
最後に、収入駒がいるだけお金を受取り、借金マーカー1毎に1マルクの利息を支払う。もし払えない場合はその数だけ収入駒を後退させる。
このとき、収入が一番べったのプレイヤーは、アクションカードを貰う。複数いればその全員が貰える。
とまあ、こんな感じで4ラウンド行って、最後は利息を支払った後、借金マーカーの数だけ収入駒を後退させて、一番収入駒が進んでいるプレイヤーが勝利する。同点の場合のみ、手元のお金で勝敗を決める。ここでルール間違いがあって、借金マーカーは途中で6マルク支払えれば返せるものと勘違いしていた。
というわけでゲームスタート
わし「いきなり借金つうてもなあ」
一応、ヒントとして3,4の借金は安いものですと書かれてる。
わし「ワレスといえば借金やし、まあヒントに書かれてるので2くらいしとこう」
皆、わからんので同意して借金する。2借りると12マルク貰える。
2の借金タイルを貰い、6倍の12マルクを貰う。
どうにもこの借金タイルの返し方が分からなくて終わってから調べたら、このタイルは返せないらしい。
このフェイズの前にカードはすでに並べられてるので、そこから運びたい物産駒の路線を計算すると、手持ちの金額だけでは足りないことが分かる。
ここで競りである。
灰色物産がわずか1マスで到達できるのがある。当然、皆それを狙いたい。
まあ、正直、1位以外なら何位でも変わらんという認識で競りする。
競りは3言われると流石に4は言えない。後で思うともっとレートは低くても良かったかもしれん。
路線カードを3枚一組として手に入れるのだが、その受取る順番を競る。
上に書いてる通り、初期配置から灰色(四角)がお得なので、それを持っていないカード群は1つしかない。
ただ線路タイルを置く順番も関係あるので、上位の方が良いに越したことはない。
それが終わると、路線カードを使って線路タイルを配置するが、これが結構悩む。1つ目は物産が一撃で運べるところをさっと選べるのだが、3つ目を置くかどうかが悩ましいのだ。将来の繋がりを意識して置いておけばいいとは思うのだが、なんせ線路敷設コストがかなり高い。ここで一気にお金を使うと、また借金が増えるのだ。
結局、皆、3枚目は使わず廃棄とした。
わしは北部、そーじろは西部、紺碧さんは北西部でわしとそーじろと混ざる感じ、miaは一人で南部に敷設する。
さて、物産駒である。
列車がなく物産ありきでゲームしてるのでなんともイメージが合わず、気持ちの悪い感じがする。
このゲームは物産駒を動かすためにどういうお膳立てをするかのゲームなのだ。
順番に2回ずつ動かすことができるが、動かさないと収入(=勝利点)があがらない。収入があがらないとジリ貧になるという構造だ。
ただ動かさずにいるとアクションカードが貰えるので、この効果は結構強いのでそれを狙うのもありだ。
線路タイルを置くには、ボードに記されたお金を支払い、同じ色の線路カードをプレイする必要がある。
その後の、輸送はやることは至ってシンプルなのだが、最初は戸惑う。駅間に置かれた線路タイルを使って、物産駒を同じ色の駅に移動させるだけだ。
この輸送は効率的に運ばない方がいい。なるべく遠回りしたほうが収入があがるので、そういったイメージで線路タイルを構築していくのだ。
最初は、自分の線路だけを使うことになると思うが、いっちょがみされると、自分が3,紺碧さんが2なんて線路は悪くないので使ったりする。
紺碧「ありがとう」
できる限り長距離に運べるようにすればいいのだが、6マスルールが効いてる。
ある意味3人が北部周辺に偏っているので、Win-winになるはずだったが、中盤以降大きな問題が発生した。
わし「物産駒がない。。」
後で気づいたのだが、このゲームはドイツ周辺地域も含まれており、端っこの方は物産駒が置かれにくいようになってる。しかもその中で、3人がパイを取り合うもんやから、一瞬にして枯渇するのだ。
北部に、黄色、青、赤が密集しており、南部に紫がある。Win-Winで互いの鉄道網を利用すればいいのだが、そもそも物産駒が足りなくなって苦しくなった。
パイを取り合うレッドオーシャンだ。
miaにやられるとわしは南部に手を出すことにした。
ここはまるで宝物庫のようにたくさんの物産が所狭しと並んでる。
mia「やめてよね」
ここでどうしても取られてはいけない路線があった。
ここを抑えられると3個の駒が4路線も使って移動することになる。
まずい。
わしとmiaがひたすら競ったあげく、7マルクというとんでもない値段に負けてしまった。
かつて鳥山明が自宅から空港まで敷いた伝説の鳥山専用ロードのようmiaロードの完成である。
mia「やった」
わし「あ、最下位がアクションカードをもらうのを忘れてた」
すでに2ラウンド経過してるが、ここからきちんとやろうという事にした。
なんせ4人プレイだとたったの4ラウンドで終了するのだ。
mia「え、これ、4ラウンドしかないの? こんなに勝利点のマス要らないんじゃないの?」
まあ、どっかでブースト掛かるんやろとは思うけど、皆、収入、2とか3くらいだ。
借金を返すのがまたきつくて、お金がなくなるもんやから雪だるま式に借金が増えていくのだ。
すでに8の借金。
そーじろ「じゃあ、こうやって、こうやって、こうやって・・・」
こちらもそーじろロードが出来ており、結構運べる。ただここは専用ロードではなく、紺碧さんやわしが絡んでるので良い感じである。
4ラウンド目、miaは大きなミスを犯した。
miaロードをさらに拡張して運びまくったろうと思い、線路を拡張するために借金を大幅にしたのだ。
そして・・・
mia「じゃあ、こうして、こうして、こうして・・・」
わし「おい、そこ7マス目や」
mia「え? だめなの?」
わし「あかんちゅうたやん。アクションカードで7マスまでいけるってのはあるけど」
mia「え、えーーー!!」
アホや。
最終決算前にはきちんと利息を支払う。
それから最後は借金カード1につき勝利点を1下げる。
結果、借金がすくなったわしがトップで、miaは3位に撃沈。そーじろが2位だった。
借金のせいでぐんぐん下がる下がる。
所要時間 80分
最終はこんな感じになった。
紺碧のコメント
うーん、もっかいやらないと分からないかな。
miaのコメント
これ、絶対に収入進められない。なんか雰囲気がつかみにくい。
ソマーリオ
これは1回だけでは評価しにくい。蒸気の時代をやったことのある人ならすぐに評価できそうだが、ルール多いヘビーゲームをやる気がなかなか起きず、未だやっていない。
このゲームは古いゲームだけあって、ルールは少ないが、なんともプレイヤーの手に委ねるところが多くて、プレイするのは少し難しいように思う。順番の競りと、借金をどれくらいするかというのは一度のプレイでは、妥当な線が見えにくいのだ。
列車駒がなく、物産駒主体で、移動させるというのは非常に変わってて面食らうが、このゲームのメインは線路敷設なので別におかしなことではないかも知れない。
ポイントはやはり物産駒の配置バランスだろう。やりこめば、どの路線が基幹となる路線かが分かるようになる。そうなって初めてこのゲームの真価が発揮される。
ただこうして書いてみると、非常にルールはシンプルで勝つための手段もわかりやすいので、すぐにコタを交えてもっかいやってみたくなる。評価はがらりと変わる可能性がある。
コンポーネントは、線路タイルがチップと呼んでも差し支えないくらい、小さくてちゃっちい。物産駒も昔ドイツゲームで使われていた小さいキューブ駒が少しであり、カードはそれなりにチープだ。
味もへったくれもないボード絵は硬派とも取れるが、今のボードゲーマーにはゲーム全体が灰色に見えてしまうだろう。
このゲームは、ジョーコデルモンド初期の頃、ボードゲーマーのVisorさんという方がいて、蒸気の時代の面白いところを凝縮したゲームという事で購入した経緯がある。他のコメントをみても蒸気の時代のプロトタイプと称されてもおり、これをもう少しやってから子供らを交えて蒸気の時代は持っていないのでスチームに挑戦しようと思う。